2017年7月に15インチMacBook Pro(2017)を購入して以来、毎日欠かさず仕事・プレイベートに使ってきた私。そろそろ1年になりますので、詳しい使い勝手をレビューしていきたいと思います。
- 1.Touch Barは微妙だけどTouch IDは最高!
- 2.キーボードは打ちやすく、トラックパッドは広くて快適
- 3.画面が大きく外部ディスプレイ不要
- 4.電源アダプタがビッグサイズ
- 5.4ポートUSB-Cってどうよ?
- まとめ
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1.Touch Barは微妙だけどTouch IDは最高!
1年間使ってみても、やっぱりTouch Barは微妙です。ファンクションキーに置き換わる機能ではありますが、1年使ってみてもまだ慣れません。従来のファンクションキーですと、使わないキーと使うキーの差が激しかったりはするので、好きなボタンを設定できるって意味ではTouch Barも便利になるかもしれませんけど。
私の設定としては、右端にスクリーンショットを撮るボタンを設定しております。これまでは[command + Shift + 3 or 4]のショートカットキーを押さないと撮れなかったスクリーンショットが、Touch Barのボタン1つで撮影できるようになったのは高評価ですね。
あとはスリープボタンやSiriボタン、Spotlightボタンを設定できたりもするので、この辺りの機能を頻用する人なら便利に使える可能性はあるでしょう。
一方で、電源ボタンを兼ねているTouch IDはめちゃくちゃ便利に使っています。iPhoneのホームボタンのTouch IDが、Touch Barのおまけ的な立ち位置で移植されたイメージでしょうか。
Touch IDによる指紋認証があるおかげで、スリープからの復帰にパスワードを打つ必要がなくなりましたし、一部の設定でもパスワードの代わりに指紋認証が使えるようになりました。これは手間と時間の大きな節約になっています。
加えて、私は1Passwordでパスワード管理をしていまして、1Passwordアプリの起動時のパスワードも、Touch IDによる指紋認証で置き換えることができるのも便利に感じております。マスターパスワードを毎回打つのではなく、指を置くだけってのは予想以上に快適でした。
Touch Barは置いておくとして、Touch IDはすべてのMacに標準搭載してほしい機能であります。
2.キーボードは打ちやすく、トラックパッドは広くて快適
数世代前から搭載され始めたバタフライキーボードについては、私としてはあまり違和感を持ったりはしませんでした。というのも、私のMacデビューが12インチMacBookの2015年モデルだったため。
第一世代のバタフライキーボードが初めて搭載されたモデルして、この打鍵感に慣れていたのでMacBook Proの第二世代バタフライキーボードもごく普通に使っております。1万円くらいする高級キーボードの打ち心地には敵わないものの、決して打ちにくくはなくそれなりに満足していますね。
このモデルからはShiftキーやEnterキー、Deleteキーなんかが記号のみの表記に代わり、よりスッキリとした見た目になっています。入力中はそんなに変化に気づきませんので、記号のみでもそうでなくてもどっちでもいい感じはしますけど。
またトラックパッドについては、iPhoneよりも一回り大きくて広いトラックパッド面がいい感じ。2本指、3本指のジェスチャが快適です。手のひらが触れてカーソルが飛ぶ…みたいな現象が起こらないか不安でしたが、その辺はしっかり対策されているようで、意外とカーソルが変なところに移動することはありませんでした。
少し前にWindowsPCを新調した際に改めて思いましたが、Macのトラックパッドの完成度には脱帽ですね。Windows向けの古いトラックパッドですと、下半分だけしかクリック感が得られないってのが当然ですが、Macに慣れるとこれが非常に不便に感じます。
全面がクリックできるようになっているってのは、Windowsを含めてノートPCではマストな機能だと実感しています。
3.画面が大きく外部ディスプレイ不要
MacBook Proの購入当初は24インチの外部ディスプレイを使用していた私でしたが、現在は本体のモニター1枚だけで作業をしています。MacBook Proの発熱が気になっていたときに、試しに外部ディスプレイを外してみたら、一気に熱が収まったのがきっかけでした。
