『沈黙のWebライティング』という本は、ブロガーやアフィリエイターを目指しているなら一度は読んだことがあるでしょう。同書を書いている方の会社「ウェブライダー」さんから、『文賢』というサービスがリリースされています。
文章の校閲・推敲を手がけてくれるサービスで、私も個人で1ヶ月使ってみたのでその感想を書いていきます。
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1.表記ゆれや誤字脱字のチェックならATOKの方が上
以前の記事でも書いたとおり、私は文章作成の際には「ATOKクラウドチェッカー」というサービスを使っております。表記ゆれ(こと・事とか)や誤字脱字のチェック精度が非常に高くて、本の原稿を書く時にも納品前の検品ツールとして貢献してくれています。
このATOKクラウドチェッカーと比べますと、『文賢』はチェック精度が低いように感じてしまいます。文賢を通してOKだった文章も、ATOKクラウドチェッカーに通してみるといくつも指摘が見つかる…ということはしばしば。
それでいて、ATOKクラウドチェッカーの方は月514円のATOK Passportの無料特典で使えるのに対し、文賢は初期費用10,800円+月1,980円かかります。
ATOKクラウドチェッカーの品質と安さに慣れてしまった私からすると、文賢は割高で機能に劣るように思えてしまうんですよね。
2.「文章表現」の使いどころが微妙
『文賢』の特徴的な点として、校閲・推敲以外にも「たとえ表現」をたくさん提案してくれる点にあります。
- アリーナ1列目をゲットしたときのようなうれしさ
- カップラーメンを待っている間にとった電話で「あ、これ長くなる」と察したときのような焦り
- まだ半月もあるのにパケット制限されたときのような絶望感
- アナゴさんがマスオさんよりも年下だと知ったときのような衝撃
- 給食を配るときに汁物の配分に失敗し、自分の分の味噌汁がなくなってしまうような切なさ
引用:https://rider-store.jp/bun-ken#func-desc
どれもおもしろいたとえ表現で、文章の引き出しを広げてくれそうな感じはします。けど、これってどういう場面で使えばいいのかわからなかったりするんですよね。
「いいたとえ表現ないかな〜」って感じたら、私ならひとまずGoogle検索するんですよ。「○○ 類語」みたいな単語で検索して、いい表現がないか確認するわけです。その方がずっと手軽だからですね。
文賢のたとえ表現をチェックするためには、いったん文賢のページを開かないといけません。「文賢のテキスト入力エリアを、テキストエディタ代わりに使えばいいのでは?」とも思ったんですが、どうもしっくりこない。
結果、どうでもいい時の暇つぶしくらいにしか使わなくなってしまいました。これなら、日本語表現の書籍を買って読んだ方がいい気がしてきまして…。
3.一貫性のない指摘やよくわからない指摘が多い
こういう校閲・推敲ツールってのは、細かい部分までしっかり指摘してくれるかどうかが信頼の目安になります。それはチェック結果だけでなく、公式HPに誤字脱字がないか、一貫性はあるかってのにも左右されると思うんですよ。
という前提で見てみると、公式HPには、個人的にちょっと気になる文章があったんですね。具体的には、
- ポリティカル・コレクトネス 「ビジネスマン」や「看護師」など、偏見を含むか、公平でない言葉と捉えられる可能性のある言葉を指摘します。
引用:https://blog.bun-ken.net/check-tool-detail/
という部分。「ビジネスマン」があまりよろしくないのはわかります。中立的な表現として「ビジネスパーソン」の方が望ましいでしょう、と。ですが「看護師」は適切な表現のはず。
「看護士(看護婦)」ってのが男女差別的でNGっていうならわかりますが、なぜ「ビジネスマン」と「看護師」を同列に並べたの?って点が、私なんかは気になってしまうわけです。もしかして「看護士」の誤変換なんじゃないの?と。
もし誤変換だって仮定するなら、誤字脱字をチェックするサービスで、こんな初歩的なミスがあるのはいただけないよね〜と思い、『文賢』にあまりいい印象を持たなくなってしまったのであります。
さらに以下のような文章も公式HPにあります。
- 漢字で書くほうがよい言葉 「むずかしい」や「子ども」など、漢字で書いたほうが読みやすい言葉を指摘します。
引用:https://blog.bun-ken.net/check-tool-detail/
漢字で書いた方がすっきりするケースがあるのはわかります。でも「子ども」はそのままの方がいいでしょう、と私なんかは思ってしまいます。「子供」と書く方が差別的な印象を受けるからであります。
「『ビジネスマン』はNGなのに『子供』はOKなのか〜」ってところに、ちょっと残念な感想を抱いてしまうわけです。まあ、こういう細かいところが気にならない人が、このサービスを使うべきでしょうね〜。
まとめ
以上、校閲・推敲サービス『文賢』を個人で使ってみた感想について書いてきました。お察しの通り、私は文賢を使ってみて満足できなかった側の人間ですので、すでに定期購読は解約してしまいました。
もし再契約するとすれば、また初期費用の10,800円を支払わないといけなくなります。払い損にしか思えませんので、もう二度と契約しないでしょう…。文賢を利用しようかと考えている方は、ネガティブな意見の1つとして参考にしてみてくださいませ。