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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

好きなことを仕事にした方がいい、ちょっと変わった理由

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先日読んだ『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』では、類書の例に漏れず「好きなことを仕事にすべし!」というメッセージが書かれていました。

ですが、その根拠がちょっと変わっていておもしろかったので、同書の要約をご紹介。

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1.お金を増やしたいなら、より長く働くことだ

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』は、タイトルの通り、お金持ちになれる方法を教えてくれる本です。

それも、天才ではなく凡人が億万長者になれる方法を、です。

たとえば「マイクロ法人」という考え方があって、個人と法人の税制度の歪みを利用した、合法的な節税方法なんかが取り上げられておりまして、個人事業主の私としてはワクワクしながら読むことができました。

そんな同書での結論部分には、

私たちにとって最大の資産が〝働く能力〟、すなわち人的資本であることは間違いありません。

と書いています。

さらに、

人的資本からの収益を増やすには、原理的に、次の方法しかありません。

❶ 人的資本への投資によって運用利回りを上げる
❷ 人的資本の運用期間をできるだけ長くする

とも書いています。

❶は、いわゆる自己投資によってスキルアップ・キャリアアップを目指し、月収や年収をあげることであります。

しかしもっと確実なのは、❷の方法、すなわち「働く期間を長くする」ことなんだとか。

大半の人々が60歳で定年を迎え、退職してしまうのであれば、自分は80歳まで仕事をする。

そうすれば、+20年分の年収が手に入りますんで、これで豊かにならないはずがありません。

しかし、「好きな仕事」以外で+20年労働に従事するのはムリ、とも説かれています。

2.+20年苦役に従事するのはムリ

サラリーマンの理想の人生像って、

  • 新卒で企業に入社し
  • 60歳までストレスに耐えながら仕事をして
  • 定年後は晴耕雨読の人生を謳歌する

みたいなモデルですよね。

これは働く期間が40年だったからこそできた働き方で、80歳まで仕事をし、60年労働に従事するってなったら「ストレスに耐えながら仕事を」なんて不可能だというのです。

しかしこれは、大学卒業から定年まで、会社員人生が40年と区切られているからこそ、かろうじて成立する人生設計です。80歳まで働く世の中になれば、60年間、人生の4分の3が「苦役」になってしまいます。ほとんどのひとは、こんな人生に耐えることはできないでしょう。

じゃあどうすればいいの?ってことで導き出される結論が、「好きな仕事をする」なのであります。

3.何年でも働ける「好きな仕事」を探そう

そう考えれば、超高齢社会の人生設計は「自分の好きな仕事をする」ことしかありません。

つまりこの本で書かれているのは、「好きなことを仕事にしないとAIに仕事を奪われるよ!」とか、「ホームレスになるよ!」といった煽り文句ではありません。

高齢化社会を生き抜き、より経済的な豊かさを手に入れるため、「人的資本の運用期間をできるだけ長くする」という戦略を採ろうという話をしているのです。

そのための手段として「好きなことを仕事に」と提案しているわけであります。

「60年続けられる仕事」を選ぼうって意味にもなります。

音楽が好きなら「音楽を仕事にしろ」ではなく、「音楽に携わる仕事に長く従事しよう」ってニュアンス。

単に「まだ好きなことを仕事にしてないの?」って煽られるよりも、ずっと説得力があるように思ったのでした。

まとめ

  • より長く働けば、より多くのお金を手に入れられる
  • +20年好きでもない仕事を続けるのはムリ
  • 自分が好きな仕事、長く続けられる仕事を探そう

以上、『好きなことを仕事にした方がいい、ちょっと変わった理由』という記事でした。

ちなみに、私は将来の日本についてかなり楽観的な考え方を持っています。

少子高齢化で日本沈没!とか、AIに仕事を奪われる!みたいな煽り文句ばかり目につきますが、ホントにそうなるの?って感じ。

少子高齢化が進むなら若手労働者のニーズが高まって若い世代が豊かになるだろうし、Siriみたいな身近なAIはいまだに「電話をかける」「メールをする」くらいの機能しかない。

自己啓発本でよくある悲劇的な未来がやってくるとしても、「ゆでガエル理論」のように、私たちが不幸を自覚することなく意識を失っていくんじゃないか、それなら別に困らないんじゃないかなあと思ったりしております。

悲観的な未来なんて考えず、楽観的に「いま、ここ」を生きることを徹底したいものです。