5月末の予定が大幅に前倒しされて、iPad Pro向けのMagic Keyboardが手元に届きました。普段から数万文字単位で文章入力しているWEBライター視点で、どんなもんかチェックしてみたいと思います(まだ到着1日目なので、書いていることが変わる可能性アリ)。
- Macでできて、iPad+Magic Keyboardではできないこと
- トラックパッドのジェスチャ操作は高性能だけど、狭い
- おおむねMacを使う感覚でショートカットキー使用OK
- フローティングキーボードを表示させれば、音声入力も併用可能
Macでできて、iPad+Magic Keyboardではできないこと
まず物理的なキーボードとトラックパッドについてですが、これはほぼMacと同じ感覚で使えるといっていいでしょう。ただ、次のような操作はiPadでは対応していませんでした。
■カーソルの右側を消す
→Macだと[fn+delete]が使える。iPadで[⌘+delete]だと一文削除、⌃、⌥、⇧、🌐とかの組み合わせもダメ
■音声入力のショートカット
→Macではfnキー2回押し。iPadはオンスクリーンキーボードからタップ(後述)
■カタカナ、アルファベット変換のショートカット
→Macでは[⌃+I]でカタカナ、[⌃+o]でローマ字など。iPadでは反応せず。
■アプリの終了
→Macでは[⌘+Q]だけど、iPadでは反応せず。
使っていくうちにもうちょっと増えていくかもしれません。これらの対処方法を知っている方がいればぜひコメントを…!
トラックパッドのジェスチャ操作は高性能だけど、狭い
トラックパッドは初期設定では押し込んでクリックしないと反応しませんが、設定アプリで「タップでクリック」っていう項目があるので、これをオンにするとトラックパッドに触れるだけで押し込まなくてもクリックできます。
二本指で左右に動かして戻る/進むのショートカットが使えますし、三本指で下から上にスワイプするとホーム画面に移動して、左右にスワイプするとアプリを切り替えることができます。四本指でピンチインするとAppスイッチャーが表示されます(上に引っ張るとアプリを終了できるやつ)。
この辺りのジェスチャ操作はMacとiPadの挙動がいい感じに融合されていて、違和感なく使うことができました。ホーム画面に戻るジェスチャとAppスイッチャーのジェスチャは、逆のほうがよかったかな。
ただ、Magic Keyboardのトラックパッドの面積が、物理的に狭い!三本指でのスワイプ動作はギリギリ行えますが、四本指でピンチインするのはかなり難しいです。Appスイッチャーを表示させるときは、iPad本体をスワイプして操作したほうがよさげ。
おおむねMacを使う感覚でショートカットキー使用OK
このnoteもiPad+Magic Keyboardの組み合わせでSafariを使って書いていますが、タブの移動は[⌃+tab]が使えますし、新しいタブを開くときは[⌘+T]で操作できます。あと[⌘+F]でページ内検索とか。
ちなみに、Chromeを一瞬使ってみたら[⌥+⌘+矢印キー左右]でタブ移動ができました。Macとまんま同じですねー。
Magic Keyboardで⌘キーを長押しすれば、そのアプリで使えるショートカットキーが表示されるんで参考になるかも。表示されるアプリは多くないですが。
フローティングキーボードを表示させれば、音声入力も併用可能
個人的に一番気になっていたのが、音声入力を併用できるのかって点でした。私は普段の執筆でも音声入力を多用するタイプでしたんで。
結論からいうと、Magic Keyboardを使って直接音声入力を立ち上げることはできません。
注記: Smart KeyboardおよびMagic Keyboardは、オンスクリーンキーボードで使用できる機能のすべてには対応していません。たとえば、Smart KeyboardまたはMagic Keyboardで音声入力をオンにすることはできません。
参考:https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/ipad997d9c9d/ipados
サポートにも書いてあります。
ただ、フローティングキーボードを表示させて音声入力ボタンをクリックすることは可能です。
こんな感じ。オンスクリーンキーボードを表示させて、さらにキーボードをフローティングしてしまえばOK。オンスクリーンキーボードを表示させるためには、画面右下を長押しします。
やっぱり画面をタップする手間は発生してしまいますが、これなら音声入力も問題なく併用できそう。
なんとな〜くですが、MacよりもiPadのほうがライブ変換にモタつきやひっかかりが少なく、スムーズに入力できるような気もするので、これから積極的にMagic Keyboardを使ってみようと思います。