電子書籍と紙の本、3:7くらいの割合で併用している私。
これまでは「電子書籍バンザイ!」「紙の本は不滅!」とどちらかに偏った意見を持った時期がありました。
しかし最近は「時と場合によって使い分けよう」という結論に落ち着きます。
今回は電子書籍と紙の本、それぞれのデメリットやメリット、私なりの活用方法をご紹介します。メンタリストDaiGoさん直伝の「スマホ読書術」は必見ですよ。
目次(2017/02/24更新)
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紙の本の特徴・使い方
空間記憶によって頭に残りやすい
学校で教科書やノートを使った勉強を思い出すとイメージが湧くと思うのですが、人間には「空間で記憶する」能力が備わっています。
たとえば、「日本史の教科書のザビエルの写真の横に○○という重要単語があった」とか、「この空欄に入るのって、たしかノートで青色のマーカーを引いたところだな」とか。
つまり、本のどのあたりのページに書いてあったのか、その周りにイラストや文字の装飾はなかったか、というビジュアルで本の内容を覚えることができる、というわけです。
電子書籍の場合はこの空間記憶が生かせません。
挿絵は自動的にページが改まるようになっているし、画面のサイズや文字の大きさによって毎回表示が異なります。
前回は画面の右側にあったけど、今度は画面の左端に書いてある…という電子書籍を読み込んでも、なかなかビジュアルで記憶することは難しいです。
感覚的に残りのページがわかる
紙の本は基本的に両手で本を開いて読みますよね。
そうすると、右手の本の厚みと左手の本の厚みが常に変化しています。
残りのページはどのくらいあるのか、この短時間でどこまで読み進められたのか。
そうしたことが直感的にわかるので、読書のモチベーションが高まります。
文字通り「積み重なる」
本は文字通り縦に積み重なります。
これまでどのくらい本を読んできたのか、これも直感的に理解できるので高いモチベーションにつながります。
私は本棚を半分に区切って、読んだ本、積読になっている本に分けて収納しています。
読んだ本の棚の本が増え、積読の本が減っていくと読書の意欲が高まりますよ。
速読しやすいのは紙の本
電子書籍は、専門のKindle端末やkobo端末、スマホやタブレットを使ったとしても、その表示速度は紙の本に劣ります。
紙の本のほうがパラパラと目を通すのに適しているので、つまり速読にも適しているといえます。
具体的には、これから読む本の目次・まえがき・あとがきに目を通し、1ページ1秒で速読し、通読してみる。
読書の前にこの速読を試してみるだけでも、読むスピードと理解度はぐんと高まりますよ。
紙の本のまとめ
読書のモチベーションを高め、速読や空間記憶を活用して本の内容を覚える。
そんな用途に向いているのが紙の本です。
また、電子書籍の便利さにハマって読書の習慣を身につけた人は、最終的にはやはり紙の本に落ち着くのではないかと思います。
電子書籍の特徴・使い方
スクショ+スキマ時間に画像で復習という効率の良さ
電子書籍を使う最大のメリットは、いつでもどこでも読書できるという点でしょう。
アプリをインストールしたスマホがあれば、電車でもベッドのなかでも本を読めます。
さらに、後述する「スマホ読書術」を使えば、ほぼ1日中読書することも可能です。
なぜなら、私たちはほぼ1日中スマホを手にしているから。
ゲームの代わりに電子書籍やスクショで勉強する習慣を身につけたら、スマホ中毒が勉強中毒に変わりそうです。
ただし、Kindleなどの電子書籍リーダーは勉強に適していません。
「スマホ読書術」が使えないうえ、表示速度もかなり遅いためです。
娯楽のための小説を読む場合以外、目に負担をかけたくない寝る前以外は、スマホで電子書籍を読むのがおすすめです。
マンガや小説には電子書籍が最適
目の前の本棚にズラッと並べられたマンガや小説があると、つい手にとって読み始めてしまいますよね。
