呼吸をトラッキングして、リラックスしているか集中してるか知らせてくれるガジェット「Spire」を使ってみました。
ストレス状態も教えてくれるので、マインドフルな生活を送るために役立ちそうです。
なお、画像は公式HPより引用。
SPONSER LINK
Spireとは
今年に入ってから、呼吸を追跡するウェアラブルデバイス「Spire」を購入しました。
パンツとベルトの間にクリップで挟んで、お腹がふくらみ・へこむ変化を記録するガジェットです。
動きがゆっくりであれば落ち着いている(Calm)と判断し、やや早めだと集中状態(Focus)、かなり早く不安定な呼吸をストレス状態(Tense)とログを取ってくれます。
これを使ってなにができるかというと、
- 自分がストレスを感じやすい時間帯・場所・行動を特定したり、
- 逆にリラックスできるタイミングを記録したり、
- 集中力を高めるトレーニングに使ったり。
…といったことが可能になります。
実際、私もこれまで使ってきて「どんなタイミングでストレスを感じているのか」「集中状態に入りやすいのはどんな作業か」といったことを知ることができました。
Spireのすごいところ
このSpireのいいところは、デザイン・アプリの機能・信頼性・共有機能の高さの4点があげられます。
1.思わず触りたくなるデザイン
まずはデザインですね。
このSpireは基本的にパンツに装着し下腹部(もしくは女性ならブラジャーの真ん中)にセットするので、外から見えるものではありません。
しかし、ついつい取り外して人に自慢したくなるほどデザインが優れていることがポイントです。
本体は非接触充電に対応しているんで、ケーブルを挿さずに充電が可能。
さらにその充電器がおしゃれでして、コルク製のめっちゃスタイリッシュなスタンドになっております。
本体はきれいな小石のような美しさがありますし、クリップ部分も高級感たっぷり。
充電用スタンドのナチュラルな雰囲気もマッチしていて、デザイナーさんすげえ!と思える商品です。
2.Streakをリアルタイムに表示するアプリが優秀
Spireには、iOS・Android向けの公式アプリが出ています。
というかスマホアプリを使わないとトラッキングした情報が見れないんですが、このアプリも完成度が高め。
息を吸ってお腹が膨らむと画面中央の線(Streak)が上に動き、息を吐いてお腹がへこむと下に動く…というイメージで、リアルタイムで呼吸ペースを表示してくれるんです。
左下には1分間あたりの呼吸回数も表示されますし、リラックス状態のときやストレス状態のときは画面上部から通知も表示してくれます。
これを活用して、たとえばアプリを眺めながら瞑想に取り組んで、リラックス状態がより長く続くように意識したりもできます。
ほかにも集中力を高める音声レッスンみたいなメニューもあるんですが、全部英語なので私にはちょっと使いこなせませんでした。
3.想像以上に正確なトラッキング
Spireを装着してから初めてスマホでゲームをしたときのこと。
ゲームの途中でSpireが振動し、ストレス状態(Tense)にあると通知してくれたことがありました。
それも、ゲームしていた3分間きっちり。
「自分はこのゲームしてるとストレスを感じるのか…」
と思ったと同時に、
「ゲームした期間だけしっかりTenseになるなんて、しっかり計測しているんだなぁ」
と感心しておりました。
また、瞑想している間もリラックス状態(Calm)が記録されていたんで、トラッキングの精度はなかなかのものだと思います。
ただ、後述しますが装着直後は著しく精度が低いんで、1〜2日は「全然正確じゃないじゃん!使えな!」とは思わず、調整期間だと考えて装着し続けてみてください。
4.カレンダーと連携して正確なライフログがとれる
Spireのアプリでは、iPhoneでいうヘルスケア、カレンダー・写真・位置情報を連携させることができます。
たとえば、10分間のリラックス状態(Calm)が記録された日には、iPhoneのヘルスケアアプリに「マインドフルネス:10分」と記録されるイメージ。
それからSpireのアプリ内でタイムラインが生成されるんですが、そのタイムラインの中に位置情報や写真の情報を入れてくれる機能があります。
結果、「この10分間のリラックス状態は、公園を散歩して花の写真を撮ったタイミングだな」とあとから思い出せるわけです。
私個人としては、30分ごとのライフログを毎日取っているんで、どんなことをしているときにストレス状態・リラックス状態・集中状態になっていたのか、統計を取ることもできることから大変重宝しています。
Spireのイマイチなところ
続いては、Spireのダメなところ。
価格が高いっていう点と、買った直後は調整期間を設けることが必要って点があげられます。
1.定価129.99ドルだけど、輸入品は2万弱と高価
Spireの公式サイトやAmazon.comでは、Spire本体が129ドルで販売されています。
対して、日本のAmazonで買おうとすると、約2万円出す必要があります。
私の買ったタイミングでは運良く値下がりしていたようで1万7000円ほどで購入できました。
しかし、呼吸を追跡するためだけのガジェットに2万円出せるかっていうと、かなり難しいという人も多いはず。
個人的にも1万5000円前後ならギリギリ買うかな、2万円ならちょっと見送るかなって思うんで、気軽に試そうと思ってもなかなか厳しい値段になっております。
https://www.apple.com/jp/shop/product/HHWT2PA/A/spire-mindfulness-and-activity-tracker
ちなみに、Apple StoreにもSpireは置いてありまして、こちらは税別1万8400円。
高いですなぁ…。
2.最初はトラッキングの調整期間が必要
このままいったらわたしは緊張で死ぬんじゃないかと心配になった。しかし2日目からは平穏・集中・緊張がしっかり分類されるようになったので安心した。呼吸速度の平均値(BPM)が一定程度とれたため数値が安定してきたのだと思う。
引用:http://ascii.jp/elem/000/001/415/1415402/
アスキーさんのレビューにもある通り、装着してすぐのタイミングでは正しく統計が取れないシステムになっているようです。
おそらく、一人ひとりの呼吸の速さや深さに合わせ、正確にリラックス状態などを判定するために、最初は調整期間が必要なのでしょう。
上のレビューサイトでも2日目でしっかり記録が取れるようになっているようですし、私も装着後2日目から違和感なく結果が表示されるようになりました。
そういう仕様っぽいので、初めて使う方にとっては「あれ?」と思うポイントになるでしょう。
まとめ
- Spireは呼吸を追跡して、ストレス・リラックス・集中状態を記録してくれる
- デザイン性が高く、本体もアプリの機能性も抜群
- ただし、価格が2万円前後というハイプライスがネックか
以上、「【レビュー】呼吸をトラッキングするガジェット「Spire」を使ってみた」という記事でした。
Spireを使い、私にとって一番の衝撃だったのは、「ゲーム中にストレス状態になる」ということ。
Focus(集中状態)ではなく、Tense(ストレス状態)が記録されていたんです。
このストレス状態は、可能な限りゼロに近づけるべきものです。
Spireのアプリ内でも、ストレス状態を減らし、リラックス状態や集中状態を増やすためのサポートを提案してくるほど。
そこで私は、「やめなきゃなぁ〜」となんとなく思っていたスマホゲームを、本腰を入れて断つことを決めました。
今でも少しゲームに手を伸ばしてしまうことがあるものの、Spireがない時期と比べれば格段にゲーム時間は減少。
ムダなゲームの時間を、読書や遊びの時間に当てることができたって意味では、1万7000円を費やした価値があったと思っています。
気になる方はどうぞ。