数日後に控えた引っ越しのため、現在荷物のパッキングをしております。引っ越しに限らず、片づけや模様替え、大掃除のときなんかは肉体よりも精神的に疲れてしまうものですが、それはなぜなんだろうといつも考えていました。
個人的には、片づけで精神的に疲れてしまうのは「決断」の回数が多すぎるからだと思っております。
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1.精神的に大きな疲れを感じる引っ越し作業
2年住んだ現在地を離れ、今度は都内に引っ越す予定を控えている私。2年前に越してきたときにはダンボール1〜2個しか持ってきていなかったはずなのに、スタンディングデスクや大型の本棚などを買い足し、いまでは業者さんを呼ばないといけないほどにモノが増えてしまいました。
業者さんにダンボールも大量に用意してもらって衣類や家具・家電を詰めていくんですが、作業をしていると1日の終わりにはグッタリと疲れてしまいました。それも肉体的な疲労ではなく、精神的な疲労です。
頭から首、肩にかけて重くなってしまうイメージでしょうか。引っ越し作業に取り組んだ日には、沈むように布団に入って熟睡しておりました。
2.部屋の片づけや模様替え、大掃除でも疲れてしまう
この精神的な疲れは、以前部屋の模様替えをしたときにも感じた疲れです。引っ越しと同じように、片づけや掃除が精神的な疲労を招いているっぽい。
なので、なぜ精神的に疲れてしまうんだろう、と最近ずっと考えていたのであります。
私は不安障害を持っていますんで、その症状の1つなのかも、とも思いました。慣れ親しんだ土地と部屋を離れて、よく知らない地に居を移すことに不安を感じているのかも、と。
しかし調べてみると、普通の人でも引っ越しは精神的に大きな負担になるそうな。巷には「引っ越しうつ」とか「引っ越しブルー」なんて言葉もあるそうじゃありませんか。だったらもっと根本的なところに原因があるんじゃないかと思ったのです。
3.それは「取捨選択」がエネルギーを消耗させてしまうから
そこで思い至ったのが、モノの取捨選択をする「決断」が、心のエネルギーを消耗させてしまうことに原因があるんじゃないかという考えでした。
人間が持つ集中力や意志力には上限があるという学説があります。集中力や意志力といった心のエネルギーは、脳を使うことですり減っていきます。脳に負担をかける代表的なものが「意思決定」。つまりなにかを決めることですね。
オバマ元大統領が、ルーチンを厳格に守る人だったというのは有名な話です。スーツはいつも決まった色のものしか着用せず、徹底的に意思決定する機会を減らしていたといいます。スティーブ・ジョブズも同じようなことをしていましたよね。
それはなぜかといえば、意思決定がエネルギーを消耗させ、大事な決定を妨げてしまうことを知っていたからです。
話を引っ越しに戻しますと、片づけや掃除、荷造りという作業は、どれも意思決定が必要とされるものです。どれを処分してどれを新居に持っていくか。持っていくならどのダンボールにまとめるか。そんな「決断」作業の連続が、心のエネルギーを奪って精神的に疲れてしまうのではないでしょうか。
まとめ
決断がエネルギーを消耗させてしまうのであれば、できるだけ要・不要を機械的にチェックできるような仕組みを考えるのが必要でしょう。個人的には、まず絶対に必要なモノ(引っ越し1日目で使うようなモノ)を真っ先にダンボールに詰め、残りはすべて処分する前提で動くことです。
絶対に必要なモノはあらかじめ救出してあるんで、残っているのはあったら便利だけどなくても平気…といった程度のモノでしょう。新居でまた必要になったら、改めて購入すればいいのです。
そうして節約した心のエネルギーを使って、いまの住まいを心を込めて掃除し、新居の生活を心置きなく楽しむのが賢いやり方なんじゃないかと思う次第です。