早いもので、2017年7月から毎日1記事のブログを更新し始めてから、300日を突破しました。ブログ開設直後に比べれば、文章の質や情報の伝わりやすさは向上しているんじゃないかと思っております。
そんな私が毎日ブログを書くたびに心がけていることが3つあります。今回はその3つのポイントについての紹介です。
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1.意見をはっきりさせる
まず一番大切にしているのが、「伝えたいこと」をはっきりさせること。自分の意見や主張を明確にするってことですね。
300のブログ記事を毎日更新していると、どうしても「このタイトルは書きやすいけど、このタイトルは筆が進まないな」と思うタイミングがあります。両者の違いを考えてみると、その記事で伝えたい情報への熱意がかかわっていることに気づきました。
つまり、「この話を発信したら、絶対喜んでくれる人がいるはず!!」と強く思えるようなエントリーはどんどん書き進めていくことができますが、「書かないよりマシかなあ」なんてモチベーションの記事ですと、自然と書くのが億劫になってしまうんですね。
私はこの法則に気づいてから「いいたいことは、可能な限りはっきりさせよう」という気持ちで記事の構成を考えたり、タイトルを考えたりしております。
コピーライター梅田悟司さんの著書『「言葉にできる」は武器になる。』でも、
言葉を生み出すために必要なのは、動機である。
動機が大きければ大きいほど、伝えなければならないという使命感が強いほど、自分の考えていることを正確に、そして、余すことなく言葉にしようとする作用が働く。
ということが述べられています。「どうしてもこれが書きたい!」って思えるようになるまで、伝える情報の内容や切り口なんかを工夫するのが大事ですね。
2.素材を集める
記者やライターの方なら、人や施設なんかを取材してから原稿を書き始めるはずです。私のようなブロガーも同じことで、まず取材して文章の「素材」を「取り集める」ことが重要だと考えています。
取材とはいっても、わざわざブログの記事を書くために新商品を買ってきたりとか、人気のお店を訪れる必要はありません。おこなうべきなのは「自分」への取材です。伝えたい想いを箇条書きにしたり、紹介したいモノやサービスの特徴を書き出したりする作業ですね。
具体的には、
- サクサク書けるブログ記事と、そうでない記事がある
- いいたいことははっきりさせるべし
- 梅田悟司さんの本でも同じことが述べられている
みたいな感じで、箇条書きのメモをつくっていくわけです。このメモが素材であり、素材をもとにして書き上げたのが、先の「1.意見をはっきりさせる」セクションになります。この素材があるかないかで、ブログを書くスピードはまったく違ってきます。
素材さえ集まってしまえば、あとは文章をつなげてわかりやすい順番に入れ替えるだけです。文章を書く本質は「素材集め」といっても過言ではないでしょう。
実際、『超スピード文章術』のなかで著者の上阪徹さんは、
ところで、「中身がある文章」という言葉を聞いたことがありませんか。私は本書において、この「文章の中身」を「 素材」と呼んでいます。 文章を書くスピードを格段に速くするたった1つの秘訣は、この「素材」を意識することです。
と述べています。中身のある文章を書くためには、文章のもととなる素材集めが大切。いつもよりもう少し具体的にネタ集めするようにするといいかもしれません。
3.昨日の自分に向けて書く
よく「みんなに向けて書いてはいけない。特定の1人に向けて書け」といわれます。とはいえ、「特定の1人」を決めるのってなかなか難しいもの。読み手のターゲットがはっきりしていなければ、メッセージもぼんやりとしか伝わらないのも事実です。
そこで私が意識しているのは、「昨日の自分」という特定の1人に向けて書くことです。その情報を知らなかった昨日の自分に向けて、語りかけるように記事を書く。そうすればターゲットを決める手間がありませんし、ぼやっとした表現も避けられます。
Aという事実やライフハック術を知らなかった「昨日の自分」は、世の中にたくさんいるはずです。独りよがりで役に立たない記事になる…ということはないでしょう。
昨日までの自分を頭に思い描きながら、昨日までの自分がおもしろがるような文章を書いていけばいいでしょう。人のこころを揺さぶるような文章とは、そうしたかたちでしか書けないものだと思います。
『嫌われる勇気』の著者の1人古賀史健さんも、『みんなが書き手になる時代の あたらしい文章入門』という本でこのように書いています。読み手は基本「昨日の自分」をイメージしておくのがおすすめです。
まとめ
というわけで、もうすぐ毎日更新し始めて1年が経つ当ブログにて、記事を書く際に心がけていることについて紹介してきました。お気づきの通り、書き方のほとんどをビジネス書から学んでおります。
師匠もメンターもいない孤独なブロガーにとっては、読者さんからのフィードバックと書籍からの学びがなによりの先生です。これからも1000日連続更新できることを目指して、役立つ情報を発信し続けたいものです。