ガジェット好きの人々のうちでは「スピードテスト」が欠かせない存在になっています。
固定回線やモバイル回線が、どのくらい速いのかを計測するサービスですね。
そこで今回は、Webページを1日に何度も開く私は、ダウンロード/アップロードよりもPINGを何よりも重視しているよって話です。
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1.スピードテストの結果に表示される「PING」
格安SIMやWiMAXなどの回線がどのくらいスムーズかを測定するための、「スピードテスト」というサービスがあります。
Google検索で「スピードテスト」と入力するだけでも測定がおこなえますし、以下のようなスピードテストの専門サービスもあります。
こうしたスピードテストでは、ダウンロード速度(下り)・アップロード速度(上り)のほかにも、PINGという数値が返されます。
一般的には下り・上り速度が注目されがち。
しかしこの「PING」の数値が悪いと、Webページを表示するのに時間がかかったり、LINEの通話でズレ・ブツブツ音が生じる原因になってしまいます。
重視されることが少ないものなんですが、ネットを使う私たちにとって非常に重要な数値なんですな。
2.「PING」の表す意味とは
自宅の固定回線につなげてiPhoneを使っていると、外出先で4G回線でネットを見るよりも、少し速くWebページが表示される気がする…。
そんな経験をしたことはありませんか?
この現象も、実はダウンロード速度が速いかどうかよりも、PINGの数値が良いか悪いかに起因することがほとんどなんです。
PINGは、別名「応答速度」とも呼ばれます。
応答速度って文字の通り、レスポンスの速さを表す数値ですね。
スマホのブラウザからGoogleのサーバーに対して、「Googleのホームページを表示してください」って要求が送られ、Googleのサイトから「はいどうぞ」と返ってきて、私たちはGoogleのホームページを目にすることができます。
応答速度が速いと、この「〜を表示してください」から「はいどうぞ」のスピードが速くなるイメージです。
つまり、Webページを高速に表示できるようになるってわけですな。
Webページを高速に表示できる?
「Webページを速く表示するためには、ダウンロード速度を速くすればいいんじゃないの?」と思っている方も多いでしょうが、実はちょっと違います。
スマホにアプリをインストールするシーンをイメージしてみてください。
たとえばLINEのアプリをインストールするとき、アプリストアから「インストール」のボタンを押しますよね。
ここで「インストール」ボタンを押してから、実際にダウンロードが開始されるまでの速さを決めるのが「PING」。
ダウンロードが始まってから、どのくらいの時間で完了するかを決めるのが「ダウンロード速度」です。
いわばPINGは瞬間的な速さを表し、ダウンロード速度は中長期的な速さを表す…ということになります。
3.PINGが低ければネットが速くなる
このPINGという数値は、100msとか50msといった単位で計算されます。
この100とか50といった数字が小さければ小さいほど、応答速度が速く瞬間的なスピードが高速になるイメージです。
一般的には、モバイル回線は50〜100ms前後、固定回線は5〜50ms前後になります。
たとえばPINGが10msでダウンロード速度が2Mbpsの回線と、PINGが100msでダウンロード速度が20Mbpsの回線とを比べる場合、Webページの表示は前者の方が体感的に速く感じられます。
もちろんアプリのダウンロードをするなら後者の方が速く完了しますが、画像や動画を多用されているWebページでもない限り、体感速度がアップするのはPINGの低さです。
Webページを1日に何度も表示するような仕事をしている場合、アプリが早くダウンロードできるかどうかよりも、Webページが早く読み込まれるかの方がずっと大事なはず。
毎日多数のWebページを開いて仕事をしたり、ブログを書いたりする私にとっては特に重要です。
そのため、PINGが大きく応答速度が遅い回線から、PINGが小さく応答速度の速い回線へ乗り換えたりするわけです。
参照:
【固定回線 & Wifi & 4GLTE】複数の回線を束ねて高速化する「Speedify」を使ってみた
私が格安SIMを使わずキャリア回線(SoftBank)を契約し続けている理由
まとめ
- PINGはWebページを高速に表示する
- ダウンロード速度は、アプリのダウンロードを早く終わらせる
- たくさんWebページを表示するシーンでは、圧倒的にPINGの方が大事!
以上、「下り/上りより大事!スピードテストで「PING」を重視すべき理由とは?」という記事でした。
あくまでも個人的な意見ですが、モバイル回線の場合、
キャリア回線>WiMAX>格安SIM
の順でPINGが小さくなると思っております。
WiMAXや格安SIMを使うよりも、おとなしくdocomoやSoftBankのキャリア回線を使った方がWebページが早く読み込まれるってことですな。
早く読み込まれるとはいっても、「ワンテンポ速いかな」くらいのレベルなんで、普段気になることはないでしょう。
でも、ネットを使って仕事をする人の場合、Webページを1日に何十何百と開くことは珍しくありません。
その何十何百というページの表示を、ワンテンポずつ早めることができるとしたら、1日の仕事の生産性は大きく向上する気がしてきませんか?
だからこそ私は、少しでもPINGが小さいものを選んだ方が良い、そのためにベストなモバイル回線を探そう!と思うのです。
もちろん、最高クラスのPINGを求めるなら、はじめから固定回線を引くべきなんですけどね(自宅が固定回線が引けない部屋なんです…)。