「AirPodsは補聴器代わりにも使えるぞ!」って話を聞いて、補聴器を使うほどじゃないけど日常会話を取りこぼすことも多い軽度の難聴を持つ私として、試さずにいられませんでした。
というわけで今回は、軽度の難聴を持つ私がAirPods Proのライブリスニング機能を使ってみた話です。
AirPods Pro「ライブリスニング」機能で補聴器っぽい挙動に
私も最近までは知らなかったのですが、AirPodsにはイヤホンを補聴器のように使うための「ライブリスニング」機能というものが搭載されています。iOS12から追加された機能なんだそうで、コントロールセンターに「聴覚サポート」ってボタンを追加すると利用できるようになります。
私はもともと難聴家系に生まれたもんで、妹と弟、母親と祖父母が補聴器をつけた生活をしています。小さい頃はそんなに耳が遠かったっていう記憶はないんですが、中学高校あたりになると友達との会話が聞き取りにくくなった印象。ただ、日常生活に大きな支障があるわけじゃないですし、補聴器って片耳でも数十万円する高価なアイテムなんで、ずっと購入を先送りにしていました。
でも、最近になってライブリスニング機能のことを知って早速AirPods Proを手に入れたので、このライブリスニング機能を使ってみることにしました。
マイクはAirPodsじゃなくiPhoneなので補聴器にはならない
AirPodsでライブリスニング機能を使ってみた感想としては、これは「補聴器の代わりにはならないな」というものでした。そもそもライブリスニング機能は、マイクで拾った音を増幅してAirPodsに流してくれる仕組みになっています。
このマイクというのはAirPods内蔵マイクではなくて、そのAirPodsと連携しているiPhoneのマイクを指します。つまり、音量を増幅してくれるのはiPhoneに向けてしゃべった音声だけ。ライブリスニング機能を有効にしているAirPodsを装着したまま、耳元で聞こえる音声が大きくなるわけじゃありません。
もしAirPodsのマイクを使って拾った音声を増幅してくれるなら、自宅以外の外出先でも違和感なく使えると思ったんですけどねー。
自宅で家族とのコミュニケーションに使うならアリかも
ただ、自宅で家族との会話をするときにiPhoneを相手に向けて、音声を聞き取りやすくするという方法は使えました。私の自宅にはテレビを置いていませんが、たとえば自分だけがテレビの音量が小さく感じられるという場合でも、ライブリスニング機能を使えば他の家族に迷惑をかけることなく音声を増幅してテレビを楽しめるでしょう。
ちなみに、ライブリスニング機能自体に関しては、非常に使い勝手がよかったです。iPhoneを奥さん側に向けて普段では聞こえないような声量で話してもらったときにも、ライブリスニング機能がオンになっていればクリアに聞こえます。AirPodsをつけっぱなしにしてリスニング機能を使いっぱなしにしていれば、家族とのコミニケーションはだいぶ質が上がりそう。
補聴器の代わりとしての必要性はそれほど高くありませんが、家族との会話だけとか、カフェでの会話だけといった用途でAirPodsのライブリスニング機能を試してみるのはアリかもしれません。