世の中にある速読術や読書術についての本を読んでいると、必ずといっていいほど「目次を読め!」というアドバイスが出てきます。
私はこの主張には半分賛成で、半分反対の立場だったりします。その理由を書いておきます。
「まず目次を読め」はホント?
読書術に関する本を紐解くと、ほぼ100%出てくるのが「目次をしっかり読もう!」というもの。続いて、「はじめに」「おわりに」を熟読し、時には流し読みを使いながら大事なところをピックアップして読むってのが、スタンダードな速読術かと思います。
しかし私は、「目次をちゃんと読め!」ってのに違和感を持つことがよくあります。
本の目次が書籍全体の設計図になっており、どこを読むべきかあたりをつけるために最適な材料であるってことには賛成するんですが、そこをじっくりと読むのは大変だって思ってしまうからであります。
無味乾燥で読み飽きてしまう目次
たとえビジネス書であっても、目次以外の本文を読めば、それなりにストーリーがあるし次を読み進めたくなるものです。
ただし目次は例外で、一文一文は興味を引き立てるキャッチフレーズであっても、前後とのつながりがないためにどうしても無味乾燥なイメージがあると思うんです。
目次だけを読み続ける読書を想像してみればわかることでしょうが、全然おもしろくないし眠くなってきそうな気がしますよね。
「目次を眺めろ」くらいでいいのでは?
とはいえ、目次を読まなくていいとはさすがに私も思いません。「第1章は読み飛ばしてよさそう。第2章と第4章はおもしろそうだから重点的に読もう」くらいの見通しを立てるには、目次はもってこいだからです。
その意味では、ちょっとしたニュアンスの違いなんですよね。「目次を読む」ではなく、「目次を眺める」って意味合いで捉えて、ちゃっちゃと本文を読み始めたほうが楽しい読書になると考えています。
「目次が大事っていわれるけど、目次読んでたら眠くなる…」なんてお悩みの方は、「目次は眺めるもの」と考えてみてはいかがでしょうかー。