「あの人は嫌いだ」と感じるシーンは、社会で生きていれば誰だって経験するもの。仕事上の関係であればその人と絶交することはできないし、「嫌い」「イライラする」という感情で消耗してしまうことも少なくありません。
今回は「嫌い」という感情を受け流して、楽に生きるための考え方のヒントを紹介していきます。
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1.嫌いという感情が生まれるのは自然なこと
人間生きていれば「嫌い」という感情が少なからず生まれるものです。イヤなことをされたことが理由だったり、そもそも外見が嫌いだったり。直接相手の顔を見なくても、メールやチャットのやりとりだけで「あ、この人嫌いだ」と感じることも少なくありません。
私も現在は在宅で仕事をしている身分でして、仕事関係の相手とは顔を合わせる機会がほとんどありません。すべてのやりとりをチャットやメールですませている私ですが、それでも「この人、なんかイヤだな」と感じることがあります。
人間には「好き」と思うという感情があるんですから、その逆の「嫌い」という感情が芽生えるのは当然のこと。まずは「嫌いって感じるのは普通だ」と再認識するといいかもしれません。
2.無関心に徹すればエネルギーも消耗しない
よく「好きの反対は嫌いではなく無関心」といわれることがあります。嫌いな人がいるなら、「あんなところがイヤだ」「いなくなってほしい」とネガティブな感情を抱いてエネルギーを消耗するよりは、徹底して無関心を貫くほうが賢いやり方です。
そもそも、嫌いな人に対して貴重な自分のリソースを割くことはもったいないことではないでしょうか。それなら私は、好きな人に対して自分の時間をあげて、嫌いな人の愚痴ではなく、笑顔になれるような楽しいことを話すことを選びたいと思っています。
そのためには、嫌いという感情を「無関心」に昇華させることが不可欠。好きにならない代わりに嫌いにもならず、自分のリソースを絶対に与えてやらない。そんな習慣によって、私は嫌いな人に対して向き合っています。
3.「私もあの人も完璧じゃない」と考えると吉
「自分は完全ではないし、他人にもけっして完全な結果を求めない」という思考が、この世の中で我々が落ち着いて生きていられる秘訣です。
これは、長老アルボムッレ・スマナサーラによる著書『怒らないこと』で述べられている考え方です。
私たちはつい他人に大きな期待をかけてしまいがちです。「自分の気持ちを察してくれるはず」「こうするのが当然だ」なんて相手に期待してしまうわけですね。でも、そんな完璧な他人なんてそうそういるものではないし、自分だって完璧に人のことを思いやれるわけではないはず。
いわれてみれば当然かもしれませんが、これを意識することで人間関係が楽になっていくんじゃないでしょうか。
まとめ
というわけで、「あの人が嫌い」という感情から自由になるため、私が個人的に心がけていることを紹介してきました。「嫌い」という感情に対し過剰にネガティブなイメージをつけず、嫌いよりは無関心でいることを意識し、「誰もが完璧ではない」と頭に入れておく。
私はこうした考え方を身につけることで、嫌いという感情にうまく対処できるようになりました。万人に当てはまるやり方ではないかもしれませんが、ネガティブ感情をうまくマネジメントするヒントとして、参考にしてみてください。