『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』で紹介されているライフハックのひとつに、「20秒ルール」があります。
これは、身につけたい習慣を近く、手放したい習慣を遠くに置くというコンセプトの考え方。
心理学的な裏付けが取れている、効果的で便利なルールです。
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1.20秒ルールとは
『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』で紹介されている「20秒ルール」とは、
人間は、とりかかるときに必要な時間を20秒短縮するだけで、それを習慣化できる。逆に、20秒余計に時間がかかるようにするだけで、習慣をやめられる――。
というモノ。
これは、『幸福優位7つの法則』という本に出てくる、ハーバード大学の心理学者ショーン・エイカーがおこなった研究が元ネタになります。
どうやら私たち人間は、取り掛かるまでに20秒かかると物事を先延ばしする傾向にあるらしいんですな。
それなら、先延ばししたい(手放したい)習慣に取り掛かるまでを20秒長くして、すぐにでもやりたい(身につけたい)習慣を始めるまでの時間を20秒短くしてしまおう、というのが基本的な考え方となります。
これを実践すれば、悪い習慣は断ち、良い習慣はどんどん身につけていけるようになるでしょう。
2.20秒ルールの活用例
「20秒ルール」の例としては、
- 仕事や勉強のためのサイトはブックマークバーに
- Amazonやツイッターなどのサイトはブックマークのフォルダの中のフォルダの中に
なんて使い方が考えられます。
役立つサイトはすぐに開けるようにし、そうでないサイトは開くまでをめんどくさくするという戦略ですね。
- スマホのホーム画面には、Kindleや英会話のアプリを
- ゲームやSNSのアプリはフォルダの中のフォルダに入れて、一番右のページへ
スマホ版としては、学習のためのアプリをホーム画面の一等地に置き、使用頻度を減らしたいアプリをより深層に配置するってのがおすすめ。
私が今使っているiPhoneでも、一番下のDock部分にKindleアプリやマインドマップアプリを置き、SafariやLINEはできるだけ深層に置くようにしています。
こうすると、iPhoneを開いてすぐLINEやネットサーフィンすることを防ぐことができますよ。
ほかにも、
- デスクの横にクイックルワイパーを置いて、すぐに掃除できるようにする
- 鍵のかかる金庫を用意し、タバコや酒、マンガ、ゲーム、お菓子などを入れてしまう
など、「20秒ルール」を応用したアイデアを考え、実践してみると良いかも。
「好ましいモノは近くに、そうでないモノは遠くに」というイメージで身の回りの整理をおこなってみましょう。
3.もっと知りたい方におすすめの本
この「20秒ルール」についてもっと知りたい方は、ショーン・エイカーの著書『幸福優位7つの法則』をあたると良いでしょう。
もっとさらっと学びたい方には、メンタリストDaiGoさんの『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』がおすすめ。
タイトルには「片づけ」とついていますが、同書には人生の生産性を高めるためのコツがたくさん詰まっています。
以前記事にした「大富豪思考」もそのひとつ。
自分の周囲のモノを最適化し、より幸福な人生を送るための方法論として「20秒ルール」も「大富豪思考」も紹介されているんで、ぜひ一度手に取ってもらいたい1冊であります。
まとめ
- 「20秒ルール」を使えば、めんどくさがり屋な自分を操れるぞ
- 手放したい習慣は、取り掛かるまでに20秒かかるようにして先延ばしを図る
- 身につけたい習慣は、取り掛かるまでを20秒短くして先延ばしを防止する
以上、「「20秒ルール」で良い習慣を身につけ、悪い習慣を手放そう」という記事でした。
ちなみに、『眠られぬ夜のために』などの著作を残しているカール・ヒルティという人物がいます。
彼は『幸福論』の中で、「悪い習慣を捨てる努力をするより、良い習慣を身につけることの方が大事だよ」という趣旨のことを書いています。
なぜなら、その方がずっと精神的に楽だから。
防御に徹するよりも、攻撃に転じよってことですな。
良い習慣を身につけたい方はもちろん、悪い習慣に悩まされている方も、まずは良い習慣を身につけることからスタートしましょう。