Parallels Desktopを使用すると、Mac上でWindowsを快適に使用できるようになります。Macの上にWindowsを乗っけるイメージで、たとえばWindowsでしか動かないソフトもMacで実行できたりします。
しかし、私の環境ではたびたび「文字入力がおかしい」不具合が起こっていたので、その対処法を紹介します。
- 1.MacでWindowsを使うのに便利なParallels
- 2.最新のソフトバージョンやWindows Updateにも対応
- 3.アップデート後、文字入力がおかしい?
- 4.Parallels Toolsを再インストールで治った!
- 5.仮想Windows10でトラブったら、Parallels Tools再インストールを試そう
- まとめ
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1.MacでWindowsを使うのに便利なParallels
Macを使っていると、「Windowsを使いたいな」と思うことがあります。Windowsでしか動かないアプリを使いたかったり、Windows環境での表示をチェックしてみたかったりという理由で、MacではなくWindowsが必要になることがあるものです。
私も「コピペリン」というコピペチェックソフトを使っているのですが、これがWindows環境でしか動かないソフト。そのため、「仮想インストール」という方法でMacにWindowsをインストールして使っております。
んで、その仮想インストールの準備を整えてくれるのが、私の使っているParallels Desktop 13というアプリです。これとWindows10のライセンスを購入すれば、MacのなかにWindowsをインストールし、1つのパソコンで2つのOSが使えるようになります。
これによって悪名高いMac版Word・Excelを使わず、Windows版Word・Excelが使えるようにもなりますんで、ビジネス用途で使っている私としては、かなり重宝しているアプリの1つです。
2.最新のソフトバージョンやWindows Updateにも対応
Parallels上というちょっとイレギュラーなWindows10ですが、普通にメーカー製Windows10パソコンと同じように扱うことができます。Chromeの新バージョンが出たらしっかりアップデートしてくれますし、Officeソフトの最新バージョンもしっかりインストールされます。
Parallelsは、Windows Updateにもしっかり対応してくれますんで、Windows10のCreators Updateや、Fall Creators Updateの更新もバッチリ。最新のOSを使えるので、セキュリティ的にも安心してソフトを使うことができます。
ただ、OSそのものに異常はないんですが、どうも私の環境だと文字入力に不具合が発生してしまう様子。Windows Updateをインストールした直後、IMEの調子が悪くなってしまうのです。
3.アップデート後、文字入力がおかしい?
具体的には、ひらがな入力(ローマ字入力)が設定されているはずなのに、「aaa」と打ったキーボードが「あああ」にならない。英数/かなを切り替えても、やっぱり「あああ」とひらがな入力できなくなってしまう不具合です。
ほかにも、「English Japanese (Apple) - Parallels キーボード」という英語キーボードがWindows Updateのたびに勝手に出現してしまって、あちこち設定を変えても削除できない不具合に見舞われたことも。
Windowsの再起動を試しても、Parallelsの再起動を試してもこのトラブルは解消されず、仕方なくMac側のテキストエディタで文章を作成してから、Windows側のExcelにコピペする…なんてめんどうな手順を踏まねばなりませんでした。
しかし、あるとき「Parallels Tools」の再インストールを試してみたところ、今回の不具合がきれいに解消されたんです。
4.Parallels Toolsを再インストールで治った!
Parallels Toolsってのは、MacとWindowsのマウスや時刻、ファイルなどを同期するための設定ツールらしいんですが、どうやらそのなかに文字入力にかんするデータも含まれているんじゃないかと予測しております。
再インストールは簡単で、Windows10を起動した状態でMacメニューバーの「処理」をクリックし、下の方にある「Parallels Tools の再インストール」をクリックするだけ。
あとは自動的にインストールを進めてくれますので、完了した後Windows10を再起動すればOK。私の場合は、この手順で文字入力のトラブルが解消しました。
5.仮想Windows10でトラブったら、Parallels Tools再インストールを試そう
Parallelsのヘルプページを参照してみるとParallels Toolsには、
- マウス同期ツール
- Coherence ツール
- 共有インターネット アプリケーション ツール
- SmartMount
などが含まれている様子。Windows10をアップデートしてしまうと、このParallels Toolsのデータが壊れてしまうのかもしれません。なので、私はWindows Updateをインストールした後は、毎回必ずParallels Toolsの再インストールもセットでおこなうよう心がけています。
文字入力以外にも、Parallels上のWindows10にかんする不具合で悩まされている場合には、Parallels Toolsの再インストールを試してみるといいかもしれません。
なお、似た名前のものとして「Parallels Toolbox for Windows」がありますが、これはスクショ機能などを追加する拡張機能ですので、お間違いなきよう。
まとめ
- Parallels上のWindows10でWindows Updateすると、文字入力に不具合
- 「Parallels Tools」を再インストールすることで、トラブル解決
- Parallels Toolsにはいろんな機能が詰め込まれているっぽいので、不具合があったらまず再インストールを試すべし
というわけで、Parallelsを使って仮想インストールしているWindows10にかんするトラブルシューティングのお話でした。
またまたニッチな話題ではありますが、私がトラブルに遭遇して困ったときにまったく解決策がネット上に見つからず、途方に暮れた教訓を生かして記事にました。
もしWindows UpdateによってParallels上のWindows10に不具合が起きる現象が私の環境だけでないなら、きっと同じトラブルで悩まされている方は多いんじゃないかと。
「Parallels Toolsを再インストールしてもダメだった」「こんな方法で解決した」という例がありましたら、私にも教えてくださると幸いです。
以上、『Parallels上のWindows10で文字入力の不具合→「Parallels Tools」再インストールで治るかも』という記事でした。