仕事やパソコン、スマホ、住む家なんかを選ぶときにどんな基準を使っていますか?
「安い」「コスパ」みたいなお手軽な基準ばかりに頼ってはいないでしょうか。
今回はちきりんの本『ゆるく考えよう』に出てくる「一点豪華基準」を使おうぜって話です。
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1.「総合評価方式」で選びがち
人は大事なことを決めるとき、通常は「総合評価方式」で検討します。これは、「商品Aは高いけど好きなデザイン、でもちょっと使いにくそう。商品Bは安いけどダサい、だけど使いやすそう」というように、価格、デザイン、使い勝手など複数の基準で選択肢を比較し、最後に総合的に判断する方法です。
この「総合評価方式」ってのは、たとえばスマホを選ぶときにも当てはまります。
iPhone8にするか、iPhone8Plusにするか決めるとき、どちらがいいか総合的に判断して選ぶのが、総合評価方式です。
iPhone8は安くてコンパクトで、これまで使ってきた慣れているサイズだけど、動画視聴や読書には向かない。
iPhone8Plusは動画視聴や読書をこなせてカメラも高性能だけど、重くて高価で手に馴染まない。
それぞれのメリット・デメリットを考えて比較し、重さ・値段・用途・機能、あるいはデザインなんかを総合的に考慮するって考え方ですね。
しかしこの場合、やっぱり「あっちにしておけばよかったかも」なんて後悔の気持ちが生まれやすかったりします。
2.不満が残らない選択なんてない
なんでもそうですが、事前にどんなに慎重に検討して選んでも、選んだ後には必ず不満が残ります。したがって、後から不満がでてくることは最初から前提とし、「たとえ不満がでてきても納得できる選択肢はどれか?」という視点で選ぶべきなのです。
そしてそんなときに最も満足しやすいのは、「いろいろ不満はあるけれど、自分にとって一番大事な点でこの選択はベストだった!」と確信できるものを選んでおくことです。
つまり「隣の芝は青い」と感じることを前提に選択するってことですな
どの選択肢を選んだとしても、少なからず不満はあるはず。
しかし自分にとってベストだと思える選択をしておけば、後悔することはなくなります。
さらに突き詰めていけば、一点豪華基準で判断をすることは「生き方の多様化」につながります。「あなたにとって、仕事を選ぶ際に大事な基準を10個挙げてください」というと、結局みんな同じような10個の基準を選びます。
けれど「最も大事な基準をひとつだけ選んでください」というと、10人が同じ基準を選ぶことはありえません。
たとえば私にとって仕事を選ぶ基準は、「在宅でできること」だったりします。
どんなに報酬が安く、やりがいを感じられない仕事でも我慢できる。
在宅で一人きりで誰にも気を使わず、好きな時に休んでアニメを見たり仮眠をとったりできる働き方を実現できるのであれば、仕事内容にはこだわりません。
逆に、どんなに高額な報酬を出されたとしても、「都内のオフィスで勤務」みたいな条件を出された時点で即NGを出します。
あなたの仕事選びの基準は?
一般的に仕事選びに関していえば、
「やりがいを感じられること」 「とにかく給料がたくさんもらえること」 「毎日定時に終わり、趣味の時間をとれること」
など、十人十色の基準があることでしょう。
一番残念なのは、「仕事を選ぶ際に大事な基準は?」と聞かれて何も答えられない人です。
そうならないよう仕事はもちろん日常の買い物や、住む場所、物件、配偶者選びなんかにも自分だけの基準を設けたいものです。
3.自分にとっての一点豪華基準を探す
少し個人的な話になりますが、私は現在12インチMacBookと、15インチMacBookProを持っています。(参考:ミニマリストフリーランスの作業環境とは?集中力を高めるデスクの整理法)
12インチMacBookは、私がMacデビューするきっかけになったパソコンで、購入するモデルを選ぶ際には「モバイル性」を基準にしました。
軽くて持ち運びに適したモデルをということでProでもAirでもなく、新型のMacBookを選択。
なぜなら、当時学生インターンを始めたタイミングでして、渋谷のオフィスまで苦労せず持ち運べるマシンがほしかったからであります。
逆に15インチMacBookProを購入する際には、「高スペック」を基準に選びました。
主な用途は執筆でしたが、在宅勤務を本格的に開始したため、低スペックなモデルを選んで仕事の生産性が落ちることを危惧したからであります。
その結果、12インチMacBookでは快適な通勤時間を、15インチMacBookProではスペックを気にせずどんな仕事にも取り組める安心感を得ることができました。
12インチMacBookの方では、スペックの要する作業はパワーが足りなくてカクカクするという不満があります。
15インチMacBookProの方では、作業しやすいものの本体が重く、持ち運びがしづらいという不満が残っています。
それでも2つの選択で後悔はなく、当時の自分にとって最適な基準をもとにモデル選びができたと考えています。
もし、それらの基準の代わりに「コスパ」を据えていたとしたら、12インチMacBookより重くて安いMacBookAirを選んでいたかもしれません。
15インチMacBookProの代わりに、13インチMacBookProを選んでいた可能性も高いです。
そんな選び方をしていたら、おそらく、
「意外と荷物が重くて疲れる。もっと軽いMacBookを選んどくんだった」 「15インチMacBookProの方がスペックを気にせず作業できたかも」
という後悔に襲われたことでしょう。
一点豪華人生を目指そう
できるだけ早く「自分にとっての一点豪華基準」を見つけましょう。そして、他の人とは違うけれど自分としてはとても満足できているという「一点豪華人生」を送りたいものです。
こうした私のMacの買い方のように、その時々、買うもの・選ぶものによって選択基準をひとつ設けて、それに従って意思決定をするってのが大切です。
そうすれば後悔する選択を減らすことにつながり、ゆくゆくは幸福な人生を歩めるようになる、というわけです。
まとめ
- 自分にとってベストなモノではなく、「一番平均的なもの」を選んでない?
- どの選択肢を選んでも、必ず不満は残るもの
- 自分なりのこだわりポイント(一点豪華基準)を決めよう
以上、『本当にコスパ重視でいいの?ちきりんの「一点豪華基準」で意思決定すべし』という記事でした。
多くの人が意思決定をするときにありがちなのは「値段で決める」ということ。
MacBookの話で触れた、コスパで選ぶって方法ですね
しかし、「安いから」って理由で選んだ選択肢は、かなりの確率で後悔することになります。
ソースは私。
できれば「安さ」「コスパ」っていうお手軽な基準を採用するのではなく、自分にとっての満足度を最大化するような選び方をしたいですね。