私は人の家の中を覗き見るのが好きなので、よくお家訪問系のテレビ番組をネットで視聴することがあります。そんなときによく思うのが、「なぜそんなに来客用の品物を持っているんだろう」ってことでした。
一人暮らしなら、食器は1種類で十分
私も初めて一人暮らしに挑戦したときは、「来客用を兼ねて新しい食器を買おう」「この箸もまとめ買いしておこう」なんてお金の使い方をしていたものでした。大学時代には時々友人を家に招いたことはありましたが、そうした食器を使うことはまったくありませんでした。
当時住んでいたのは、古いワンルームによくある台所とは呼べないようなコンパクトキッチンだったので、極小のシンクに大量の食器が重なって、ひどい有様になっていたものでした。
上手に一人暮らしを楽しんでいる友人は、「食器は一人分だけ買って、毎回洗って使う」という習慣を徹底していたようで、その友人の部屋はいつも綺麗に整っていました。「俺もこんな部屋に住めたらな〜」なんて思いつつ、大量の物に囲まれた生活をしていたんですね。
今思えば、その友人のやり方を真似して普段は1種類の食器だけを使い、あとは紙皿や紙コップを用意しておけばよかったのになと感じます。
年に1回のお客さん用に布団を用意するのはムダ
一軒家に住んでいる人にありがちなのは、来客用の布団を1組も2組も用意しているってケースでしょう。
毎週毎月のように泊まりでお客さんが来るような家柄ならあって当然だと思いますが、「安く売っていたから来客用にしようと思って」っていう理由で、たいしてお客さんも来ないのに余分な布団を持っているのは、スペースと時間のムダ遣い。
特に布団なんてカビて不衛生になりやすい代物なんですから、家に保管しておくのは必要最低限の数でいいはず。たまにお客さんが来る程度なら、ソファをベッド代わりにすれば事足りるんですから。
どうしても必要なら、ペットボトルのお茶や寝袋を常備しては?
「そうはいっても、世間体のこともあるし…」って場合には、来客用のお茶にはペットボトルをそのまま差し上げる方式にしたり、もしくはコンパクトに収納できる寝袋を来客用に使うってのがいいんじゃないかと思っています。
来客用に料理を出すってシーンは、現代で暮らす若い世代にはあまりないことだと思うので、お寿司とかピザを出前にとればいい。コップは使わずに、来客用のペットボトルの水やお茶をそのまま差し上げるほうが、訪問する側としてもありがたいでしょうし。
ダウンを使った寝袋なら、価格は跳ね上がりますが普通の布団と比べると圧倒的に省スペースになります。洗濯はかなり手間ですが、アウトドアにそのまま流用できるメリットもありますしね。
そんなわけで、特に一人暮らしなら1種類以上の食器や寝具を持たないように心がけると、うまく断捨離できるんじゃないでしょうかー。