MacBook Proの画面1枚だけってのは、最初は作業環境が狭く不便を感じると思っていましたが、いざ試してみると意外とやっていけることが判明。特にBetterTouchToolの「Snap Area」機能を使うことで、作業領域を最大限に活用することができるようになります。
そんなわけで、ここ半年くらいはMacBook Proに一切外部機器を接続せず、充電ケーブルのみ使って運用するスタイルを続けています。せっかく4つあるUSB-Cポートですが、現在は1口だけしか使われていない感じです。
ちなみに、Dockを非表示にし、メニューバーも非表示にして、さらに画面の解像度を最大まで上げることで、さらに広い作業領域が実現可能です。詳しくは「作業エリアを広げ、生産性を高めるためにおすすめなMacの設定5つ」で取り上げていますんで、参考にどうぞ。
4.電源アダプタがビッグサイズ
15インチモデルのMacBook Proは、87W電源アダプタというMacBookシリーズのなかで最大の充電器を必要とします。これは持ち運びするのに抵抗があるくらいビッグサイズで、たしかに充電は早いものの、300gくらいあって重く、取り回しが容易ではありません。
しかも壁のコンセントに直に挿すと、自分の重みで落下してきてしまうので、私は「Blockhead」というアイテムを利用することで防いでいます。これがなかったら、電源アダプタのためだけに延長ケーブルや電源タップが必要になるところです。
なお、私は電源周りのトラブルはできるだけ避けたいと思っている人間でして、サードパーティ製(ANKERとか)の電源アダプタやケーブルはできるだけ使いたくないと思っております。特に高価なMacやiPhoneならなおさら。
なので、もう少しW数が小さくてコンパクトなものを選ぼうとすれば選べますが、あえて使用してはおりません。ただ、サブ機として持っている12インチMacBookの29W電源アダプタなら安心して使えるんで、これを移動用に携帯することはあります。
コンパクトな電源アダプタがほしいなら、Apple公式サイトから純正品の30W電源アダプタ(29Wは販売終了)を別途購入するのがおすすめです。
5.4ポートUSB-Cってどうよ?
最近のMacBookを買うにあたって出てくる疑問が「USB-C端子ってどうなの?」って点でしょう。USB-C端子を使ったスマホやルーターなんかは少しずつ増えていますが、USBメモリは従来のUSB-A端子がまだ主流ですし、コンビニのプリンタなんかでもUSB-Cは未対応。
個人的にはコンパクトで見た目がよく、耐久性もありそうで気に入っております。充電も外部出力も、データ転送も1本で補えるってのは、USB-AやHDMI端子のみを搭載した従来のPCよりも魅力的。
USB-A端子のUSBメモリなんかを使いたい場合には、変換アダプタを別途用意しなきゃいけないってのはデメリットでしょう。USB-C対応のものってまだまだ高価ですんで、出費が増えてしまうのは困るところです。
現在は充電ケーブル以外、まったく外部機器を接続することなく使っている…と先に述べましたが、こういうスタイルで仕事をしていると「なんで4つもUSB-C端子があるの?」なんて思ってしまうことも少なくありません。
プロフェッショナル向けのマシンですので、外部端子は多ければ多いほどいいって考えなんですかね。イヤならUSB-C1ポートだけの12インチMacBookを使えよって話ですね。笑
また、最近増えているUSB-C対応のスマホやルーターを併用する場合には、MacのUSB-C電源アダプタを併用し、すべての電源アダプタを1つに集約することもできたりします。スマホやルーターの充電も、Macの充電も電源アダプタ1つだけですんでしまうってことですね。
これは重くてかさばる充電器を減らせるってことでもありますんで、その意味ではやっぱりUSB-C端子っていいよなあ…って思う次第です。
まとめ
以上、1年間使ってきたTouch Bar付きMacBook Pro15インチモデルについて、いいところと悪いところを取り上げて解説してきました。総合的な満足度でいえば、10点満点中の8点くらい。
スペックも画面サイズも申し分ないですが、やっぱり本体と電源アダプタが重くて持ち運びしづらいってのがマイナスポイントですねー。というわけで、次回Macを購入するときには、軽さを重視して12インチのMacBookあたりを狙おうと思います。