「日本人は労働生産性が低い」という話をよく聞くようになりました。
ここでいう「生産性」とは、アウトプット ÷ インプットで示されます。
だったら、アウトプットはそのままにインプットを小さくすれば、生産性はあがるじゃん!という話です。
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1.生産性を1行で定義すると
生産性は、「インプット=希少資源」と「アウトプット=手に入れたい成果」の比率として計算されます。つまり生産性とは投入した希少資源(時間やお金など)に対する成果の割合(比率)であり、希少資源がどれくらい有効に活用されたかというレベルを表す指標なのです。
ちきりんの著書『自分の時間を取り戻そう』で紹介されている通り、生産性はインプットとアウトプットの比率で計算することができます。
たとえば10のインプットで100のアウトプットを生み出したとしたら、100 ÷ 10で生産性は10ということですな。
この生産性って考えは、なにも仕事でしか役立たないってものではなくて、私たちの日常生活全般でも役立つものです。
たとえば私の場合は、「買い物」の生産性を高めることをずっと意識しています。
この場合のインプットは「買い物にかかる時間」で、アウトプットは「より安くより新鮮な食材を買う」こと。
インプットを減らすべくネットスーパーを使うという手がありますが、それだとやや割高で、やや鮮度が低い食材を購入することになるため、生産性は変わらないか低下してしまう結果になります。
そこで私はネットスーパーでは調味料や加工食品といった既製品だけを買い、野菜や果物、生肉は最寄りのスーパーへ直接足を運ぶ折衷案を考えました。
その際は自転車に乗ることで、「運動して気分もスッキリ」という副次的な効果も期待できます。
いまのところ、こうした買い物方法が私にとって一番生産性の高いやり方なのであります。
2.生産性をあげるためのシンプルな方法
生産性を上げるためにはインプットを減らせばよいのです。具体的には、労働時間を減らす、家事や育児に使う時間を減らす、学生なら勉強時間を減らすことが、生産性を上げるのに役立つのです。
この生産性をアップさせるために、シンプルで効果的な手段があります。
それが、「インプットを減らす」という方法。
正しくはアウトプットはそのままに、インプットだけを減らすイメージです。
いままで3時間かけて80の成果を出していた仕事を、1時間で80の成果を維持できるように工夫するってことであります。
私はこの生産性を高めるテクニックを、中学生のころにすでに実践していました。
つまり、いかに少ない勉強時間でいい成績を取るか…ということであります。
勉強時間というインプットをできるだけ減らし、テストの点数というアウトプットをできるだけ高める。
そうやって生産性を高めようと、中学生のころから「学校の授業だけは超集中する」って方法を採り続けていました。
当時は「ノー勉で平均点取れるオレかっこいい!」みたいなことしか考えていませんでしたが、そんな態度が幸いしたようで、高い生産性を発揮できていたわけです。
減らしたインプット(時間)は、自宅に引きこもってオンラインゲームに費やしていましたが。笑
3.まず環境を見直すべし
インプットが増やせる環境で生産性が上がる人はいません。「できるまでやる!」「徹夜してでも仕上げる!」「とにかく頑張る!!」というのは、労働時間の追加投入を是とする超危険な発想です。そんな言葉を口にしている間は、「できる人」にはなりえません。
ちきりんは『自分の時間を取り戻そう』のなかで、人は簡単にはインプットを減らせない旨を書いています。
たとえば自営業を営む人の場合、プライベートの時間をいくらでも仕事に費やせるので、サラリーマン以上に労働時間が長くなってしまう…なんて話を聞きます。
労働時間というインプットをいくらでも増やせるからでしょう。
こんな状態では、決して生産性を高めることはできないというわけです。
妻がうつ病になってしまい、子どもたちの進学が間近に迫ってきてしまったときにはじめてサラリーマンの夫は、仕事の生産性をあげて定時に退社し、子どもたちの夕食をつくり、妻のサポートをこなすことができるようになるのです。
同じように私たちも、本気で生産性をあげたいと思うならインプットを増やせない状況に自分を追い込む必要があるでしょう。
あらかじめキツキツのスケジュールで仕事の〆切を設定し、上司に「この時間に提出します」と宣言してしまう。
変更不可の格安チケットを買ってしまい、旅行の日までになんとしてもプロジェクトを終わらせなければいけない環境をつくるなど。
「〆切の設定」や「他人との約束」、「周囲への宣言」などをおこなって、インプットを増やせない環境をつくりましょう。
まとめ
- 生産性は「アウトプット ÷ インプット」で決まる
- アウトプットはそのままに、インプットを減らすことが生産性向上に役立つ
- インプットを増やせない状況に自分を追い込むべし
以上、『生産性をあげたいなら「インプット」を減らすべし』という記事でした。
生産性はアウトプットとインプットの比率であり、インプットを減らすことが生産性向上につながる。
わかりやすくて超役立つ考え方です。
生産性を高めれば、仕事を早く終わらせて早く退社できますし、買い物で悩む時間が減り、可処分時間を増やすことができるようになります。
その時間を遊びに費やしたり、勉強に費やしたり、家族とのコミュニケーションに費やしてもOK。
仕事も家事も生産性を高め、希少資源である「時間」を増やし、よりよい人生を送れるように工夫してみましょう。