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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

幸福は「何に意識を向けるか」で決まる!お金ではなく時間や友人に目を向けよう

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「お金がない」「時間がない」と、足りないものに目を向けているとイヤな気分になるものです。逆に「パートナーがいる」「仕事が楽しい」と、恵まれた面に目を向けると幸せになれたりします。

どうせなら、人より恵まれた部分に目を向けてもっと幸福になろうぜ、ってのが今回のお話。

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1.幸福は「自分の注意を何にどう割り振るか」で決まる

幸福は「自分の注意を何にどう割り振るか」で決まる

これは、「幸せな選択、不幸な選択」の著者、ポール・ドーランの言葉です。「注意」ってのは「意識」と読み替えてもよいでしょう。

私たちが幸福になれるかどうかを左右するのは、「何に意識を向けるか」にあるってことを主張しています。たしかに考えてみれば、年収100万円しかないのに「お金がない!」と年収に意識を向けてしまえば、不幸になってしまいそうです。

逆に、年収などには目を向けず「自由な時間がたくさんある!」という別の側面に目を向ければ、幸福な気持ちになり満足感も高まるような気がしますよね。

2.「注意」という資源の使い道を考えるべし

注意資源が不足しているなら、何に注意を向けるべきか、どう向けるべきかを上手に選択する方法を検討しなくてはいけない。思ったほど幸せになれないでいるなら、注意の配分のしかたが間違っているのだろう。できるだけうまく注意を割り振れば、最大限幸せになれるはずだ。

とはいえ、お金がたっぷりあって時間があんまりないって人が「時間」に目を向けてしまえば、不足する余暇時間ばかりに意識が向いてしまって幸せが遠のいてしまいます。そういう人の場合は「お金」という豊かな資源に目を向けることで、幸福が手に入りやすくなります。

今もし「お金がない」と感じて幸せを感じられないのであれば、広い人間関係や良好な家族関係、豊富な時間、仕事のやりがいなんかに目を向けるほうが幸せになれます。

「恋人がいない」という側面に注目するよりも、時間が拘束されずお金も自由に使えて、一人の時間を満喫できるっていう側面に意識を向けたほうが、満足度が高くなるでしょう。同様に、人によって意識を向けたほうがいい側面ってのはそれぞれ異なるはず。

つまり、「いいとこ探しをしよう!」ってことですね。

3.意識的注意と無意識的注意

私たちはふたつのタイプの注意を区別する必要がある。何かに注意を向けていることにともかく気づいている 意識的注意 と、何かに注意を向けていることに気づいていない 無意識的注意 である。

なお、本書では「意識」には2つの種類があると説明しています。要は「意識」と「無意識」ですね。

特に重要なのは、「無意識」の方。私たちの行動のほとんどが無意識におこなわれているって話もあるくらいですから、注意をどこに向けるかってのも無意識が大きく関わってきます。

意識的に「お金のことは考えないでおこう」と誓っても、家が貧乏だったり借金があったりすれば、無意識的にお金のことばかり考えてしまうことでしょう。

なので、注意をどこに向けるかにあたっては、無意識の働きを重視すべきです。

とはいえ、「無意識なんてどうやって操作するの?」と思うことでしょう。意識でコントロールできないから無意識なのであって、好き勝手に注意を向けてしまうのが無意識ではないか、と。

それはその通りなのですが、たとえばお金にかんするビジネス誌をたくさん読み、WEB上の記事でもお金にかんするものばかりを読んでいれば、無意識はどんどんお金について考えてしまいます。

一方で、収入も支出も管理しないようにし、現金は持たずクレジットカードのみを使用して、通帳も見ないように生活すれば、無意識がお金のことについて考えるのを防ぐことができるでしょう。

これは極端な例ですが、つまり「環境を工夫しよう!」ってことであります。無意識のパワーをコントロールすることはできませんが、無意識のベクトルを操作することは可能ですから。

4.人より豊かな要素に目を向けよう

というわけで、幸福になりたいなら人よりも恵まれている点に目を向けるようにしましょう。

私は基本的に人との比較をすべきでないって考え方をしていますが、自分よりも下の人と比較するのは、場合によってはアリだとも考えています。「あの人よりはマシだ」と心の中で考えることは、自信を保ち自尊心を守ることにつながりますんで。

たとえば私なら、フリーランスという立場上年収は低く、月々の収入も安定しません。社会保険も自分で入らないといけませんし、確定申告も個人で毎年やらないといけません。

その一方で、毎日職場に出向く必要がなく、1日中自宅で仕事ができるうえ、好きな時に昼寝をしたりシャワーを浴びたりすることができます。お金という資源は乏しいかもしれませんが、時間という資源は人よりも格段に多く持っています。

私の場合には、人より豊かな「時間」に目を向けることこそが、幸福度と満足度を向上させるちょっとしたテクニックなのであります。

5.人より劣っている要素には目を向けないことが幸福のカギ

そして人より豊かな面に目を向けることよりもずっと重要なのが、人より劣っている面に目を向けないことです。人と比較し、「あの人は自分よりずっと楽しそう」「この人がうらやましい」という気持ちを抱くことは、容易に人生の満足度を低下させます。

SNSを見ると不幸になる、なんて科学的な裏付けもたくさんあり、その理由は「人と比較してしまうから」という説が有力です。SNSでハッピーな出来事を自慢する人は、同じくらい経験しているアンハッピーな出来事は投稿せず隠しておくものです。

幸福な1場面だけを切り取って自慢するような人が多いSNSで、自分のアンハッピーな境遇と比較してしまえば、「あの人ばかりいい思いをして…」なんて気持ちになるのは当然です。そう気づいてから私は、TwitterもFacebookも見るのはやめ、ブログの更新通知用にだけ使っていたります。

もし今度ネガティブな気持ちになったら、「人と比べてないか?」を意識してみるようにしましょう。それも「自分が劣った要素で比較してないか?」と。

人と比較せず自分の生き方を貫くのが理想ですが、難しければ自分がすぐれている要素で人と比較してしまうことです。「でも自分には自由な時間がたっぷりある」と考えることができれば、イヤな気持ちも減るはずです。

まとめ

  • 幸福を感じられるかどうかは「何に注意を向けるか」に左右される
  • 人より恵まれている要素には、たくさんの意識を向けるべし
  • 逆に人より劣っている要素には、意識を向けず他者と比較しないことが大事

社会派ブロガーとして有名な「ちきりん」さんの家庭では、「よかった確認」というものがあるそうです。

参考:http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20051120

道に迷えばすぐに「ダイエットになってよかったね」という。

お金がなかったとしたら、「お金以外の大事なものに気づけてよかったね」となるのでしょうか。「幸せな選択、不幸な選択」の内容をもとに考えれば、ちきりんさんのお母様はきっと幸福な人生を送っていたことでしょう。

私も常に「よかった確認」するクセをつけて、幸せに生きたいものです。

以上、『幸福は「何に意識を向けるか」で決まる!お金ではなく時間や友人に目を向けよう』という記事でした。