「読みやすい文章」を書くためのテクニックって、いろんなところでいろんな人が語っていますよね。ブログ記事も豊富にですし、文章術とつく本も大量にあります。
今回はそうした文章テクニックの中でも、現役のWEBライターとして活動している私が特に気をつけているポイントを5つ紹介します。
1.漢字はひらきすぎるくらいで
文章をスムーズに読むためには「漢字とひらがなのバランス」って結構大事になってくるんですけど、個人的にはひらがなをやや多めに使うようにしております。たとえば、「〜と言う事です。」みたいな表現は絶対に使いません。
本動詞としての「言う」は漢字にすることが多いですが、補助動詞の「いう」は絶対にひらがなです。
「時」「事」「所」「為」「出来る」「頂く」
このあたりも絶対にひらがなを使います。漢字だらけの文章って、それだけでもう読みづらさを感じるので。
「ここはちょっとひらがなが続きすぎてるかも?」って部分があれば、カタカナを使います。
「ココはちょっとひらがなが続きすぎてるかも?」
って感じです。ちょっとカタカナが入るだけでも、メリハリある文章になりますよね。
2.リズムは語尾でつくられる
「〜ます。」「〜です。」のような語尾の文章が連続して何回も登場すると、それだけで単調で幼稚な印象を与えます。文章の読みにくさにもつながるので、可能な限り同じ語尾は避けるように心がけたいところです。
語尾を変化させるテクニックとしては、「体言止め」が有効。もちろん体言止めも多用するのはダメですけど、ところどころで挟んであげると文章がビシッと引き締まります。文章のリズムをよくしたいなら、今後は気持ち多めに体言止めを使ってみるといいかもしれません。
3.「」の数は控えめ
文章の中で強調したいところは「」(かぎカッコ)を使って目立たせるってテクニックが有効です。ただ、「」←これも使いすぎると逆効果になるので、控えめに使うって意識を持つといいんじゃないかなと思います。
固有名詞とか書籍名は『』←これを使ってもいいですし、太字にしたり色を変えたりして文字を装飾できるなら、「」←これではなく太字で目立たせてもいいですね。
4.主語と述語は近づける
「長い文章はわかりにくい」って言われることがありますが、その原因は主語と述語が遠いことにあります。
たとえば、
「私は、今日の午前中にコンビニで買った、おにぎりとパンを電子レンジで温めてから食べました」
みたいな文章です。ここでの主語は「私」で、主語は「食べました」ですね。主語と述語の間にいろんな言葉がある文章は控えて、
「私が食べたのは、今日の午前中にコンビニで買ったおにぎりとパンを電子レンジで温めただけの昼食です」
のようにできるだけ近づけてあげる。こうすることで、いわゆる「主語と述語のねじれ」を防ぐことができます。
「私が好きなのは、コンビニのおにぎりとパンが食べたいです」
って感じで、主語と述語が対応していない文章ですね。これは主語と述語が離れるからこそ起こりやすくなるので、なるべく主語述語は近づけるのがおすすめです。
5.接続助詞「が」に要注意
接続助詞の「が」って、めちゃくちゃ便利に使えるんですよね。
「私はコンビニに行ったのですが、そこでおにぎりとパンを買いました」
みたいな順接でも使えるし、
「私はコンビニに行ったのですが、お目当てのスイーツは売っていませんでした」
と逆接でも使えます。
私もつい多用してしまいがちだって自覚しております。しかし読み手からしてみれば、「これって逆のこと言ってるの?」と迷子になってしまいやすい。
そこで、思い切って接続助詞の「が」は使わないって決めてしまうといいでしょう。「が」を使いたくなったら、そこで文章を区切って「しかし」「でも」といった接続詞を入れてあげると、格段に読みやすくなります。