MacのAppストアでダウンロードできる「CotEditor」は、もともとはプログラマー用の「テキストエディタ」と呼ばれるアプリです。ところが私の場合、コードを書いたりすることはほとんどないにも関わらず、毎日CotEditorを愛用しております。
その理由は、強力な執筆支援機能が備わっているからです。今回は「CotEditor」が物書きにおすすめな理由を紹介していきます。
- 1.リアルタイムで文字数カウントしてくれる
- 2.全角⇔半角、ひらがな⇔カタカナの一括変換
- 3.Time Machineのようなバックアップ機能が強力
- 4.動作が軽快でAppストアでアップデート対応
- 5.気分転換に役立つスキンが豊富。不可視文字もOK
- まとめ
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1.リアルタイムで文字数カウントしてくれる
CotEditorには、日本語にも対応した文字数カウント機能がついています。エンターキーを押したタイミングで、現在のファイル内に含まれる文字数を反映してくれる機能です。
海外製のテキストエディタのなかには、日本語の全角文字に対応しておらず文字数をうまくカウントしてくれないものがありますが、CotEditorならバッチリ。
ライターとして仕事をする以上、文字数がチェックできことは必須。○○文字以内なんて指定がある案件がほとんどですし、書きあげるたびにWEB上の文字数チェッカー的なものにコピペしていては作業効率が上がりません。
物書き用のテキストエディタのなかにも、たまに文字数カウント機能が入っていないものがあったりしますが、CotEditorは一番下のステータスバーに常時表示してくれるんで快適です。
2.全角⇔半角、ひらがな⇔カタカナの一括変換
CotEditorのメニューバーから、[テキスト]→[変換]と進むと、大文字・小文字やひらがな・カタカナ、全角・半角を統一して一括変換してくれる機能が使えます。
特に全角・半角を一括変換してくれる機能は大変重宝するもので、たとえば全角数字と半角数字、全角英字と半角英字が混在してしまっているテキストを、どちらか一方に統一するときに大活躍します。
通常の「置換」機能では、全角・半角の区別をつけてくれないことが多いですからね。
個人的には電子書籍用の原稿で、英数字を全角にするタイミングでよく使用しております。縦書きのテキストでは全角英数字が使われることが普通ですが、原稿を書くときには半角のほうが違和感が少ないので、仕上げに半角英数字→全角英数字にまとめて変換するわけです。
もしこの機能がなかったら、ひたすら目視+手作業で修正作業が必要だったかも…。
3.Time Machineのようなバックアップ機能が強力
これはつい最近見つけた昨日なんですが、CotEditorには強力なバックアップ機能が搭載されています。たとえMacが強制終了したり、アプリが不具合を起こして動作停止してしまっても、再起動すれば前回の続きからスタートできる機能です。
これが並大抵のバックアップ機能ではなく、なんとMacの機能「Time Machine」とまったく同じインターフェイスで変更履歴を確認できるんです。
あらかじめ環境設定の[一般]→[オートセーブとバージョンを有効にする]にチェックを入れてCotEditorを再起動しておきます。その後メニューバーの[ファイル]→[バージョンを戻す]→[すべてのバージョンをブラウズ]と進むと、上の画像みたいな表示になります。
これはCotEditor独自の機能というよりは、MacOSの機能をうまく活用した機能なんでしょう。これがあるおかげで、「もう削除しちゃったけど、一昨日の文章をサルベージしたい」ってときにも役立ちます。
CotEditor自体が強力にバックアップしてくれるわけですから、DropboxやGoogleドライブで同期しておかなくても安心ですね。
4.動作が軽快でAppストアでアップデート対応
Wordと違って余分な機能がないテキストエディタですから、CotEditorはもちろん動作が軽快です。長文を書いていてももたつくことなく、長い文章をコピペしたときにもキビキビ動いてくれます。
私はときに2万字以上の原稿を仕上げることもありますが、それだけダーっと書いていても重くなったりはしません。しかもテキストファイルをダブルクリックすればすぐにCotEditorが立ち上がるということもあって、物書きにはうれしい軽さです。
また個人的には、いわゆる野良アプリではなく、MacのAppストアからしっかり配信されているところもポイント。野良アプリは不具合が多い…みたいな印象を持っているわけではありませんが、Appストアから配信されているアプリのほうが安心感はありますからね。
アップデートがあった際も、Appストアから通知がきてダウンロードが促されます。ごく小さなポイントですが、野良ではなくAppストア配信ってのも私としては評価したいところです。
5.気分転換に役立つスキンが豊富。不可視文字もOK
CotEditorには、背景色や文字色、選択範囲の背景色といったスキンを自由に変更できる機能があります。真っ白の背景に黒文字で書くってのはもちろん可能ですし、プログラマーさんみたくブラックの背景に白い文字で書くのも可能です。
私はいつも決まったスキンで執筆するようにしていますが、たまに気分転換したくなった時には、環境設定からスキンを変更して普段と違うカラーリングで執筆することもあります。
見た目つながりでいうと、全角・半角スペースやタブ(インデント)といった不可視文字を表示できるのも大きな強み。全角スペースは黒い四角、タブは半透明の矢印を表示される…みたいなことが可能なんで、スペースやタブが入っていたら一発で識別できます。
これも地味にありがたい機能で、これがなかったらいちいち全角・半角スペースで検索して、どこかに入り込んでいないかチェックしなければいけないところでした。
あとは好みのフォントを設定できたり、アンチエイリアスで文字のギザギザ感を軽減したりと、気持ちよく書ける工夫が随所にみられます。これが広告なしの完全無料で使えるなんて、いい時代になったものですね〜。
まとめ
以上、物書きにとってもCotEditorは最適だぞ!って話を書いてきました。EvernoteやBear、UlyssesなどMacには優れた文章作成アプリが多くありますが、やっぱり私はシンプルかつ軽量で強力な機能搭載のCotEditorが好きですね。
ライターやブロガー、アフィリエイターなど文章を書く方はぜひCotEditorを使ってみてください。