Mac上でWindowsを動かし、Windowsでしか動かないソフトなんかをMacでも使うのに便利なアプリ「Parallels Desktop」。私もかれこれ1年以上愛用しておりますが、Parallelsには永続ライセンスの買い切り版と、1年ライセンスのサブスクリプション版とがあります。
両方とも所持している私が感じた、それぞれのメリット・デメリットとどっちを選ぶべきかをお伝えしていきます。
1.MacでWindowsを動かせるParallels Desktop
「2017年に使ってよかったWEBサービス8選」の記事にも選出した「Parallels Desktop」は、簡単にいうとMacのパソコン上でWindowsを扱えるようにするアプリです。難しい言葉を使えば「仮想デスクトップアプリ」の1つですね。
これを使うことで、まるで1つのアプリを扱うようにWindowsOSをMacで使えるようになります。DockのアイコンをクリックすればWindowsの画面に切り替わったり、あるいはWindows上で起動しているExcelアイコンをクリックしてExcelに切り替えたり…って感じですね。
このあたりは言葉で説明するのが難しく、動画で見てもらえば一発でおわかりいただけるかと。公式HPには「どんな風にWindowsを使えるのか」って動画がアップされているんで、こちらも参照ください。
個人的な使い方を紹介しますと、私はメイン機のMacBookにParallelsをインストールしてWindows10を入れており、このWindows10上でExcelやWordを使う用途が中心です。Mac版のOfficeアプリって不具合が多いし、Windows版との互換性も悪くてトラブルが起きがちですからね。
2.買い切り版とサブスクリプション版、どっちを選ぶ?
んで、このParallelsには2種類の購入方法があります。1つは一度購入してしまえば追加料金なしでずっと使い続けることができる買い切り版、もう1つが1年後の更新料金が必要になるものの常に最新版をインストールして使えるサブスクリプション版です。
この記事を執筆している時点では、新規ライセンスで買い切り版が8500円、サブスクリプション版が10000円になっています。旧バージョンのParallelsを持っている場合は、アップグレード版で買い切り版・サブスクリプション版ともに5300円でした。そんなに大きな差はない価格設定ですね。
なおサブスクリプション版(ProEdition)でのみ、優秀なリモートデスクトップアプリ「Parallels Access」ってのが無料でついてくるって違いがあります。Macの画面をiPhoneやiPadに最適化して表示してくれるんで、Chromeリモートデスクトップなどの類似アプリよりも使い勝手がいいのが特徴。
これを目当てにサブスクリプション版を買ってもいいかもしれませんね。
ちなみに買い切り版では、Parallels13→Parallels14みたいなメジャーアップデートの際には無料でアップグレードすることはできませんが、Parallels13.1→Parallels13.2みたいなマイナーアップデートは無料で受け取れます。細かいバグ修正なんかは買い切り版でも更新できますんで、その点はご安心を。
まあ、Parallelsをインストールしようとしているリテラシーの高い方なら、「そんなこと知ってるよ!」となるでしょうけども。
3.買い切り版 + サブスクリプション版の「両刀使い」がおすすめ
そこでこの記事の本題です。買い切り版とサブスクリプション版、いったいどちらを選んだらいいんでしょうか?
個人的には、私はまず買い切り版を購入することにしました。Parallelsのバージョンが古いと最新のMacOSやWindowsOSをサポートしてくれないため、長く使うならサブスクリプション型の方が安心です。
でも来年、再来年と毎年のようにParallelsの新バージョンがリリースされるとは限らないなって思ったので、まず永続ライセンスの買い切り版を選んだわけです。私が使っていたのはParallels13バージョンであります。
ところで先日、2018年8月にはParallels14バージョンがリリースされました。このタイミングで私は、サブスクリプション版への切り替えを決意しました。次期macOSの「Mojave」に対応するのは、Parallels14バージョンからであると知ったからです。
Parallels13バージョンがリリースされたのは、2017年8月。順当にいけば、Parallels15バージョンも2019年8月に発売されると予想できるので、サブスクリプション型で使っていても損しないのかな、とも思いまして。
そうしてサブスクリプション版の14バージョンへアップデートしたら、てっきりアップデート前の買い切り版Parallels13バージョンは使えなくなるもんだと思っていました。しかしParallelsのマイアカウントページをみてみると、どうやらこのまま使い続けられる様子。
「だったら、サブ機のMacBook Proに13バージョンをインストールしてしまえ!」ってことで、アップデート前のParallels13を、バックアップ機のMacBook Proにインストールし、試用版のWindows10を入れることにしたんです。
結果的には、
- メイン機でサブスクリプション版:Parallels14(MacBook)
- サブ機で買い切り版:Parallels13(MacBook Pro)
をそれぞれ使う形になったってことですね。結論としては、Parallelsの購入方法としてはこれがベストなんじゃないかとも思ったんです。メイン機でサブスクリプション版を使って常に最新バージョンを使えるようにしておき、永続ライセンスの買い切り版をサブ機にインストールしておく。
こうしておけば、たとえメイン機が故障して修理に出している間にも、サブ機のParallelsでWindowsを動かすことが可能です。身も蓋もない結論ですが、「買い切り版とサブスクリプション版、どっちも購入しよう!」がアンサーだと思う次第であります。
まとめ
以上、Parallels Desktopを買い切り版で買うか、サブスクリプション版で買うかって話を書いてきました。私のおすすめは、メイン機でサブスクリプションを導入し、サブ機で買い切り版を導入することであります。
「2台分もお金を出せないよ!」って方は、サブスクリプション版1本でいいんじゃないですかね。私なんかは仕事でパソコンを使うもんですから、メイン機のほかにサブ機でも仕事ができる環境を用意しておかないと気がすまないってタチなんで、こういう結論に落ち着きました。
安心して仕事をするためにも、「せっかくだからサブ機を買って、Parallelsも2種類買う」って選択肢もご検討ください〜。