フリーランスになって3年経って、やっと生活に苦労しないだけの収入を手にできるようなりました。毎日引きこもって自由に仕事をしているにも関わらず、新卒社員と同じかそれ以上の月収を得られるように。
しかし私の場合、「貧乏な暮らしをしたくない!」って気持ちをモチベーションにしていた側面が強く、そこそこの金額を稼げるようになって仕事に取り組む意欲が下がってきたことに危機感を覚えた話です。
お金を目的にすると、途中で挫折する
フリーランスが仕事をするにあたって、モチベーションの1つとしてあがりやすいのが「報酬」だと思います。会社員と比べて、フリーランスはがんばりが毎月の報酬額に直結する立場です。
なので仕事を消化すればするほど、翌月に振り込まれる金額が多くなる。半年や1年ごとの昇給や給与改定が行なわれる会社員と比べると、お金がモチベーションになりやすいのがフリーランスのいいところでもあります。
しかしお金をモチベーションにすることの弊害ももちろんあって、それは「十分な稼ぎが得られると、それ以上の成果を望まなくなる」ってことです。都内一人暮らしで、月40万くらいあればおそらく不自由することはほとんどないはず。
すると、月40万を超えたあたりから上を目指そうという気持ちが薄れてきて、仕事に向かうモチベーションも縮小してしまうわけです。結果、そこでスキルアップも報酬額も伸び悩んでしまうことが多いんじゃないかと思うんですね。
「貧乏な暮らしをしたくない」は特に要注意
「もっともっと稼いで豪遊したい!」と、ゼロからプラスになりたいって考えるタイプの人は、報酬額が一定を超えたからといってモチベーションが下がるというのは多くないかもしれません。
しかし私のように「貧乏な暮らしをしたくない」っていう、マイナスじゃなくゼロ以上を目指そうとするタイプだと、生活に困らないだけの額を稼いだ後は、それ以上稼ぐうえでモチベーションを保ちづらくなるんじゃないかと思っています。
実際、私も収入が安定してきた最近になって、仕事のモチベーションが湧かないことがよくありますし。あんまり稼ぎ過ぎると税金や保険料も多くなるし、トラブルにも巻き込まれやすくなるだろうしなーと。
やりがいや自己実現をやる気の源泉にしたい
そんな状態になって思うのは、仕事は「やりがい」とか「自己実現」を目的に取り組む方がいいんだろうな、っていうごく当たり前な事実でした。
私は「やりたいことを避けるためにフリーランスになった」というタイプで、不安障害(会食恐怖症)により人とミーティングしたり企業の面接に行ったりっていう行動に、大きな恐怖感を覚えるがゆえに、1人で稼げるフリーランスを選んだという背景があります。
それも込みで、やっぱり安定した収入や仕事が手に入ってしまうと、どうも安心しきってしまうっぽい。個人的には奨学金を返さないといけない立場ですし、サラリーマンのようにボーナスや退職金がもらえるわけではない。
もっと多く稼いで損はないので、これからは仕事のモチベーションをお金以外の面で見出して、働くようにしたいと思ったのでした。