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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

【書評】つまらない成功から人生を変えるための時間術『自分の時間』

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あなたは24時間を有効に使えてますか?

 

 「朝目覚める。するとあなたの財布には、まっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。」

このように時間をお金のように例えたのはこの本の著者、アーノルド・ベネットさんが最初とも言われています。

 

 朝目覚めて始まる私の時間は、どう使おうが私の自由。本来その24時間には他人の縛りはありません。

だから、極端に言えば仕事を無断欠勤して家でダラダラ過ごすのもオッケー。という話になります。

 

でも、多くの人はそんなわけにはいきませんよね。

朝の出勤前の時間や仕事終わりの寝るまでの時間など。制限のある自分の時間をどうやったらもっと有意義に過ごせるのか、あなたも毎日考えながら眠りにつくのではないでしょうか?

 

今回は、そんな有意義な時間を過ごすための時間術をこの「超多作の小説家」から学ぼうという記事です。

 

 

目次

 

朝の1時間は夜の2時間以上の価値がある

まえがきの部分で著者は、いきなり超重要な名言を残しています。それがこれ。

 

朝の1時間は夜の2時間にも匹敵するという考えです。

 

誰にでも経験があると思いますが、夜にウンウン悩みながら考えていた問題が、朝になったら簡単に解決していた! …なんてことありますよね。

これは眠っている間に脳が勝手にその問題について考え続けていたという背景もありますが、朝は夜よりも2倍以上冴えているからという理由もあるんです。

 

頭も体も十分な休息を取り、リフレッシュした状態になっているために、朝は夜よりもゆっくりと時が進んでいるように感じられ、アイデアも浮かびやすく、集中力も格段にアップしているというわけです。

 

このことにはっきりと気づくことができれば、夜仕事から帰ってきた後に、「あれもやらなきゃ」「これも終わらせなきゃ」と考えてしまうのがいかに愚かなのかがわかります。

 

一旦タスクは放っておいて、すぐに寝ればいいんです。

 

朝のほうが集中力が高まっており、気持ちにも余裕ができているので、徹夜して何時間かけても終わらなかった仕事が、朝集中して30分取り組んだら終わった…なんてことも十分あり得ることです。

 

今から1時間後の時間も、手つかずであなたのためにとっておかれている

言われれば当たり前ですが、実は盲点なのがこのフレーズ。

 

つまり、あなたの未来は誰でもないあなたのものだ、ということです。

 

「あなたが今までの人生で時間を浪費したことなど一度もなかったかのように、完全に手つかずの状態で、とっておかれている。」

と続きます。

「その気になればいつからだって新規巻き返しができる」というわけです。

 

いくら過去に大きな失敗をして自分を嫌いになっているからといって、明日の1日の時間が短くなることはありません。

 

だったら、今から努力して過去の自分と決別し、巻き返しを図ればいいじゃん! ということを言いたいんです。

 

悩む時間があるなら今すぐ行動すれば? とはこのことですね。

 

あまりに多くのことを企てすぎて失敗したのだ

私たちは本当に多くのことを望みますよね。

 

・貯金

・ダイエット

・日記(ブログ)

・読書

・資格の勉強

・起業のための勉強

…などなど。

 

知らず知らずのうちに、あまりにたくさんのことを望みすぎてしまいます。

 

そして著者は、失敗者というのは多くを望み過ぎた者であるとも述べています。

 

あれもやりたい、これもやりたい、って思っているものの、実際にはやりたいことの半分もできなかった…。

それなら、最初から目標を半分にしておけばいいじゃん! ということです。

 

あなたの明日やりたいことリストも、あまりに多くのことを書き込み過ぎていませんか?

そして、リストの項目を半分に減らすだけでなんだか明日が達成感に満ちた日になるような気がしてきませんか?

 

もちろん明日の自分に期待し過ぎることはよくありませんが、「自分は思っているよりも行動に移せない人間だ」と自覚したうえで、「だからこそ小さく少ない挑戦から始めなきゃ」と少しずつ成功体験を蓄積させていきましょう。

 

つまらない成功はつまらなくない成功をもたらす

蓄積させてきた小さな成功体験(つまらない成功)は、つまらなくない成功をもたらしてくれます。

 

これはどういうことかというと、例えば今日はいつもより30分早く起きて読書ができたとします。

たかが30分の早起きで…と思うかもしれませんが、これが1ヶ月、1年と続いたらどうなっているでしょうか?

 

早起きは習慣化されており、さらに30分、さらに30分と、どんどん朝型の生活に切り替えることができるかもしれません。

そのうえ、1日30分読書し続ければ、本から得られる知識や経験によって、確実に人生が変わります。

 

たった30分の早起き(つまらない成功)で、人生を変える(つまらなくない成功)ことができるんです。

ちっぽけな成功体験であってもしっかりと自分を褒めてあげて、蓄積していきましょうねという話です。

 

かけがえのない「向上の芽を大切に育てる」

ここで述べたような習慣や考え方を身につけるのって、非常に労力がいることだと思います。

 

早起きは大変だし、今までの人生で身につけた価値観や考え方を、簡単に変化させることは簡単なことではないかもしれません。

 

著者のアーノルド・ベネットさんも、「計画の出だしでつまづいてしまうこと」が一番危険なことだと指摘しています。

 

新しく早起きの習慣を身につけようと思い立ったとしても、その翌日に早速つまづいてしまい、寝過ごして遅刻してしまったという経験に繋がってしまえば、その試みは失敗体験として心のなかに強く残り、「やっぱり自分は朝に弱い夜型の人間なんだ」という考えが染み付いてしまいます。

 

「そうならないように、最新の注意を払わなければならない」と著者は強調しています。

 

早起きの習慣であれば、まずは30分早く寝ることから始めるとか、まずは15分だけ早く起きることから始めるなど、小さなステップから積み重ねていけばいいんです。

 

30分早く寝る・15分だけ早く起きるという小さな成功体験を積み重ねていくことで、きっと人生は変わります。

ぜひ今日の夜から実践してみてくださいね。