20代半ばにさしかかろうという時期に、人生で初めて「貯金100万円」という目標を達成することができました。学生時代はクレジットカードの引き落としに必要な銀行残高が不足し、友達にお金を借りたりしていた自分が、よくここまで成長できたなと思うところです。
というわけで、実際に100万円の貯金を形成できた今時点での、率直な感想を残しておこうと思います。
「もっと投資すべきかも」
個人的には必要以上の貯金は意味がなく、もっと自己投資に使った方がいいと考えている人間です。それでも一定の貯金は生活する上で欠かせないだろうと、ひとまず100万円はきっちり貯めておこうと考えて始めた貯金生活。
めでたく100万円を突破できたのはうれしいことですが、よく考えてみると「100万円も必要ないのでは?」「もっとお金を使っておくべきでは?」と思うことも多くなりました。
高性能なパソコンや仕事に役立つツールを買ったり、あるいは自己成長につながるような本を購入したりして、貯金100万円どころか、年収を100万円上乗せすることを目指した方がいいんじゃないか、と。
これからの人生で、今が一番若いってのは事実ですから、ここから先は積極的に投資していきたいと思うところです。
「一安心して、仕事のモチベーションが減ってきたかも」
100万円貯めて少なくとも半年は仕事がなくてもいきていける状態になって、だんだんと仕事のモチベーションが低下してきたって実感があります。「稼げなくても大丈夫」って安心感が、仕事への意欲を削ぐ形になっているわけですね。
フリーランスが仕事をするにあたって、お金を目標に据えてはいけないってことを肌で実感しているところです。
ここで落ち込んでしまったり自己嫌悪に陥ってしまったりするのではなく、今は「これを機会に、嫌な仕事を断って、好きな仕事だけに専念しよう」という方向に舵を切っています。
これまでは収入のためにと思って、楽しくない仕事や単純作業もどんどん引き受けて仕事をしてきました。でも今後は、自分がやっていて楽しいと思える仕事だけを引き受けることにしよう、と。
そうすれば1つ1つの仕事にかける時間もコストも増えますんで、成果物の質が上がって単価アップにつながるかもしれませんしね。
その意味では、一見ネガティブな出来事のように思える貯金100万円の壁ですが、長期的に見ればいい変化をもたらしてくれたのかもしれません。
「これで半年は仕事なしでも生きていける」
私の月々の生活費は、およそ15〜20万円。ほとんど節約せずこのくらいなので、切り詰めることで月10万円くらいに収められると予想しています。ということは、少なくとも半年、ギリギリ1年くらいは仕事なしでも暮らしていけるということになります。
もし怪我や病気で働けなくなったりしても生活できることが安心につながり、クレジットカードの引き落とし日に不安になることもなくなるわけですから、メンタルにはいい影響が出ていると感じています。
初めて一人暮らしに挑戦した学生時代なんかは、あればあるだけお金を使ってしまうような生活だったので、常に引き落とし額不足に怯えて月末を迎えていましたし。
というわけで、貯金100万円を達成してよかったと思う部分も、もっと使うべきだと思う部分も両方ありますが、トータルで見れば自分にはいい変化が訪れているんじゃないかと。これからも貯金額を増やしつつ、投資して収入額アップを狙いたいと思います。