約1年ほどSoftBankAirを使ってきました。
手軽に設置できて便利なこともある反面、料金が割高で通信が安定しなかったりもします。
今回はユーザー視点でメリット・デメリットを紹介します。
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SoftBankAir使ってます
2016年9月から、SoftBankAirを契約しています。
白い箱型のルーターを置くだけで、スマホの4G回線を利用したデータ通信を無制限におこなえるというものです。
ソフトバンクショップなんかで強く推されているんで、見たことがある人も多いはず。
本当は固定回線を引いたほうが、自宅で仕事をしている身分としては安心ではあります。
ただ、今住んでいるアパートを1年前後で引っ越す予定があったもんで、こちらの契約を申し込んでみたわけです。
SoftBankAirのおすすめポイント
さっそく、1年間使ったSoftBankAirの長所をみていきましょう。
私が感じたのは、1.設置のカンタンさ、2.昼間の通信速度が良好、3.2.4GHzと5GHzの2帯域を同時に飛ばせること の3つのメリットであります。
1.設置がカンタン
まず、設置のカンタンさは公式サイトで強調されている通りです。
届いた機会にACアダプターを取り付けて、コンセントに挿すだけ。
少し立ち上がりに時間がかかりますが、30秒程度で通信可能な状態になります。
めんどうな初期設定とかLANケーブルの抜き挿しとかがないのは、手軽でうれしいところです。
2.昼間はかなりの通信速度
夜間は20時頃から通信制限がかかってしまいますが、それまではかなりの通信速度が期待できます。
午前10時頃にGoogleのスピードテストで測ってみると、だいたいこのくらいの速度。
スマホの4G回線に負けず劣らずの速さです。
もちろん固定回線には劣りますが、昼間なら応答速度も良好で、動画視聴にも仕事にもストレスなく使えるでしょう。
3.2帯域が便利
それから地味に便利だったのが、2.4GHz・5GHzの2帯域を同時に飛ばせる点です。
より通信速度が速い5GHzは、iPhoneやMacで使っており、もちろんこれだけでも不満はありません。
ただ、私が読書用に使っているKindlePaperwhiteは、5GHzに対応していない機器。
なので、これまでKindleをネットにつなげたいときには、iPhoneのテザリングをオンにしてあげる必要がありました。
しかしSoftBankAirが2.4GHzにも対応してくれているおかげで、その手間がなくなり、自宅でならいつでもKindleをネットにつなげられるようになったわけです。
2帯域同時に飛ばせるとは使ってみるまで知らなかったんですが、これは地味に感動しました。
SoftBankAirのダメなポイント
続いてはSoftBankAirの短所について。
正直なところ短所の方が多く、使い勝手はそれほど良くないというのが、私の印象です。
ただ、固定回線を引く手間がめんどうだったり、すぐに引っ越す予定があったり、そもそもアパートが光回線に対応していないとかの理由があるなら、ひとつの選択肢として有効でしょう。
同じく無制限でネットを利用できるWiMAXとか、民泊Wifiを使ってもいいんですけどね。
1.料金が割高
まずデメリットとして挙げられるのは、料金が割高な点でしょう。
公式サイトを見ると、本体を分割払いで買い取り、もしくはレンタルで借りることができるとされています。
一見すると分割払いの方が費用を安く抑えられるんですが、分割払いの場合支払期間が37ヶ月。
ということは、回線契約そのものの2年契約(24ヶ月)とマッチしないんです。
つまり分割払いを選択すると、回線の2年契約が終わった時に本体の分割払い残債を一括で支払うことになるか、延長して4年間契約したあとでないと無料で解約できないってことになります。
分割払いだと、3年間契約 + 解除料もしくは、4年間契約 + 使い道がないSoftBankAir本体を処分することが必要になるわけです。
実用的な選択肢のレンタル料金を選ばないとアホってことになるんですが、これが最低5000円以上となります。
SoftBankのスマホを契約していれば、セット割引みたいな特典で1000円程度安くはなりますが、やっぱり割高。
固定回線とだいたい同じくらいの料金を支払って、回線速度は固定回線よりも1枚も2枚も落ちる性能。
加えて、後述するように回線の不安定さの問題もあります。
せめて2000〜3000円くらいなら、固定回線から乗り換える選択肢になりそうなんですけどね。
ちなみに、強制加入させられるヤフープレミアムの料金も加えるとこんな感じ。
うーん…高い!
2.まれに通信が途切れる
最近は少なくなってきましたが、1日に1回〜多ければ10回程度、急に通信ができなくなるタイミングがあります。
SoftBankAir本体には異常が見られず、ブラウザ上からSoftBankAirの設定ページ(http://172.16.255.254)を開いても問題なし。
なのにMacやiPhoneの通信だけ、10秒間ぐらい途切れてしまうんです。
どうやらSoftBankAir自体が、通信する基地局の切り替えをおこなっているために起こる現象っぽいことは調べてわかりました。
しかしユーザー側ではどうしようもないっぽいので、我慢して使うしかありません。
私はまた遭遇していませんが、Skypeの電話会議中や、クライアントとの打ち合わせ中に通信が途切れたらエライことになりますよね。
3.持ち運びができない
たとえばコンセントを挿して給電できるような大型のモバイルバッテリーを購入すれば、クルマや外にSoftBankAir本体を持ち出して、まるでモバイルWifiのように使えそうな気もします。
ですが、それは利用規約で禁止されている模様。
登録した住所以外での利用はNGなんだそうです。
そのため、良くても自宅前に止めているクルマに持ち込む程度でしょうが、それなら玄関先にSoftBankAirを置いておけばすむ話で。
持ち運びできそうなのにできないっていうもどかしさがあります。
固定回線とモバイルWifiの悪いとこ取りをしたような感じでしょうか。
4.夜間の通信品質に難あり
これも上で少し触れましたが、20時以降は明らかに通信制限がかかります。
体感的には、昼間の3分の1程度の通信品質になっている感じ。
応答速度が悪くなって読み込み中のマークがずっと出るようになったり、画像や動画の表示が極端に遅くなったりします。
なので私は、Macでの通信を夜になったらiPhoneのテザリング回線に切り替えて使用しています。
昼間はSoftBankAirをメインで使うが、夜はiPhoneのテザリングをメインとする、というイメージですね。
そうしないと仕事で使うサイトの表示が遅くなり、生産性がずっと落ちてしまうんで。
まとめ
- 設置のカンタンさ、昼間の通信速度、2帯域が使用できる点は評価できる
- 固定回線にくらべて、料金も安定性も使い勝手も劣る
- よほど特殊な理由がない限り、SoftBankAirはおすすめできない
以上、「【レビュー】SoftBankAirを1年使い倒したのでメリット・デメリットを挙げる」という記事でした。
まとめにも書いた通り、引っ越し予定があるなど特殊な理由がない限り、SoftBankAirは使わないことをおすすめします。
めんどうがらずに固定回線を引いたほうが、絶対幸せになれます。
あるいは、SoftBankAirよりも安い料金で、持ち運びができるモバイルWifiを使った無制限通信の契約ができる民泊Wifi(famifi)の方がおすすめですよ。