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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

「人生設計」なんて不要だ!今を生きることに全力を注ごう

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よく「人生設計が大事」といわれます。何歳で就職し、何歳で結婚して、何歳でマイホームを持つか…なんて若いうちから決めておくのが、いい人生を送るための秘訣だ!みたいな。

でも、そんな風に人生設計をしてしまうと、今生きているこの瞬間が「準備期間」ととらえてしまうことになります。それって違うよね、今こそが「本番」だよねって話です。

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1.「人生設計」って必要?

私が高校生の頃はよく聞いた言葉ですが、「若いうちから人生設計するのが大事!」みたいな話をよく耳にしました。25歳までに結婚して、30歳までに子どもをつくり、35歳にはマイホームを持つ…みたいなライフプランのことですね。

こうして何十年も先の未来を考えておけば、やるべきことが明確になって、目指すべき目標がはっきりする…なんていわれるみたいですが、本当にそうでしょうか?

そもそも人生設計なんてのは、無理やり保険に加入させたい保険会社のキャンペーンの一種なんじゃない?と個人的には思っております。「30歳には子どもをつくりたい?だったらこちらの生命保険に入って安心を買いましょう!」みたいな。

そんな風に他者の言葉に流され、ありもしない未来を空想することばかりが増えていくと、今この瞬間を生きることができなくなってしまいます。意識が未来に向いていて、現在に集中することができなくなってしまうということですね。

2.「今」という足下だけを見て歩けばいい!

興味深いことに、狩猟採集民時代の人間には「未来」という概念が存在しなかったのではないか?という説があります。彼らが生きていたのは「永遠の今」であり、未来なんて存在しないんだ、と。

ケニア出身の牧師であるジョン・ムビティ氏によれば、「アフリカ人には未来の感覚が存在しない」というのです。

ムビティ氏はケンブリッジ大学で博士号を得たエリートであり、あくまで西洋的な時間の考え方も熟知したうえで「アフリカ人には未来の感覚がない」と言い切っています。いまの日本人には、想像もつかない感覚でしょう。
※『最高の体調』より

つまり、未来という概念は、ごく最近の人間によって生み出されたということになります。いつ頃生まれたかっていえば、おそらく農耕を始めた時代でしょう。

秋から初冬にかけて種をまき、変化のない冬を耐えて待ち、ようやく初夏に収穫する……。1年も先のことを考えて行動する習慣は、それまでの人類にとってまったく未知のものでした。ここにおいて、人類は初めて「遠い未来」を思い描かねばならなくなります。
※『最高の体調』より

この話から再確認できるのは、「未来なんて想像の産物で、物理的に存在するわけじゃない!」ってことです。私たちはどうしても未来とか過去とかに縛られて生きてしまいがちなものですが、そもそも「今」という時間しか私たちは持っていないんですね。

だったら未来を空想しながら今をぼんやりと過ごすのではなく、今に意識を向けて今に集中して生きることが賢明なんじゃないでしょうか。

3.もし道に迷ったら「他者貢献」という星を目指そう

とはいえ、今だけを見ていたら将来に対する備えができず、税金を払わなかったり社会保険料を払わなかったり、貯金をしないっていう選択をしてしまう危険性があります。そこでアドラー心理学が提唱しているのは「他者貢献」という北極星を目指して歩んでいくことです。

今を生きていれば、さまざまな悩みや迷いが出てくるものです。そんなときに「どの選択肢を選んだら、より他者に貢献できるか?」という基準で選ぶのがアドラー流。

他者に貢献できれば、「自分には価値がある」という信念を強めることにつながります。自分には価値があると思えるようになったら、「あなたには価値があるよ」なんて他者の承認なしに、私たちは幸福になれるのです。

過去や未来に目を向けることなく、今にすべての意識を集中する。そして他者に貢献することを目標に目の前の道を歩んでいく。それが幸福な人生を送るための正しい秘訣だ!というわけであります。

まとめ

以上、人生設計なんて考えるのではなく、今を生きることに全力を注ごう!って話でした。

こんなことを書いている私も、つい過去や未来のことを考え、今に集中できていないことがあったりします。「明日は原稿の〆切だ…間に合わなかったらどうしよう…」みたいな。

そんなときにはこう考えるようにしています。「明日の自分がどうなっているかはわからないけど、今自分がやるべきなのは原稿を書き進めることだ!」と。結果、将来の不安に縛られることなく、目の前の作業に集中することができるようになります。

簡単に理解できる考え方ではないと思いますが、よりよい人生、幸福な人生のために参考にしてみてください。