私が自分に課しているマイルールとして、「営業マンからは絶対に商品を買わない」というものがあります。そこで商品を買ってしまったら、目の前の営業マンに対して給料を支払ってあげることになる。
そんなことをしなくても、今ではネットで割安な商品をいくらでも探すことができます。そんなわけで私は、電話でも玄関先でも、営業マンの話は絶対に聞かないようにしてるぞって話です。
「人件費」をかけるサービスが割安なわけがない
コンビニとかレストランの食べ物を注文するときに、「これって原価はいくらなんだろう」と考えることがありますよね。このおにぎりの材料費は30円くらいだろうか?それとも50円くらいなんだろうか?みたいな。
しかし原価を考える上で外してはならないのが「人件費」です。コンビニのおにぎりであれば、それを工場で作る人やコンビニの店員さん、おにぎりの開発に携わった人の人件費なども原価に含んでいるということです。
これはインターネットプロバイダや生命保険、新聞といった商品でも同じです。これらの商品には必ずと言っていいほど営業マンが関わっており、突然電話をかけてきたり自宅に押しかけてきたりするものです。
ときには「今の契約よりも安くなりますよ!」なんて文句を使いながら何とか契約を取ろうと必死にアプローチしてきますが、合理的に考えればわざわざ飛び込み営業をする営業マンを雇うぐらいなら、その分人件費がかさんで料金が割高になるのが普通です。
この低金利時代でも、店舗代や人件費がかからないネット銀行が、メガバンクよりも高い金利を設定していることからも、営業マンの話を聞くべきでないことがよくわかります。
メガバンクよりもネット銀行の方が高金利な理由
例えば私が使っている楽天銀行では「楽天証券」と連携させることで、金利が0.1%にまで増加します。ゆうちょ銀行やメガバンクと呼ばれる銀行では、普通預金において0.001%となっているのが普通。
ネット銀行である楽天銀行がメガバンクの100倍の金利を設定している。ということはつまり、リアルな店舗で勤務する銀行員の給料や店舗代を支払わなければ、メガバンクでも今の100倍の金利を実現できる…と考えることができます。
この金利の差を実質的に負担しているのが、メガバンクを使う私たち消費者です。本来受け取れるはずの金利を手放すことで、膨大な数の銀行員や店舗の家賃を、私たちが支払わされているというわけです。
電話もインターホンも出ないのが最高の自己防衛
そんなふうに考えてみると、コストパフォーマンスの悪い人間の営業マン(特に個人向け営業)を雇っている会社のサービスは、できるだけ使いたくないなと思うのが普通でしょう。
リアルな店舗とネット通販とで同じ商品が買えるのであれば、割高な人件費や家賃を支払わずに済むネット通販で買い物を済ませたいと、私は思います。
それでも普通に生活していれば、突然営業の電話がかかってきたり、玄関のインターホンを鳴らしてくることも多いでしょう。そこで私が対策をしているのが、「知らない番号には出ず、電話番号を検索する」「宅配業者の制服を着ていない人は、決して対応しない」というルールです。
つまり、原則として電話にもインターホンにも出ないという対策です。人によっては「それは難しい」と思う人もいるかもしれませんが、大事な電話は固定電話ではなく携帯電話に着信するようにしたり、インターホンを交換してカメラ付きのものを選んだりと、打てる対策はあるはず。
大事なお金や貴重な時間を、営業マンのために費やしてしまわないよう心がけましょう。