先日、EvernoteからApple純正のメモ.appへ移行できないか考察する記事を書きました。一時的にメモ.appを使ってみたものの、結局使いづらくてEvernoteに戻ってきてしまいました。
しかし、やっぱりEvernoteからの乗り換えを進めたいと考えていたので、今後はGoogleシリーズで統一できないか考えてみようと思います。
- 1.メモ.appへの移行は失敗
- 2.Googleシリーズならうまくいくんでは?
- 3.Googleドライブ + ドキュメント + Keepで高機能ノートに
- 4.WEBクリッパーの代用は「PDFプリント」へ移行
- 5.Googleシリーズに移行して出てくるメリット・デメリット
- まとめ
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1.メモ.appへの移行は失敗
以前の記事で、EvernoteからApple純正のメモ.appへ移行できないか考えたことがありました。実際に2〜3日はメモ.appで過ごしてみて、Evernoteの代替アプリとして使用してみたんですが、結局うまいことハマらずEvernoteへ戻ってしまいました。
MacとiPhoneで同期がうまくいかなかったのと、WEBクリッパーが使えないことに満足できなかったこと、それからiCloudがツンデレで思った通りに動いてくれないって理由があって、「私の使い方だとメモ.appはイライラするだけだ!」と気づき、Evernoteを再インストールした次第です。
私がEvernoteを使う目的としては、
- 日記の保管
- ブログの下書き
- WEBクリップの保管
- 重要書類の保管
- メモ帳
- Kindleハイライトの保管
これらの機能を求めていました。保管した自分だけのデータベースをもとに、「あの話ってどういう文脈で書かれていたんだっけ?」と保存したWEBクリップを探したり、「あの専門用語ってどの本にかいてあるんだっけ?」とKindleハイライトを検索したりするわけです。
また、毎日書いているメモを保管しているのもEvernoteで、ブログの下書きも保管していたりします。ライターという職業上、テキストファイルはかなりの数を扱いますので、ほぼ無制限に保存できるEvernoteを重宝していました。
ですが、Evernoteの無料版は2台までの台数制限がかかったり、プレミアム会員プランの値上げがあったりと、コストパフォーマンスが低下しているように思えます。2015年あたりから業績不振とネット上では指摘されているようですが、それ以来改善はあったんでしょうか。
また、Mac版もiOS版も、毎週のように「バグ修正」のためにアプリのアップデートが配信されているのがうざったく感じられるようになったのも、乗り換えを検討した理由です。個人的には「アップデートないかな〜」とAppストアを立ち上げるのが好きだったりするんですが、更新されるのが毎回毎回Evernoteなので「お前またかよ!」ってなっちゃいます。
2.Googleシリーズならうまくいくんでは?
さて、上に述べたような使い方であれば、なにもEvernoteにこだわる必要はなさそうです。クラウド連携してテキストを扱う方法ならいくらでもありますし、私はGoogleドライブを使っているので説明書など重要な書類も保管する場所があります。
ちなみに、私の場合は写真はGoogleフォト、音楽はGoogle Play Musicにアップロードして、無料かつ容量無制限で使っていたりします。「あれ、最近めっちゃGoogleに依存してないか?」と思った私は、むしろGoogleシリーズでノートもメモも統一してしまえば、快適になるんじゃないか?と考えるようになります。
PDFファイルやバックアップファイルなどはGoogleドライブへ、テキストファイルはGoogleドキュメントへ、一時的なメモはGoogleKeepに移行することで、Evernoteのような高機能ノートを構築できるんではないか、と。
ただ、この方法だとEvernoteの長所のひとつであるWEBクリッパーが使えなくなってしまいます。2018年現在でもWEBクリッパーの代替となりそうなアプリは出回っておらず、どうしよっかな〜と思っているところです。このWEBクリッパーについてはまた後に考察します。
3.Googleドライブ + ドキュメント + Keepで高機能ノートに
というわけで、EvernoteからGoogleシリーズへお引越しするにあたって、使うアプリとそれぞれの役割は以下の通り。
- Googleドキュメント:メインで使う「ノート」アプリ。日記からブログの下書き、音声入力も。
- GoogleKeep:一瞬で呼び出せる「メモ」。iPhoneでは一番目立つ場所にアプリを配置して、アイデアをすぐ書きとめられるようにする。
- Googleドライブ:テキスト以外の情報を保存する場所。
Evernoteでがっつりテキストを扱っていた役割はGoogleドキュメントで代替し、ちょっとしたアイデアを書き留める役割はGoogleKeepで代替します。Macアプリの設定ファイルだったりバックアップファイルだったりはGoogleドライブに保存し、PDFファイルも扱います。
なお、GoogleフォトとGoogle Play Musicの役割は現状のまま。画像ファイルと音楽ファイルは、同じくGoogleシリーズを使ってクラウド上に保管します。
