「あの人は内向的だ」「この人は外向的な人だ」と区別されることがあります。その基準は、主にコミュニケーション能力でしょう。
しかし内向型か外向型かの違いは、実は「刺激」に対する反応の仕方にあるようで。それを知った時、内向的な自分の性格も好きになれたよって話です。
私もバリバリの内向型人間
私は昔から一人でいることが好きな人間で、学校の休み時間には読書をしていることが多かったし、友達と遊ぶのもあんまり得意ではありませんでした。
今でも初対面の人に会うのはすんごく苦手。できるだけ避けようとしますし、飲み会なんかに参加してもうまく喋ることができず自己嫌悪に陥ることがしばしば。
大学生の頃なんかは、「もっと外向的になろう!」と思って自分を変えるために努力することもありました。
内向型は低刺激を好み、外向型は高刺激を好む
『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』という本の中では、内向型は刺激の少ないアクティビティを好み、外向型は刺激の多いものを好むという一節があります。
内向型は親しい友人とワインをほどほどに飲むとか、クロスワードパズルを解く、読書するといった 低刺激 が「ちょうどいい」と感じる。外向型は初対面の人に会うとか、急斜面でスキーをする、ボリュームを上げて音楽を聴くといった 高刺激 を楽しむ。
「刺激」という観点からみると、なるほどな〜と思うことがよくあります。
たとえば、何かに集中している時に後ろから「ワッ!」とびっくりさせる遊びがあるじゃないですか。あれをやられると私はかなり大げさにびっくりしてしまう人間なんですけど、これも大声という「刺激」に敏感なタイプだからこその反応なんじゃないかと。
ほかにも、知らない番号から電話がかかってくると気になってしょうがなくなったり、インターホンが鳴るとそれだけで心臓がばくばくしてしまったり…。アパートの隣からの騒音が気になってしまうのも、内向型人間だからこその悩みなのかもしれません。
こういう体験も、「刺激」に敏感に反応してしまう内向型人間ならではの特徴って考えると、自己嫌悪が少し和らぐように思うんですよね。
外部からの刺激をコントロールして幸せに生きる
今では私は、プライベートではごく親しい人としかコンタクトを取らず、仕事でも可能な限り初対面の人に会う機会とか営業しなきゃいけない立場を避けてフリーランスとして働いていたりします。
休みの日にも外出することが少なく、自宅で本を読んだり映画を見ている方が好きなタイプ。それを毎回実践できるのも、フリーランスとして自宅で働いているからこそだと思っています。
それ以外にも、宅配業者以外の営業マンに鳴らされないようにインターホンの電源を落とし、スマホに着信があっても無視するようにしているのも、外部からの「刺激」をコントロールする対策といえるでしょう。
「もっと人とコミュニケーションを取るべきだ!」「外の世界に出れば楽しいことはたくさんある!」ってこともわかってはいるものの、やっぱり自分の人生ですから好きなように生きたいものです。