「ヒロシです…」のネタで知られるヒロシの著書『働き方1.9』を読みました。タイトルもサブタイトルもどこかで見たようなフレーズですが、内容はそこそこおもしろかった本です。
同書で述べられていた骨子は、「好きなこと発信」「タネ蒔き」の2つ。この2つの考え方は、これからの人生の参考にしたいな〜って思った話です。
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好きなことを突き詰めて発信する
『働き方1.9』のメインメッセージの一つは、好きなことを突き詰めて、それを発信しようってことです。現在著者のヒロシはYouTubeでソロキャンの様子を撮影してアップし、その動画で広告収入を得ているとのこと。
以前アメトークで「キャンプ楽しい芸人」を見ていたので、ヒロシがYouTubeでの活動をしていることは知っていました。一度動画を見たこともあるんですが、ほぼ無音でひたすらキャンプしてるところを見続ける感じ。
それが意外と惹きつけられるんですよね〜。
YouTubeでの活動を踏まえたうえで彼が述べているのは、好きなこと(ヒロシならソロキャン)を突き詰めて(とことん熱中して)発信しよう(YouTubeで)ってことですね。
好きなことを突き詰めることによって、一つの分野のスペシャリストになることができる。さらに自分の活動を発信することで、たくさんの人に声をかけてもらえて収入に結びつくってロジックです。
逆に好きでもないことはやらない方が良くて、たとえばヒロシのホスト時代や大学時代は、まったくの無駄な時間だったと断言していたりもします。
若い頃の苦労を懐かしそうに振り返りながら、「あの経験があったから今の自分がある」なんて、したり顔でいう人もいるが、僕は違う。僕にとってホストの経験は当時も暗黒時代なら、今振り返ってもそうだ。それは、ただただ辛かっただけの、無駄な3年間だった。
大学で何か得たかといわれても、何も得てないし、そんなことよりさっさとお笑い芸人を始めたほうが得るものが多かったと思う。 やりたいことがあるのなら、いつか役立つかもと願って訳のわからない修行・苦行を積むより、さっさとやりたいことをやるのが一番なのだ。
私なんかは「どんな経験にも価値があり、過去があるから今がある」って考えてしまうタイプですので、こんな風にストレートに切り捨てられることに畏敬の念を感じちゃいます。
たくさんのタネを蒔くことで「あわよくば」
ただし好きなことを一つだけ極めるのはリスクが高くて、その活動が失敗に終わってしまったり、「やっぱり好きじゃないかも」と判明した時にも後戻りができなくなります。
そこで第2の戦略、たくさんのタネを蒔くことがポイントになります。要は、好きなことを2つ3つと増やしていき、「あわよくば」その一つが大成功に結びつけば…という精神で続けることですね。
ヒロシ自身も、ソロキャンのYouTube動画が当たったのは偶然だ…というニュアンスで述べています。結果的に支持されるものができたけど、それ以外に外れたものはたくさんあったんだ、と。
複業の考え方に近いでしょうか。特定の仕事に全力を注ぐのではなく、2つ3つ以上の仕事を一人で手がけることで、一つの収入減に依存することなく安定して暮らせる…みたいな。
飲食店経営をしながら本を書き、YouTubeで動画をアップしてブログを書き、さらにInstagramでファッションを披露する…というように、さまざまな「好き」のタネを蒔くことで、どれが一つでも当たればいいなというスタンスでいるわけです。
まずはタネを探すことから始めよう
とはいえ、私もそうですが収入になるまでとことん極める「好きなこと」がなかなか見つからなかったりします。まず蒔くべきタネを見つけるためには、どうしたらいいのか?
ヒロシは次にように述べています。
もし、見つからなければ、それは単純に、これまで何もやってこなかったからだ。経験したことがないなら、好きなものを見つけようがない。だとしたら、ちょっとした興味でいい。 憧れている人を真似してみたり、好きな異性や尊敬する同性の人の趣味にトライしてみたり、今流行っていることをやってみたりすればいい。
つまりは経験の問題で、「これが好き!」と思えるようなものに出会うまで活動してこなかったことが原因だ、と。だったらその対処策は簡単で、いろんなことに手を出してみればいいってことですね。
自宅でアニメを見るのが好き…というたった一つの世界しか知らなければ、そりゃ「好きなことがない」となるのは当たり前。そうではなく、何十何百という世界を知れば、その中から一つくらいは「大好き!」と思えるようなものに出会えるはず。
なお、好きなこと探し=タネ探しをする際には、できるだけコストがかからないものを優先的に選ぶと吉。
始めるためには高額な道具を揃えないといけない趣味とか、大人数で集まって取り組む活動なんかは、スタートするまでのハードルが高く続きにくくなってしまうからです。
そうではなく、ソロキャンなり一人焼肉なり、ソロ活ができてお金もあまりかからないものからタネ探しを始めるといいんじゃないかと。
私も今度ソロキャンに行くことを予定していますが、キャンプに対する「好き」の気持ちが続けば、これを何らかの形で発信していきたいなと考えております〜。