仕事でパソコンを使う私たちにとって、データはなにより大事なもの。
昔から外付けHDDなどを使い、パソコンのデータ丸ごとのバックアップを取っている人も少なくありません。
しかし今の時代、もはやGoogleドライブさえあればバックアップなんて不要なんじゃないかと思った話です。
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1.パソコンのバックアップ方法について考える
正直なところ私は、今の時代にパソコン全部のバックアップは不要だと考えています。
というのも、大事なファイルは基本的にDropboxやGoogleドライブのようなクラウドストレージにに保管しているし、Chromeなどのアプリは設定やお気に入りを同期して使えるから。
同じGoogleアカウントでログインすれば、ブラウザの履歴やブックマークはもちろん、パスワードや拡張機能なども復元できます。
もちろんアプリのカラーテーマみたいな細かな設定は同期できませんが、今やEvernoteのようにデバイスに依存しないサービスが主流です。
そうなると、私に取って本当に必要といえるのは、ブラウザでダウンロードしたファイルの保管場所である「ダウンロードフォルダ」のバックアップではないかという結論に至ります。
2.フォルダ1つだけなら、クラウドストレージが便利
ダウンロードフォルダ1つだけだったら、わざわざ外付けHDDを用意してバックアップを取る必要はないでしょう。
むしろフォルダ1つだけなら、DropboxやGoogleドライブといった、クラウドストレージの機能で自動バックアップを取ってくれた方が便利。
なぜなら、ファイルを完全に削除してもGoogleドライブ上の「ゴミ箱」にずっと残してくれているからであります。
ついついダウンロードフォルダを空にし、さらにMacのゴミ箱も空にするクセがある私は、このGoogleドライブのゴミ箱からサルベージした仕事用の資料で、何度も助けられた経験があります。
少し専門的な話になるんですが、私が仕事のために使っているランサーズって、案件の募集が締め切られると資料がダウンロードできなくなってしまう仕様なんです。
つまり「あとで再ダウンロードするからいいか」と思って仕事用のファイルを一旦削除してしまうと、「案件終了してるから再ダウンロードできない!」って状態に陥るわけです。
そのせいでクライアントさんに「もう一度ファイルを送ってくれませんか」とお願いしなきゃいけなくなります。
いちいち連絡するのがめんどうだしクライアントさんにも申し訳ないしで、いつもやるせない気持ちになっていました。
しかしこの方法でバックアップしておけば、パソコンダウンロードフォルダから削除し、さらにゴミ箱を「空にする」で完全に削除してしまった場合にも、Googleドライブのサイトにアクセスして「ゴミ箱」を見れば、ちゃんとファイルが残ります。
それが個人的には、非常に安心材料になってくれるんですな。
3.Googleドライブの「バックアップと同期」を設定してみた
それではここからは、Mac用Googleドライブアプリ「バックアップと同期」を使って、ダウンロードフォルダをリアルタイムバックアップする方法をみていきます。
まず「バックアップと同期」アプリは上記サイトからダウンロード。
以前まで「Googleドライブ」というアプリ名でしたが、「バックアップと同期」というなんだかセンスのないアプリ名に変わってしましました。
画面の手順にしたがってインストールを完了したあとは、アプリの設定をひらきます。
すると「Googleドライブに継続的にバックアップするフォルダを選択」というメニューが出るんで、「Downloads」にチェックを入れます。
私の場合は「パソコン(Macの場合のデスクトップフォルダ)」と、「ドキュメント(Macの場合の書類フォルダ)」にもチェックを入れ、全部で3つのフォルダが自動でバックアップされるように設定しております。
すると自動的にファイルのバックアップが進みますんで、完了したらGoogleドライブをブラウザでチェックしてみます。
左側のリストにある「パソコン」をクリックすると、自分のパソコンの名前が表示されるはず。
その下の階層をどんどん進んでいくと、「Downloads」フォルダが見つかります。
今後はこのフォルダとパソコンの「ダウンロード」フォルダが同期されるってことですな。
4.この方法の注意点
簡単に言えば「パソコンのフォルダをGoogleドライブのフォルダと同期する」この方法。
しかし使用にあたってはちょっとした注意点があります。
人に見られたくないファイル/大容量のファイルも問答無用でアップロードされる
いわゆる人に見られたくないファイルや、回線を圧迫する大容量のファイルも、全部バックアップされてしまうことがひとつ。
変な画像をダウンロードしないように注意したり、大容量のファイルをダウンロードする際にはあらかじめ「バックアップと同期」アプリを一時停止しておく必要があるといえます。
これを忘れると思わぬ大失敗を犯したり、ネット回線によっては月間データ量の上限に達したり、通信スピードが極端に落ちる可能性があるので注意が必要です。
そうした現象を防ぐためのちょっとした工夫として、「アップロード速度制限」を設定するといいかもしれません。
Googleドライブの容量を圧迫する可能性がある
また、この方法を使うと、Googleドライブを登録すれば無料で使える15GBの容量を圧迫する可能性があります。
というのも、Googleドライブの「ゴミ箱」に入っているファイルも15GBの内にカウントされるからです。
たとえば、Googleドライブには1GBのファイルしか残っていないはずなのに、ゴミ箱に14GB分のファイルが削除されずに残っている。
このケースの場合にも、これ以上アップロードできないというエラーが表示されてしまうわけです。
これを防ぐためには、月1回など定期的にゴミ箱を空にし、Googleドライブから完全にファイルを削除する習慣をつけたいところです。
あるいは、Googleドライブの追加容量を購入するのもおすすめです。
100GB/月250円から購入でき、ライトユーザーにもぴったりなプランが用意されているところも、Googleドライブの魅力ですね。
まとめ
- 最近のアプリはクラウド同期が便利なので、わざわざパソコンのバックアップは不要
- ただしダウンロードフォルダはリアルタイムバックアップがほしい
- Googleドライブを使えば、たとえパソコンから完全削除しても復活できる
以上、「Googleドライブがあれば、外付けHDDでパソコンのバックアップなんて不要だぞ」という記事でした。
おそらく同様のバックアップ機能は、DropboxやOneDriveといった大手のクラウドストレージサービスにも用意されているはず。
しかし私は、クラウドストレージはGoogleドライブがおすすめ!PlayミュージックやGoogleフォトと連携して便利に使う の記事でも書いた通りGoogleドライブ推しですので、今回もGoogleドライブを例に紹介してきました。
なかなかいないかもしれませんが、「ついゴミ箱を空にしちゃうクセのせいで、サルベージソフトやパソコンの自動バックアップを考えている」という人にとって、役に立てれば幸いです。