私の大好きなアニメ作品/小説作品の1つに「氷菓」というものがあります。作画に定評のある京都アニメーションによってアニメ化され、「古典部シリーズ」として角川書店から出ている本でもあります。
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」は、この作品の主人公・折木奉太郎くんの不動のモットー。これを見習おうぜ!って話です。
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1.「やらなくてもいいことなら、やらない」
作中の折木くんがこの名言を発するとき、それは「めんどうなことはやらない」的なニュアンスで使われています。「省エネ主義」ってのが主人公の属性で、常に気だるく振る舞っているような感じ。
ただこの言葉だけを取り出してもう少しシビアに考えてみると、結構グッとくる名言だったりするんですよね。
まず前半部分「やらなくてもいいことなら、やらない」については、自分の人生の目的があるにも関わらず、それとは関係のないことに時間とお金を費やしてしまっている人に刺さるんじゃないでしょうか。
たとえばボクシングの世界で頂点を目指したいなら、持てる時間とお金のすべてをボクシングに費やすべきです。
良い服を着たい。良い家に住みたい。女と遊びたい。友達とも飲みに行きたい。家族も持ちたい。その上で「格闘技に命かけています」と言ったって、そんなの夢ですらない妄想だ。何かを得るためには、それ以外のすべてを捨てなくてはならない。
『空気を読んではいけない』の著者、青木さんもこのように書いています。
「やらなくてもいいこと」、つまりいい服や家を買ったり恋人や友達と遊んだりすることは、「やらない」。それが後悔しない人生を送るために不可欠な要素でしょう。
2.「やらなければいけないことなら手短に」
とはいえ、人が生きていくにあたってどうしても省くことができないものというのはあります。食事のための時間やお金だったり、睡眠時間の確保だったり。これらを「やらなくてもいいこと」に振り分けるにはムリがあります。
そこで折木くんの名言の出番です。「やらなければいけないことなら手短に」つまり、手間をかけることなくササッと終わらせよう、ってことですね。
役所に届け出ないといけない手続きなんかもそうでしょう。住所変更だったり確定申告だったりといった事務作業は、人生の目的に貢献するとはいえません。だけどサボっているとペナルティが科せられる。
学校の宿題と同じようなもんですが、「やらなければいけないことなら手短に」ってモットーで手早く終わらせてしまうのが賢明です。そうして浮いた時間を大事なことに使い、よりよい人生を目指すべきなんじゃないか、というわけです。
3.人生の目的に合致することだけをやるべし!
要は、人生の目的に沿った行動だけをしよう!ってことですね。
もちろん脇道にそれるのが悪いことだとはいいません。スティーブ・ジョブズの「Connecting The Dots(点と点を結びつける)」って言葉にあるように、あちこちの分野に点在している体験が、思わぬ成果を生むこともあるでしょう。
でもそれは、どちらかというと例外的な話。基本的には、人生の目的に沿ってまっすぐ進み続けるのが賢明な判断です。
私もよくやってしまうこととして、本当はやるべきことがあるって頭ではわかっているのに、つい怠けてアニメを見続けてしまったり、くだらないゲームに興じてしまったりすることがあるものです。
そうした「点」が、大きな成果に結びつくとは考えにくい。しかもやるべきことが定まっているんだったら、寄り道せずそっちをやるべきだろ!ってことであります。
作家になる、声優になる、作曲家になる、会社を立ち上げる…など、なんでもいいですが、「これをやっとけば人生を後悔しないだろう!」っていう目的を見つけて、それに沿って毎日を最適化していけるといいですね。
まとめ
以上、『氷菓』という作品に出てくる主人公の言葉、「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」って名言に学ぼうって話を書いてきました。
最近自己啓発チックな記事が増えておりますが、これは半分自分に宛ててのメッセージでもあります。「先延ばしせずにちゃんとやることやれ!」っていう。笑
いつか自分が死の床に臥したとして、「先延ばしせずにやっておけばよかった」なんて後悔をしないよう、いまできることをやっておきたいものです。