…と、ここまでGoogleだらけな状態を見ると、どうしてAndroidスマホじゃなくiPhoneを使っているのか不思議ですね。笑
4.WEBクリッパーの代用は「PDFプリント」へ移行
ちなみに、EvernoteのWEBクリッパーの代替としては、いっそ「プリント」機能を使って印刷してしまえばいいんじゃね?という結論に至っております。私はブラウザもGoogle Chromeを使っていますので、Windowsなら[Ctrl + P]、Macなら[⌘ + P]でWEBページの印刷をおこなうことができます。
もちろんプリンターを使って紙に出力してもいいですが、Googleドライブに保存するため、プリントメニューでは「PDFに保存」を選択します。こうすることで、WEBページを見た目そのままPDFに変換することができ、このPDFファイルをGoogleドライブにアップすれば、WEBクリッパーのようにオフライン作業にも、検索対象にも含めることができます。
一周回って古典的な方法に戻って来たような感もありますが、ぶっちゃけWEBクリッパーで保存されるEvernoteのノートよりも、PDFファイルでプリントした方が読みやすいですしね。容量が大きくなるって問題を除けば、私の場合はWEBクリッパーよりも便利に扱えそうです。
というわけで、「Evernoteからの移行を考えているけど、WEBクリッパーが手放せなくて…」という方は、ブラウザの標準機能を使ったPDF印刷を使ってみてはいかがでしょうか。
5.Googleシリーズに移行して出てくるメリット・デメリット
さて、こうしてGoogleシリーズ + PDF印刷を組み合わせた運用は、Evernoteよりも生産性を高めてくれるのでしょうか。まず私が目指す「シンプル運用」という理想には合致した方法だと考えています。
つまり、利用するサービスは少なければ少ないほどいい、なぜなら管理の手間が減り、コストがかからなくなるから、という主義であります。私はこの考え方をもとに、クラウドストレージの1本化(Googleドライブへ)も進めていました。
アプリの数としては、これまでのEvernote1つから、Googleドライブ・Googleドキュメント・GoogleKeepと3つになるわけで、むしろシンプル運用から遠ざかっているようにも思えます。
しかし、大元ではすべてGoogleアカウントを使っており、iOSアプリでならどれか1つのアプリでログインすれば、そのほかのGoogleアプリでログインの手間はかかりません。なので実質的にはEvernoteを手放し、メールもブラウザも音楽もノートも、すべてGoogleのみで運用できるようになる感じです。
これこそ究極のシンプル運用じゃないか!とさえ思います。つくづくAndroidスマホにすべき人間ですね。笑
まあ細かいところを言えば、
- Evernoteのような3ペイン(3カラム)の表示ができず、一覧性が悪い
- PDF印刷でのWEBクリップは、EvernoteのWEBクリッパーよりも容量を食う
- 無料版なら15GBという容量上限は、月ごとにリセットされない
というデメリットはありますけど。
しかしそれ以上に、
- Googleが誇る検索力の高さ
- Googleシリーズにアプリをまとめ、シンプル運用できる魅力
- どれだけGoogleドキュメント・Keepでテキストを扱っても、Googleドライブの容量を消費しない
といったメリットは大きいんじゃないかと思います。前回のメモ.appへの乗り換えは失敗しましたが、今回はうまくいく予感。GoogleシリーズでEvernoteの代替運用をしてみて、またなにかメリット・デメリットが新たに判明したら、こうして記事にする予定です。
まとめ
- Googleドライブ + ドキュメント + Keepで、Evernoteのような高機能ノートが完成
- WEBクリッパーは、PDF印刷機能でGoogleドライブに保管することで代用
- Googleドキュメント、KeepはGoogleドライブの容量を消費しないなど、数々のメリットあり
というわけで、EvernoteからGoogleシリーズへ移行できないか考えてきました。「考察」というタイトルをつけてますが、ぶっちゃけもう8割ほど乗り換えを終わらせてしまいました。このブログ記事の下書きもGoogleドキュメントで作成中。
EvernoteからGoogle Driveに移行する方法 | こうりつーる
上記サイトを参考に、EvernoteのファイルはGoogleドライブへ一括アップロードしました。Googleドキュメント形式で保存し終わったので、日記やブログの下書きはすべてGoogleドキュメントでまかなう感じですね。
気になる点があるとすれば、Evernoteと連携しているアプリをどうするか、であります。たとえば私はKlibというアプリを使用して、KindleのハイライトをEvernoteへ一括エクスポートしています。これもなんとかGoogleドライブに保管できないか、IFTTTを使いながら考えているところであります。うーん…どうしよう?
ともあれ、Evernoteからの移行先を考えている方は多いはずですので、ひとつのやり方としてGoogleシリーズの活用をおすすめします。
以上、『EvernoteからGoogleドライブ + ドキュメント + Keepに移行できないか考察』という記事でした。