財産は奪われても知恵は奪えない。もっと本を読んで知識を身につけたくなる言葉を紹介します。
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『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』
今回取り上げるのは、こちらの本です。
ビジネスブックマラソンという書評サイトを運営している著者の本。
ビジネスマン向けに、読書に対しての向き合い方を解説してくれています。
そのなかでも特に目を引いたのが、次の文章。
ユダヤ人に伝わる有名な教え
苦難の歴史が続いたユダヤ人には、有名な教えがある。
「土地や財産は奪われることがあっても、知恵と人脈は奪えない」
虐待され、身ぐるみ剥がれ、投獄されても、知恵だけは牢獄のなかまで持ち込める。国を追われ続けたユダヤ人だからこそ、もっとも投資するべきもの、最後まで信用できるものは知恵と人だと看破しているのだ。
たとえどんなに貧乏になっても、理不尽な扱いを受けても、頭のなかと人間関係は維持されるということですね。
ドイツで迫害を受けたユダヤ人らしい、たくましい考え方だと思います。
現代に生きるわたしたちも、失業によって職を追われたり、生活に窮して貧乏な生活を余儀なくされる可能性は十分にあります。
そんなときも、頭のなかに豊富な知恵と、頼れる人脈さえあれば乗り越えることができます。
ときには孤独に読書にふけり、ときには外へ出て友人との交遊を大切にする。
そんなバランスのよい生き方を提案している格言のようにもとれますね。
勉強は最強の節税
野口悠紀雄氏の著書『「超」納税法』(新潮文庫)には、興味深い考察が述べられていた。
「知識には税金がかからない」
これは驚くべき発見だ。知識は固定資産に近い性格を持っているのに、土地持ちは課税されても、「知識持ち」は課税されない。そもそもどれだけ保有しているか測りようがないのだから、税務署だって把握できない。
それから、孫引きっぽくなってしまうのですがこちらの文章もおもしろい。
勉強して知識をつけることは、間違いなく自己「投資」であるのに、ほかの投資とは異なり税金がかかることがありません。
今の時間とお金を使って、将来の利益を得る。
その本質は株式投資や不動産投資となんら変わりはないですよね。
しかしそのなかにあって唯一、自己投資にだけは税金がかからない。
勉強好きにとって、税金面でこれほどまでに優遇されている時代はないのかもしれません。
さまざまな情報が詰め込まれている本や雑誌も、そのなかに書かれている価値とは比較にならないほど安く売られていますしね。
まとめ
- 知恵と人脈は奪われることがない
- 知識は非課税
- したがって現代のわたしたちは、もっと勉強をするべき
本書にはこれらのほかにも、ビジネス本好きな方にとって有益な情報が多く詰まっています。
たとえば、興味のないベストセラー本からいかに学ぶか?というスタンス。
あるいは、天才たちに共通するたったひとつの心理とは?といった話題まで。
毎日書評を配信している著者だけあって、さまざまな方面の知識を持っていることが垣間見える文章となっています。
好奇心旺盛で読書好きなあなたならば、きっと得るものが多くあるはず。
ぜひ手にとって読んでみてください。