マンガや小説を電子書籍で購入するようにすれば、そんな誘惑にも負けなくなります。
たしかにマンガや小説を人に貸したり、売れなくなるというデメリットはあるかもしれません。
しかし貴重な自分の時間を、娯楽のためのマンガに奪われてしまう損失を考えればお安いものです。
ブロガーやアフィリエイターのおすすめ本は要注意
Kindleをはじめとする電子書籍は、実は紹介率が非常に高い商品でもあります。(紙の本3%に比べ、Kindleは8%)
つまり、ブロガーやアフィリエイターと呼ばれる人たち(私を含め)にとって、稼ぎやすい商品でもあるということ。
電子書籍なら家に配送されるまで待つ必要がないですし、購入したらすぐに読み始めることができます。
したがって、紙の本に比べて衝動買いが起きやすく、紹介料が発生しやすいのです。
もちろん本当に良い本を紹介している人がほとんどだと思いますが、なかには「紹介料目当てでセール本から適当に選んだだろ」と思えるようなブログ記事も存在します。
個人的にはよくわからないブロガーのレビューよりも、Amazonなどのレビューを参考にしたいですね。
私が失敗した、電子書籍の注意したい点
電子書籍は、紙の本と違ってセールの対象になります。
Kindleのセールをみてみれば、紙の本の半額以下の値段で買えることもザラです。
そのため、不必要な本をどんどん買ってしまって無駄なお金を使う危険性があります。
また、安いからといって買った本がどんどん積読になり、買ったのに結局全然読んでない…なんて状況にもなります。
この2つはどちらも、私が経験した失敗です。
新しい電子書籍を注文し、買っただけでなんとなく頭が良くなったような気分になれる。
そのため、私は読みもしない電子書籍を買い続けてしまいました。
「1冊読み終わってから次の本を買う」というルールを設けておくのが大事ですね。
電子書籍のまとめ
スキマ時間を活用した勉強に適しており、紙の本よりも安く購入できる電子書籍。
ただし買いすぎや積読、利益目当てのブロガー記事を参考にするのは避けなければいけません。
このあと紹介する「スマホ読書術」を使えば、紙の本よりも勉強効率を高められるかもしれない。
そんなポテンシャルを秘めています。
メンタリストDaiGo「スマホ読書術」について
メンタリストDaiGoさんによるニコニコ生放送のなかでも、こちらの回が非常にためになります。
「いつもスマホばかりいじっている人が、LINEやゲームの代わりに電子書籍を読むようになったら、すごいことになるんじゃね?」
というのが放送のコンセプト。
スマホを使った読書方法について、DaiGoさんが自ら実験して一番良かったものを紹介してくれています。
大まかな内容は、スマホで電子書籍を読み、大事なところはスクショして、画像をあとで見返す。
そしてマインドマップで読書ノートをとる、ということ。
このDaiGoさんの方法を実践すると、スマホで読書した内容がスッと頭に入ってくるようになりますよ。
なお、生放送動画の閲覧にはニコニコチャンネルへの登録が必要になりますが、540円という低価格なうえ、金額以上の価値を提供してくれます。
この機会にチャンネル登録してみてはどうでしょうか?
時と場合に応じて電子書籍と紙の本を使い分けよう
私がおすすめするのは、電子書籍だけ、紙の本だけ、という読書スタイルではなく、時と場合に応じて使い分けること。
まとまった時間とスペースがあるのであれば紙の本がおすすめですし、本を持ち歩いたり開いたりするのが難しい外出先や、電車のなかでは電子書籍がいいでしょう。
その際には「スマホ読書術」を実践することを忘れずに。
今はKindleUnlimitedという読み放題サービスもあるので、電子書籍はKindleUnlimitedを使い、それ以外は基本的に紙の本で購入する、というのが一番おすすめですね。
「紙の本しか読まない派だから」「電子書籍しか買わない主義だから」と読書スタイルに制限をかけるのではなく、柔軟に読み方を変えていきましょう。