私たちは人前に出たり緊張したりすると、いつも通りの能力が発揮できないことがあります。
この原因は「不安感」にある!と心理学的に認められております。
今回はそんな不安に打ち勝つための方法を、不安症を抱える私がお伝えします。
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1.不安がパフォーマンスを妨げる
試験やテストの前で緊張しているとき、あるいは初対面の人と会話するとき。
私たちのパフォーマンスは、「不安感」によって低下してしまうことがわかっています。
能力を発揮することを阻害する最大の要因は不安感です。これは多くの研究から明らかです。不安感こそが能力発揮の最大の敵なのです。
引用:『やり抜く人の9つの習慣』
準備不足やいつもと違う環境という要因ももちろん考えられますが、いちばん大きいのは不安なんですな。
「不安障害の私が実践した不安・緊張をやわらげる11の方法」などの記事を書いている私は、この不安を人一倍感じてしまう不安症に悩む人間。
特に人と会話したりいっしょにご飯を食べたりするときには、吐き気のせいでまったく話せないこともあるんで、不安の悪影響は絶大なものだと体感しております。
2.不安を低減するためには
パフォーマンスに悪影響を与える不安感。
社会不安障害を抱え、長年不安と戦ってきた「不安」の第一人者として、不安を軽減する方法をいくつか紹介していきます。
不安に向き合う
アメリカの詩人、ラルフ・ウォルド・エマーソンは、次のような言葉を残しています。
恐れている物事をやってみなさい。そうすれば恐怖心は、あとかたもなく消える。
これは恐怖心=不安感と置き換えることができるでしょう。
不安に感じているものごとに取り組むべし。そうすれば不安感はあとかたもなく消える。
特にプライドの高い人は「自分が不安に感じてるなんて…」と目を背けてしまいがちですが、自分が不安を感じているという気持ちには正面から向き合うことが大切です。
「失敗してもいい」と開き直る
心理学で裏付けられた「新たなことに、自信と活力を持って挑戦する方法」があります。それはあまりに単純で、驚いてしまうかもしれません。 その方法とは「失敗してもいい、と開き直る」ということです。
引用:『やり抜く人の9つの習慣』
心理学的なテクニックとしては、「失敗してもいいんだよ」と自分に言い聞かせることがあげられます。
不安というのは、人前で恥をかき、相手からの評判を落とす恐怖からくるものです。
しかし、プレゼンで少し話を噛んだり話を飛ばしてしまったりしても、聞いている人々はまったく覚えていないものです。
試験で悪い点数を取っても、それだけで人生が終わったりすることはありません。
そうやって開き直り、「失敗してもいいんだ」と考えられるようになると、心も軽くなります。
不安を書き出す
「【体験談】不安を書き出すとめっちゃメンタル安定するぞ!(筆記開示/ジャーナリング)」の記事でも書きましたが、不安な気持ちを書き出すってのは特におすすめの不安低減法です。
主観的な考えから離れ、客観的に自分の気持ちを見つめられるようになると、「自分の不安なんてちっぽけなものだ」と考えられるようになります。
また、頭のなかでモヤモヤぐるぐると渦巻いていた思考を、パソコンのメモ帳や紙のノートに書き出すことで、ムダな思考を停止させることにつながります。
その結果、自分の思考と不安という気持ちとうまく付き合えるようになるんですな。
ちなみに私は、不安を感じたとき、いつもマインドマップを使って自分の気持ちを整理しております。
運動をする
最後の不安への対処法は、体を動かして運動することです。
うつ・不安に対する運動の効果は、いくつもの研究で認められております。
もっとも有名なのは1991年にイリノイ大学が行ったメタ分析で、100以上の実験データを分析したところ、一日20分の早歩きでうつと不安が大きく改善したそうです
引用:『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』
1日20分で効果ありですから、通勤の際に少し意識して早歩きするようにするだけでもOK。
私のような引きこもりにとっては少し難易度が高いかもしれません。
私の場合は、屋内でステッパーを使って歩いたり、買い物ついでにやや遠回りして散歩したりして運動量を確保しています。
さらに2006年のメタ分析では、運動は不安を減らすだけでなく、活力や幸福感を高めてくれることも判明しています(中略)。具体的には、30分の早歩きでも十分に効果があり、ポジティブな気分が大幅に高まるようです。
引用:『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』
ということで、30分歩くと今度は幸福感をアップさせる効果も認められているっぽい。
「不安を感じたらとにかく歩く!」ってのが、手軽に気持ちを落ち着けるのによさそうですね。
まとめ
- パフォーマンスを低下させる1番の原因は「不安」
- 不安に正面から向き合い、不安を発生させるものごとに取り組むべし
- 不安な気持ちを書き出し、エクササイズをするのもおすすめ
以上、『最高のパフォーマンスを発揮したいなら「不安感」を取り除け!』という記事でした。
一説によれば、多少の不安はむしろ私たちのパフォーマンスを高めてくれるかもという話もあります。
不安を感じるからこそ、万端な準備をおこない、本番のプレゼンや試験に備えることができるというわけです。
たしかに、不安のせいで頭がまっしろになるレベルでなければ、少々の不安は役に立つのかもしれません。
そうではなく、メンタルがボロボロになりそうな不安に襲われたときは、自分の気持ちを素直に書き出し、外を散歩するように心がけてみましょう。