Evernoteから引っ越して、GoogleドキュメントやUlyssesなんかを使ってきた私。現在はノートとメモを取るためのアプリとして「StandardNotes」を使っています。
StandardNotesを使い始めて1ヶ月以上経過し、毎日使ってみたうえでの所感を書いていこうと思います。
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1.読み込みが早く、動作が軽い
「StandardNotes」に関しては、過去の記事でも書いた通り、100年続く高セキュリティなノートアプリを目指した、シンプルな機能がウリのサービスです。あいにく日本語化はされていませんが、多少英語が読めれば難なく使いこなせるレベルです。
StandardNotesの最大の特徴は、動作が軽快な点にあります。ノート1つ開くにしても、Evernoteなら0.5〜1秒くらい読み込み中マークがでるところが、StandardNotesなら一瞬です。
これはリッチテキストを扱わず、すべてプレーンテキストで管理されていることが要因でしょう。イメージとしては、Wordでつくった重たいファイルを開くのがEvernoteで、StandardNotesはメモ帳でつくった装飾なしのテキストファイルを開く感じ。
PC向けの場合、WEBブラウザ上で動かすこともできますしクライアントソフトを使って動かすことも可能。いずれの場合も、PC本体のCPUやメモリを驚くほど使いません。メモ帳でひたすら作業しているようなもんなので当然ですけども。
ノートを切り替えても読み込みマークが表示されず一瞬で開ける。それは何十何百とノートが増えても同じで、StandardNotes全体で検索をかけるときも同様です。「サーバー上のデータを読み込んでる」って感覚がゼロなのであります。
このサクサク感に慣れたら、もうEvernoteとかGoogleドキュメントには戻れませんね〜。リッチテキストを扱う場合は別ですけど。
2.フォント周りを中心に、機能がシンプル
リッチテキストを扱わずプレーンテキストのみってのは、私としては非常にポイントが高い部分です。Evernoteなんかでは、文字色の変更とか太字処理とかを自由にできますが、それが読み込みの遅さを招いている原因だったりします。
個人的に、コピペするときに余計な文字装飾がついてくるリッチテキストは好きではありません。特にMacではリッチテキストを扱うシーンが多くなりますしね。
ノートやメモを作成するときに、文字装飾を気にせず書き続けたりコピペしたりできるってのは、慣れると手放せない機能です。
他にも、画像ファイルやPDFファイルを添付する機能がついていないのは特徴的でしょう。一応、有料プランで使える「FileSafe」って拡張機能をインストールすることで、DropboxやGoogleドライブを使用した添付ファイルの扱いは可能です。
しかし標準状態では、画像やなんかは使用せず、完全なテキストオンリー。そのシンプルさがまたいいんですよね。
万が一リッチテキストを扱いたいってなった場合にも、拡張機能で「Plus Editor」を有効化してあげれば、Evernoteと同じようにリッチテキストを扱うことができます。
このエディタを使うと読み込みが一気に遅くなってしまうものの、選択肢として用意されているのはいいことです。
3.「.txt」で出力可能でデータを扱いやすい
StandardNotesでは、書きためたノートを.txt形式でエクスポートすることができます。左下のアカウントメニューから、暗号化を無効にしてバックアップファイルをダウンロードするだけ。
これまでに作成したノートを、一つずつ.txtファイルにしてzipにまとめ、一括ダウンロードすることができるわけです。この機能があるおかげで、「やっぱりEvernoteに戻りたいかも」なんて思ったときにも、いちいち手作業でコピペする手間を省くことができます。
逆に暗号化を有効にしてバックアップファイルをダウンロードすると、まったく意味のわからない文字列だけが記載された.txtファイルが出てきて、StandardNotes上でしか読み込めないバックアップファイルを作成できます。
万が一StandardNotesがサービス終了したときにも、.txtファイルですべてのノートを出力できるってのは安心です。なんだかんだいって、結局はテキストファイルをテキストエディタで開いてノートを作成する方が便利なのでは…なんて気持ちがどっかにあるでしょうし。
Evernoteのように便利な機能は多くないけれど、ユーザーのためを考えた本質的なところを押さえているってのが、StandardNotesの魅力なのであります。
まとめ
以上、1ヶ月使ってわかった「StandardNotes」の魅力について書いてきました。
何度か出てきた「拡張機能」を使うためには、別途有料プランの契約が必要になります。無料で使おうとすると、エディタのテーマは切り替えられないしリッチテキストも画像ファイルも扱えないしで、ちょっと不便に感じるかもしれません。
私にとっては、StandardNotesはもはや生活に不可欠なノートアプリとなっております。サービスコンセプトにあるような「100年続く」アプリになるかはわかりませんが、これからもシンプルで高セキュリティなサービスを期待したいところです。