社会人として働いていると、「メールチェック」は避けては通れない雑務の一つです。ただし頻繁にメールチェックをしている人は、自分の時間を叩き売りするのと同時だぞって話です。
メールチェック制限で幸福度が向上?
ブリティッシュコロンビア大学の2014年の研究によれば、メールチェックを 1日3回に制限された人は、(好きなだけチェックした人に比べて) ストレスが大幅に少なかった。
『時間術大全』という本の中で、メールチェックに関するこのような研究が紹介されています。研究者いわく、メールチェックの回数を減らすことと、南の島で泳ぐことを妄想することは、同じくらいのストレス低減効果があるそう。
ちょっとわかりづらい例ですが、メールチェックの回数を減らすことで、ストレスを減らして幸福度をあげることは間違いないでしょう。
考えてみればメールチェックって、新着メールが届いていないか麻薬のように確認を繰り返してしまう中毒性がありますもんね。
「できるだけ遅く」返信しよう
メールチェックの回数を減らすことに加えて、「早く返信しなきゃ!」という考え方も捨てるべきだと、同書のなかでは述べられています。
受信箱をコントロールするには、「できる限り早く」から「許される限り遅く」 への方針転換が何より必要だ。メールやメッセージにはゆっくり返信する。数時間、数日、ときには数週間置いてから連絡をとろう。 ひどいやり方だと思うかもしれないが、そんなことはない。
メールを素早く返信するってことは、「今自分は時間があるので、メールに即レスできますよ」とアピールしているのと同じです。
そうではなく、意図的に返信を遅らせることで「今は忙しいので確認できません」ということを伝えるのが、上手に時間を使うコツだってことですね。
自分の時間を叩き売るのはやめよう
あなたは、メールその他のメッセージをチェックするたび、こう聞いて回っているようなものだ。 「私の時間をいま必要な人はいませんか?」
また、すぐに返信するのは、彼らと自分自身にこんなメッセージを送っているようなものだ。 「あなたがどこの誰で、用件が何であれ、私は自分の優先事項を差し置いて、あなたの優先事項のために時間をつくりますよ」 こう書いてみると、 とんでもない気がするだろう?
極端な言い方ですけど、たしかにその通りですよね。頻繁にメールチェックして「私の時間いりませんか?」と尋ねて回り、即レスすることで「最優先でお返事しますよ」と伝えて回る。
そんなことをしていたら、自分の仕事や作業に費やす時間が激減してしまうのも当然です。
私もメールやチャットでクライアントとやり取りするシーンがありますが、頻繁にチェックしたり、即レスしたりすることは控えようと思ったのでした。