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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

外食が苦手なのは私だけじゃないと知って安心したby『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』

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会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』って本を読みました。このブログでも何度か紹介している通り、私もこの「会食恐怖症」を患ってまして、長いこと苦労してきたものです。

この症状への対処策や考え方について勉強になるところが多かったので、私が実践している考え方も合わせて紹介したいと思います。

わかる!!ってポイントが大量の『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』

人との食事や外食が苦手になってしまう会食恐怖症は、社交不安障害の一部としてあまり知名度の高くない病気だと『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』の中でも述べられています。

実際、私が会食恐怖症の症状で心療内科を受診した際にも、「社交不安障害」「適応障害」などと診断されたものでした。しかし特に不安が強くなるのは人との食事の場ですので、「ちょっと違うんだけどな〜」と思いながら過ごしていたところです。

会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』って本は、会食恐怖症について書いた初めての書籍で、個人的にも納得できるところが数多くありました。

たとえば、会食恐怖症の症状についてです。私は人前で食事を食べなきゃいけなくなると、どうしても喉が締め付けられて吐き気に襲われてしまう症状に悩んでいました。食べ物が飲み込めない「嚥下障害」とか、空気を飲み込みすぎてゲップが出る「空気呑気」も経験あり。

吐き気を感じないようにとミントタブレットを常備するのも会食恐怖症の人によく見られるそうで、「吐き気が止まらなかった不安障害の私が試したたった一つの方法」って記事で書いた通り、まさに私がミントタブレットを手放せない人間の一人。

健常者の友人とか彼女とかと街を歩いていて、「このお店おいしそう!」とか言われるとギョッとするのもバッチリ当てはまります。

自分の症状と同じことが書かれているのも驚きですが、自分と同じ悩みを抱えている人が少なくないことにもびっくり。「自分だけじゃないんだな〜」という安心感にもつながりましたね。

会食恐怖症には考え方を知るのが大事

んで、会食恐怖症を克服したり軽減したりするためには、まずは考え方を変えて「会食を避けない」ことが大事だとされています。

たとえば、「残してもOK、吐いてもOK」って考えてしまうこととか。まずは仲の良い友人と会食する練習から始めて、最初から「全部食べれないかも。途中で気持ち悪くなっちゃうかも」と告げておき、安心感につなげるわけです。

食べ物自体や、自分のことだけに目を向けるのではなく、一緒に食べている相手のことに注意を向けるってのも有効なんじゃないかと。食べることを第一に考えるのではなくて、相手と会話を楽しむことを目的にするわけですね。

私が一番参考になったのは、不安のピークは30分って考え方でした。会食の場について30分間が、一番不安が強くなるタイミング。それ以降は場の雰囲気に慣れてリラックスできるようになり、箸が進むことも少なくないって話ですね。

「たしかにそうかも!」と思える考え方でしたので、今後会食の場に行く際には試してみようと思ったのでした。

私の会食恐怖症との向き合い方

ちなみに、私が会食恐怖症を発症したきっかけってのが、当時付き合っていた彼女とケンカしていたことだったりします。

海外留学していた彼女と言い合いになって連絡が取れなくなり、申し訳ない気持ちと「何かあったら…」と心配する気持ちを抱えたままバイト休憩に入ったことがありました。近くの飲食店で食事をしていると急にフラフラしてきて、トイレで嘔吐してしまったんですね。

それ以降会食が苦手になってしまって、人と一緒にレストランとかに行くと喉の圧迫感や吐き気、嚥下障害に苦しむようになったわけです。

外食できなくても幸せ

会食恐怖症についての私の見方を紹介しますと、まず外食しなくたって幸せだ!って思うようにしております。たとえ外食できなかったとしても、おいしいお弁当やお惣菜はたくさんあります。

高い外食費を出さなくてすむし、お店まで移動する時間もかからない。「外食をしない生活」のいいところを考えて、無理に行かなくていいじゃん!という考えにつなげているわけです。

食べ物を残さないのは他者のいいなりになってる証拠

あとは、食べ物を残すってことに対する罪悪感をなくすこと。出された食べ物を全部食べるってのは、正論だし美談としても語られるものです。「途上国の子どもたちのことを考えろ!」とか「生産者の気持ちを想像してみろ!」といった風潮もありますし。

でも、食べ物を残さず食べるってのは、肥満をはじめとする健康被害につながる可能性だってあるわけで、自分の健康・幸福よりも他人の意見を優先しているってことにほかなりません。

他者の考え方や価値観よりも、私は自分の健康・幸福を重視したい。だから嫌いなものは残すし、食べきれなくなったら残すようにしております。

フリーランスになってしまえ

私は会社に属することなく、個人事業主としてフリーランスの立場で仕事をしております。時間や場所を問わず仕事ができるってのが大きなメリットですが、私がフリーランスを目指したのも会食恐怖症が原因だったりします。

会食恐怖症により人と食事ができないって判明してからは、初対面の人と会話することにも苦手意識を覚えるようになり、吐き気に襲われることが多くなります。企業の面接でも、吐き気のせいでうまく喋れないことがしばしば。

面接はうまく行かないし、入社後の人間関係でうまくやっていく自信もないしってことで、消去法的に選んだのがフリーランスって立場ということです。

結果、会食恐怖症の克服とはいかないものの、自分のペースを守って食事ができるようになりましたし、QOLも格段に上がりました。

誰でも目指せる方法ではないかもしれませんが、会食恐怖症で会社勤めが苦手なら、独立してしまうって道を選んでもいいんじゃないでしょうか〜。