ブログや日記を書く際には、私たちはよく批判的な文章を書いてしまうことがあります。政治の話だったりスポーツの話だったり。
でも、文章力を鍛えるという観点からみると、批判的な文章というのは非常に危険な要素を含んでいます。今回は、批判的な文章を書くのは控えるべき!ってことと、その理由を取り上げていきます。
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1.批判的な文章は書きやすい?
『ビジネスにうまい文章はいらない』という本のなかで、次のようなエピソードが紹介されています。
著名なジャーナリストに取材をしていて、意外な話を聞かされたことがあります。何かや誰かを批判する文章というのは、実は書きやすいのだ、というのです。
ポジティブでだれかをほめるような文章よりも、悪口や批判的な意見を述べる文章のほうが書きやすいってことですね。私自身、いわれてみればそうかもな〜と思うことがよくあります。
批判的な文章を書きたくなる時って、だいたい怒りや憤りの感情が強いタイミングです。「コノヤロー」とかいって文章を書こうとしているシーンですので、感情に乗せて文章を書きやすいんでしょうね。
2.プロ野球でも、采配を批判するのは簡単で人目を引く
実際、世のなかには批判的な文章が少なくありません。ニュースサイトを見ていれば、政治やスポーツなんかの話題に対し、ポジティブな文章を書いている記事はあまり読まれず、ネガティブな文章が書かれている記事の方がアクセス数を増やす傾向にあります。
また、ニュースサイトのコメント欄や、ブログ記事に対するSNSでの意見発信みたいな場でも、どちらかといえば批判的な文章が多くなるでしょう。
だれかをほめる文章というのは照れくさくて書きにくいものですし、人に読まれることも多くありません。一方でなにかを批判する文章ってのは、共感を集めやすいし人目についてフィードバックを得やすいんですよね。
私がハマっていたプロ野球でも、スポナビのコメント欄の大半はネガティブなコメントで占められていました。「なんで点を取られる前に投手を代えないんだ」とか、「どうしてあの選手をスタメンから外すんだ」みたいな。
そうやってフロントや采配に対する批判的な意見を書くほうが、ほめる文章を書くよりもずっと楽で、反響が多いからなのでしょう。
3.だれかを「ほめる」文章を書けば、文章力は鍛えられる!
しかし、批判的な文章というのは、文章力を鍛えるって観点から見れば非常に危険なものであることを指摘しておかないといけません。
批判的な文章を書いていると、文章が書けたかのような、うまくなったかのような気になってくる。
これは、文章書きとしての大きな落とし穴だ、と。しかもこれには、読み手の潜在的なニーズもある、とも言われていました。
『ビジネスにうまい文章はいらない』では、このようにも書かれていました。
つまり、批判的な文章を書くだけで文章が上達したように錯覚してしまうことに加えて、容易に反響を得られるってことですね。文章力に乏しい人でも、いっちょまえの物書きやコメンテーターになったかのように思い込んでしまう危険があるわけです。
先のジャーナリストは、こうも言っていました。実は人や誰かを褒める文章のほうが難しいのだ、と。
もし私たちが、批判専門の批評家になりたくないなら、ほめる文章を書くトレーニングをしなければいけません。安易に批判的な文章に走るのではなく、「でも、この采配はドンピシャだったよね」みたいな、ポジティブなことを書こうってことですね。
つい気を抜くと批判的な文章を書いてしまいたくなるタチですんで、私も気をつけてブログを書きたいなと思うところであります。
まとめ
以上、文章力を鍛えたいなら、安易に批判的な文章を書かないように注意しよう!って記事でした。
人やものをほめるってのは、照れくさくてなかなか簡単ではないことではあります。しかし、そこを乗り越えてほめる文章を当たり前のように書くことができれば、文章力はレベルアップするはず。
ポジティブなことを書ける物書きになれるよう、批判的な文章が増えないよう心がけたいものです。