これを読まなかったら田舎に戻りたいとも、フリーランスになりたいとも思いませんでした。
目次
この本の要約
早速いきます。要約から。
リーマンショックや東日本大震災をきっかけに増加している「あたらしい移住」では、従来の1つの仕事に専念する移住とは異なり、1人がいくつもの仕事をしている。
また、「可処分所得と可処分時間が増える」「ストレスの伝染がない」「新しい豊かさを得られる」といったメリットもあるのが「あたらしい移住」である。
その場所を好きになれる移住
この本では、従来のUターンやリタイアした人がする移住と、東日本大震災やリーマンショックがあって価値観が変化したビジネスパーソンがする「あたらしい移住」を区別して、
「あたらしい移住」の背景やロジック、移住のメリットが紹介されています。
第3章では、実際に移住した人々のお話を収録していました。例えば、
「世の中にあるものをちょっとセンスよく出してあげることで、喜んでもらったり、マーケットができたりするのがおもしろいなぁと思って、実験みたいな感じでやっています」
これは、元鎌倉シャツの二代目だった貞末真吾さんの言葉です。彼は、鎌倉シャツの店舗を福岡に新規オープンするために滞在した際に、福岡が大好きになったんだそうです。
その地域を好きになれる、っていいですよね。
私は地元の新潟も、横浜も東京も、あまり好きにはなれませんでした。住んでいた頃は特にね。
いまは横浜や東京よりも、新潟がいいなって思うようになりましたが、新潟じゃないと絶対ダメ!…なんて思わないし大好き!…ってわけでもないんですよね。
この街が大好き!とか、この街とともに変化していきたい!みたいな、そんなふうに思える場所に住みたいですね。
せっかくフリーランスになるんだし、働き方はもちろん住む場所も、妥協したくないです。
あなたの人生では何が一番重要なのか
あたらしい移住で成功するためには、自分にとって何を重要視して場所を選ぶかを真剣に考える必要があります。まずは、自分にとって理想の生き方を実現できる場所を選択することです。それを「ライフスタイル・バリューの高い場所」と言います。「ライフスタイルを実現できる」ということが第一条件なのですが、それは人によって異なります。自分のライフスタイルが何なのかを知った上で、それを実現できる場所を探しましょう。
あたりまえのことですが、ただただ移住したい…と思って地方に移住したって、うまくいかない可能性のほうが高いんですよね。
自分にとって何を重要視しているのか。それを一番に考えないとまずいです。例えば私の場合は、
毎日ワクワクすることをする。
堂々と自信満々に人に話せるような好きな仕事をする。
そして、ヒトとモノに圧迫されない生活をする。
こうしたポイントを重要視しています。だからこそ、それを実現できるフリーランスという立場で、地方の田舎でのびのびと仕事をしたいって思うんです。
「あたらしい移住」がしたい、って思うんですよ。
東京のほうが向いている人だっている
もちろん、東京が向いている人だってたくさんいると思うんです。
平日のガラガラのデパートで買い物するのはなんだか寂しい…とか、
行列のできるお店は並ぶことが楽しみの1つ…って思える人とか、
東京の荒波に揉まれたい…なんていうメンタル強めの人とか。
私と正反対のタイプの人ですよね。こうした人達はむしろ地方にいるべきじゃなくて、東京にいるべき。そのほうが、絶対豊かな生活を送れるんです。
見かけの年収よりも可処分所得を追求しよう
住宅費と生活コストが劇的に下がれば、たとえ収入が減ったとしても、可処分所得は増えることになります。可処分所得とは、所得から税金や保険料、住宅費、食費などの生活費を引いた額のこと。簡単に言えば、その人が自由に使えるお金です。 東京にいる人は、収入を上げるために一生懸命になっているわけですが、収入が上がれば、その分だけ生活コストが高くなってしまいます。
これからは、それほど給料が増えていかない時代ですから、収入を増やすことに力を入れるよりも、可処分所得をどうやって増やすかに頭を使ったほうがいいと思います。
私たちはつい「年収」とか「年商」なんかの数字に目がいってしまいがちですが、大切なのは可処分所得。あたりまえですよね。
いくら名目上の収入が多くたって、自分が自由に使えるお金が少なかったら意味無いですよ。
収入をあげようとがんばるよりも、今の生活を見なおして、
自分にとって必要以上にお金がかかってしまっている部分を見なおせば、
移住をしなくても今のままでも、より豊かな生活を送れるはずです。
帰って寝るためだけに借りているようなアパートに、月7万も8万もかかっているとかね。
アパートで何かしたいことがあるってわけじゃないなら、月4万の部屋でもいいじゃん。ってことです。
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「豊かな生き方」
東京にいると、どうしてもストレスが多くなってしまいます。ストレスの大きな要因は、みんな忙しいこと。そして、人が多いことでしょう。 あれほど異常な通勤ラッシュも、出社時間が同じで、人が集中するから起こるのです。満員電車に乗っていると、誰でもイライラしてしまいます。
人に対して優しい気持ちになれる。それこそが豊かな生き方ではないでしょうか。
2つ目の引用の一文は、私にとって深く心に残りました。
イライラを他人にぶつけてしまうような生活、豊かとはいえないですよね。幸せじゃないです。
私は東京の人たちとは違って、知らない人にでも優しくできる人間でありたいです。
もちろん、東京の人が冷たいっていうのは東京の人たちのせいじゃなくて、
東京が人で溢れかえってしまっているせいなんですけどね。
満員電車でイライラ→車両を多く、長くして一度にもっと多くの人を運べるように→今度は踏み切りが全然開かなくなってしまって、歩行者や車のドライバーがイライラ…
ほんと、東京の人の多さは無駄なストレスを生みすぎだと思います。
「慣れたら平気だよ」なんて言うけれど、
いやいや、そんな異常な状態に慣れてしまったらもう終わりでしょ。
私はそう思いながら、明日もバスと電車に揺られながらバイトにいってきます。憂鬱だなあ…。
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