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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

駆け出しライター必見!「だれに向けてブログを書くか」に役立つ読者設定法

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マーケティングの世界では「ペルソナ設定」と呼ばれる言葉があります。

サービスの使い手や、記事の読み手、商品の買い手の人物像を細かく設定することですな。

ブログ記事でもペルソナの設定は大事になりますんで、ここでは「過去の自分」をターゲットに記事を書くコツを紹介します。

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1.ペルソナ設定は大事

ダイレクトメールの文面は、特定の誰かに向けられたものではなく、不特定多数の「みんな」に向けて書かれています。そのため、どんなにいいことが書いてあっても、たとえ「お誕生日おめでとうございます」的なメッセージがあったとしても、ちっともこころに響きません。

楽天市場やYahoo!ショッピングを利用したことがある人なら、ショップからのメールマガジンを受信した経験があるでしょう。

「〇〇様、特別なセールのご案内です」みたいなダイレクトメールですね。

こうしたダイレクトメールのほとんどは、対象読者を「みんな」にして書かれています

特定の「私」ではなく、ショップで買い物をしたことがある人「みんな」を想定しているんですな。

そのため、これらのメールで心を動かされることはほとんどありません。

不特定多数に発信しているメッセージなんで、特定単数の「私」にはまったく響かないんですね。

2.「みんな」に書いてはいけない

この例から分かるのは、マーケティングでもブログの記事でも「みんな」をターゲットにしてはいけないって話です。

初心者ブロガーにありがちなのが、「もっとたくさんの人に読んでもらおう!」と思って、「読者のみなさん」とか「お読みのみなさま」なんてフレーズを多用するケースです。

「読者のみなさま」といわれても、ひとりの読者である読み手には響きません。

せめて「これをお読みのあなた」みたいなフレーズに差し替えるべきなんですな。

3.過去の自分に向けて書こう

もちろん文言を整えればいいって話ではなくて、ブログ記事の方向性自体を決める必要があります。

どんな人に向けて、どんな語り方で書くのか。

この読者設定イチから考えるのはかなりめんどうな作業ですが、実はカンタンに決定するコツがあります。

それが「過去の自分」をターゲットにすることであります。

昨日までの自分を頭に思い描きながら、昨日までの自分がおもしろがるような文章を書いていけばいいでしょう。人のこころを揺さぶるような文章とは、そうしたかたちでしか書けないものだと思います。

ブログを書くにあたっては、読者に向けて役に立つ情報や、幸せになるためのヒントを提供するのが当ブログのスタンス。

たとえばこの読者設定の方法を「知らなかった昨日の自分」に向けて、昨日の自分を納得させるような記事を書けばいいってことですね。

ここで大事なのは、「知らなかった昨日の自分」というのは、世の中にたくさん存在するということ。

大切なのは、いまこの瞬間にも「あのころの自分」と同じ問題意識を抱えた人は大勢いる、ということです。「あのころの自分」と同じ悩みを抱き、同じところで苦労して、同じ迷路をさまよっている人は、かならずいる。

つまり、「知らなかった昨日の自分」に向けて書くことは、世の中にたくさんいる特定多数の読み手へメッセージを届ける最良の手段なのであります。

まとめ

  • 不特定多数に書かれたメールマガジンは、特定単数の心を揺さぶらない
  • ブログの記事を書くときにも、「みんな」を思い浮かべながら書いてはいけない
  • その情報を「知らなかった過去の自分」に向けて書くことが、特定多数にメッセージを届ける最良の手段

以上、『駆け出しライター必見!「だれに向けてブログを書くか」に役立つ読者設定法』という記事でした。

なお、今回のネタ本は『みんなが書き手になる時代の あたらしい文章入門』というタイトル。

最終章の第八講では、次のような文言があります。

実際の話、ぼくはこの本を「駆け出しライターだったころの自分」に向けて書いてきました。右も左もわからなかった駆け出し時代のあのころ、これくらいコンパクトに文章のポイントを説明してくれる先輩がいたら、講義があったら、さぞかし助かっただろうなあ、と。

ちなみに著者の方は、『嫌われる勇気』の共著者、古賀史健さん。

嫌われる勇気のような、論理的でわかりやすい文章を書きたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

同じ著者の『20歳の自分に受けさせたい文章講義』ではさらに深いところまで語られているんで、よりたくさん学びたい方はこちらをどうぞ。