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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

やらなくていいことから埋めていく「戦略的先延ばし」のススメ

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「ついついイヤなことを先延ばししてしまう…」そんな悩みを抱えている方は多いでしょう。

「先延ばし」にはネガティブなイメージがありますが、私は「戦略的先延ばし」はむしろ推奨すべきものだと考えています。

今回は「戦略的先延ばし」によって、ものごとの優先順位づけをおこなう方法を紹介します。

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1.優先順位づけには「後回し」が不可欠

適切に優先順位をつけるには、後回しにできるものを見きわめなければならない。優先すべきものとは、力をそそぎ速やかにやるべきもので、後回しにしていいものとは、するにしてもあまり力をそそがず後でやればいいものである。

誰でもぐずぐずする。成果があるかどうかは、「何を」後回しにするかでほぼ決まる。どれかは後回しにしなければならないのだから、今日からあまり重要でないことは後回しにしよう。あまりプラスにならないことは後回しにしたり、人に任せたり、排除したりするほうがいい。

オタマジャクシは無視して、カエルに専念するのだ。

優先順位を決めるということは、重要なものはなにかを決めるだけでなく、「重要でないものはなにか」を決めることでもあります。

本日の出典『カエルを食べてしまえ! 新版』では、優先順位をつけることだけでなく「後回しにするもの」を明確に決めておくことをすすめています。

ちなみにタイトルにある「カエル」とは、自分にとっていちばん困難でやる気が起きないタスクのこと。

優先順位をつけるというと、私たちは「いちばん重要なのはなにか」という視点だけで、ものごとを判断します。

それも大事だけど、「後回しにすべきものはなにか」という視点を持つことも大切だよってことであります。

2.衝動的先延ばし

たいていの人は、「ただ何となく」物事を後回しにする。たいして考えてはいないのだ。そのため、大きく、価値ある、重要な仕事になかなかとりかかれない。

私たちがイヤなことを後回しにしたり、気が進まないことを先延ばししてしまうのは、ほとんどが「なんとなく」という気分の結果。

でもそれでは本当に重要なことさえ後回しにされてしまいます。

いい意味での後回しとは、慎重によく考えて、いますぐしなくていいことを見きわめて、それを後回しにするということである。

やる気が出ないからといって試験勉強を先延ばししてしまったら、後から後悔することになるでしょう。

試験前であれば、後回しにすべきは「部屋の掃除」「ゲームやテレビ」「勉強の計画づくり」であります。

これら後回しにすべき項目を除いたうえで、残った「いますぐ勉強する」という重要な作業に取りかかるべきなんですな。

衝動的先延ばしはゼロにし、戦略的先延ばしを実施していきましょう。

3.「戦略的先延ばし」をおこなうべし

仕事を見直して、他人に任せたりやらないですませたりできるものを見きわめ、本当に大事な仕事をする時間を増やすことだ。

今日から、いい意味での後回しを実行し、どこでも、いつでも、できるかぎり後回しにできるものは後回しにしよう。

そうするだけで、あなたは時間と生活を思いどおりにすることができるのだ。

まず絶対に後回しにするものごとを決める

次に後回しにしていいものごとを決め、最後に後回しにしてはいけないものごとを決める。

そうして重要度の低いものから、意図的に先延ばししてしまいます。

この戦略的先延ばしができると、出社してすぐにメールチェックをしたり、スマホでSNSアプリを立ち上げたりすることを防止できます。

「メールチェックは後回しにして、まずプレゼン用の資料をつくろう!」と、重要なタスクに取りかかれるようになるからです。

私も戦略的先延ばしを日々おこなっておりまして、朝起きていちばん最初にすることは、いちばん気が進まない仕事、と決めています。

そしてゲームをしたりアニメを見たりといった遊びの時間は、「ゲームは後回しにしよう」と戦略的先延ばしをおこなうわけです。

これができると〆切前に大慌てしたり、朝起きてすぐゲームしてしまい、1日中罪悪感に襲われることもなくなりました。

まとめ

  • 優先順位をつける際には「後回しにするもの」を先に考えよう
  • なんとなくの気分で後回しにする「衝動的先延ばし」は減らすべし
  • やらなくてもいいことを見極める「戦略的先延ばし」がおすすめ

以上、『やらなくていいことから埋めていく「戦略的先延ばし」のススメ』という記事でした。

ちなみに、『カエルを食べてしまえ! 新版』の電子書籍は、2017年夏頃に配信停止してしまったみたいです。

同様に紙の本も、販売終了してしまった様子。

もしかすると近いうちに改訂版が発売されるのかもしれません。

幸い私は、2017年初めにKindle版を購入していたのでまだ手元に残っております。

これから本書を購入する際には、再販を待つか、中古で紙の本を探すようにしましょう。

入手難度は高いですが、時間管理の古典として役立つ考え方満載の本です。