フリーランスが接するクライアントの中には、いいお客さんとそうでないお客さんがいます。その両方に同じ熱度で対応するのではなくて、意識的に差を設けたいなと思うようになった話です。
太客と細客を差別することで成功したROLAND
私が最近ハマっているホスト界の帝王ROLANDは、『俺か、俺以外か。』って本の中で次のように書いています。
なぜ、この歌舞伎町でトップレベルの業績を上げることができたか。
それは、太客の扱いに長けていたからだと思う。
太客に、 明確に優越感を感じさせてあげる のは大切なことだ。
みんなに優しいホストは、正直二流だ。
太客ってのは大金を出してくれるお客さんで、細客はあまりお金を使わないお客さんのこと。この2種類のお客さんを明確に差別することが、ホストとして成功した秘訣だと述べているんですね。
私もそうなんですが、自分のお客さんに対してはたとえ金払いが良かろうと悪かろうと、全力で対応すべきだって思い込みがありました。ROLANDは、そんな風にお客さんに接するのは二流の証なんだと言っているわけです。
フリーランスもクライアント全員に丁寧に対応してはいけない
ROLANDが太客と細客を明確に差別しているのは、ちゃんとした理由があるといいます。
それは、なぜか。
それが、大金を使うお客様に対しての マナーであり、気遣いだから だ。
つまり、細客にも太客と同じように精一杯対応してしまうと、太客に対して失礼にあたる、というわけですね。
大金を使ったお客様には、「お金を使って良かったな!」「またこの気分を味わいたいな!」と思わせる。
そうでないお客様には、「いつかああいう(太客のような)気分を味わってみたいな!」「次はお金を払えるように仕事を頑張ろう!」と思わせる。
それができるのが、一流ホストというものだ。
「あ、これってフリーランスの仕事でも通じるものがあるな」と思ったんです。私もフリーランスとして働いている立場上、割高な仕事をくれるクライアントも、割安な仕事しかくれないクライアントも両方受け持っています。
私はこれまで、そのどちらのクライアントにも丁寧に、全力で対応することを心がけていましたが、それって割高な仕事をくれるクライアントに対して失礼なことかもしれない、と思ったんですね。
しっかりと評価してくれるクライアントを大事にしよう
高い報酬が提示されたらそれに見合った努力をする。割安な仕事ならば、適度に手を抜きながら仕事をこなす。そんなメリハリをつけるのが、フリーランスでも必要なんじゃないかと。
太客に10、細客にも10のエネルギーで対応するのではななくて、太客に15、細客に5の割合であえて偏らせるように仕事をすべきなんじゃないかなと思うんですね。
というわけで、今後は大切にすべきクライアントとそうでないクライアントを明確にして、仕事に取り組んでいきたいと思ったのでした。