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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

すべての書き手におすすめの『論文生産術』ブロガー、ライター、学生にも!

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「たくさん」書くためのコツを、心理学の大学教授から学びます。

 

書くことが好きで、書くことを仕事にしたいとは思うものの、いざパソコンに向かってみると全くキーボードが打てない…。なんて経験は、クラウドライターやブロガー、作家なら誰しもが抱えたことのある悩みだと思います。

 

今回読んだ『できる研究者の論文生産術』の著者、ポール・J・シルヴィア氏は、この「書きたいのに書けない」という悩みについて処方箋を出してくれています。

 

そのキーワードは「スケジュールを立て、守ること」

シンプルですがこのルールを厳守することこそが、たくさん書くための秘訣なんです。以下で詳しく本書の内容をみていきます。

目次

 

スケジュールを立てる

ひょっとすると、スケジュールという発想そのものに驚く人もいるかもしれない。「えっ、それだけでいいの」「たくさん書くにはもっと別の方法があるんじゃないの」と尋ねたくなるかもしれないということだ。でも、それでよい。スケジュールを立て、スケジュールを守る。文章をたくさん書くにはそれしかない。

 

「スケジュールを立て、守ること」。それが、本書で繰り返し強調されていることです。たとえば、午前中の10時から12時の間は執筆の時間、と決めるということ。10時から12時の間には「執筆以外のことをしない」ということです。

 

私たちが先延ばししたり、後回しにしたり、言い訳をつけてサボってしまう原因は、「他のことをしてしまうから」という唯一の理由にあります。これをしよう、と思っていたはずなのにいつの間にか別のことをしている…というイメージです。

 

そのことを理解できれば、対策は簡単です。「執筆以外のことをしない」と決めればOK。「執筆をする!」と自分に約束するだけよりも、「執筆以外はしない!」と宣言したほうが、グッと達成できる可能性が高まります。

 

また、スケジュールを立てて守ることを、毎日30分でもいいので繰り返すと、「習慣の力」が味方になります。習慣というのは新しく作ることは難しいですが、一度作ってしまえば無意識のうちにもこなせるようになります。

 

「書く時間を見つける」から卒業する

(注:「書く時間がとれない」という言い訳について)こういう言い訳が蔓延するのは、それが心地がよいからだろう。「自分は逆境にいる。せめてもう少しまとまった時間がとれれば、文章はいくらでも書ける」と信じられれば、たしかに不安は解消される。

 

よくある誤解の一つに、「書く時間は見つけるもの」という考えがあります。ところがこれは、正しくありません。書く時間は「見つける」ものではなく、「設定する」ものだからです。

 

小学生だった頃を思い出してみてください。私たちが小学生の頃、「時間割」が設定されていました。朝の何時から何時までは国語の時間、5分休憩して算数の時間…というように、やるべきことが「設定され」ていました。

 

ところが、夏休みになると時間割から解放される反面、宿題が全く手につかなくなりますよね。これは、夏休みの宿題をやるという「時間割」が設定されていなかったから。

 

「また明日やろう」とか、「時間がある時にやろう」ではなく、「この時間にやろう」という設定が大切なんです。時間を見つけて書くという考えをやめて、時間を設定して書くことを徹底しましょう。

「一気書き」はやめよう

「一気書き」派が、執筆が進んでいないことで焦燥感や不安にかられている時間は、スケジュール派が実際に文章を執筆している時間より長い。

 

私もそうですが、ライターやブロガーには「一気書き」をする方が多いと思います。書きたくなった時に書きたい分だけ、衝動に任せて書くという方法です。これもやめたほうが良いでしょう。

 

個人的な日記を書いている方を除けば、私たちは「書かなければならない」という意識を持って執筆していると思います。この書かなければならないという考えは、焦りや不安感を生み出します。

 

そうした焦りや不安感を解消するために、週末にまとめて「一気書き」をするのは好ましくありません。「書かなければならないのに、まだ書いてない」というプレッシャーに絶えず悩まされることになるので、創造性もやる気もどんどん奪われてしまいます。

 

気分気ままに執筆する「一気書き」をやめて、スケージュールを立てた時間帯にきっちりと書くようにしましょう。

 

作業の進み具合を把握する

僕の原動力になっているのは、先々の論文や書籍の刊行予定ではなく、「ちっとも書きたくなかったし、本当はベーグルを買いに行きたかったんだけど、今日もちゃんと書いた」という日々の小さな勝利の方だと思う。

 

トラブルがあったり体調不良に陥ってしまったりして、執筆が進まないことに自己嫌悪を感じることがあります。また、できてない部分にばかり目を向け、これまでの成果を無視して自信を失ってしまうこともあります。

 

そうしたときに味方になるのが、「作業の記録をつける」ということ。今日は何文字書いて、原稿用紙何枚分の量を書けたのか。1つの記事や本を書くために、何時間で完了させることができたのか。

 

このような自分自身の成果を記録し続けることによって、自信を失いそうになったときにも「こんなに頑張ってきたんだから、もう少し頑張ろう」という気持ちになることができます。

 

全然執筆が進んでない…と自分では思っていても、いざ記録を振り返ってみると1ヶ月前よりもぐんと執筆スピードが上がっていた、なんてことに気づくかもしれません。

 

まずはExcelやスプレッドシートに日付と文字数だけを記録し、毎日の成果を記録してみましょう。積み重ねた結果がきっと自己肯定感につながり、幸福にもつながるでしょう。そうしたら仕事がさらに楽しくなるに違いありません。

 

今日のまとめ

  • スケジュールを立てて、守ること。それが鉄則。
  • 書く時間は「見つける」のではなく「設定」する。
  • 気分気ままに執筆する「一気書き」をやめよう
  • 自分の成果を記録して自信に変えよう

 

出典