固定回線をWifiにして飛ばすためには無線LANルーターが必要ですが、新しいルーターを買わなくても、余っているWiMAX端末を無線LANルーターの代わりとして使うことができます。
この方法のやり方と、メリット・デメリットについてまとめておこうかと。
WiMAX端末はクレードルがあれば無線LANルーターになる
こちらの記事でも簡単に書きましたが、WiMAX端末は「APモード」という機能を使うことで、光回線のような有線回線を、Wifiにして無線回線として利用できるようになります。
こういう無線LANルーターの代わりとして使えるってことですね。
APモードを利用するためにはクレードルとLANケーブルが必要になりますが、すでに自宅に光回線のモデムがあるよって場合には、新しく無線LANルーターを購入しなくてすむ可能性があります。
これが役に立つのは、
- WiMAXと自宅の固定回線を併用している人
- WiMXAを解約して固定回線に切り替えた人
- Wifiを飛ばすために新しい無線LANを買おうと考えている人
となるでしょう。
メリット
新たに無線LANルーターを買う必要がない
この方法を実践することによって、新たに無線LANルーターを買わなくてすむので、コスト削減になるメリットがあります。
最近の無線LANルーターには安いものも多いので、あまり大きなメリットにはならないかもしれませんけども。
コンパクトなWifi環境を実現できる
クレードルを合わせてもWiMAX端末は非常にコンパクトな大きさなので、省スペース化に貢献することができます。
最近のWiMAX端末であればUSB-Cで電源を供給することができるため、黒くてゴツい四角形の電源アダプタを使わずにすむのもメリットになるんじゃないかと。
WiMAX回線と併用して一人二役が可能
WiMAX回線を契約してUIMカードを入れておけば、外ではWiMAXのモバイル回線を利用し、家では固定回線の無線LANルーターとして使う、って運用方法が可能になります。
WiMAXは3日10GBの通信制限がありますが、制限がかかるのは夕方6時以降。夕方自宅に帰ってからWiMAX回線を利用せず固定回線を使っていれば、実質的に通信制限なしでWiMAXを使うことも可能です。
ちなみに私は、すでにWiMAX回線を解約して固定回線の無線LANルーター一本で利用しております。
デメリット
クレードルが必要(HOMEルーター除く)
WiMAX端末を固定回線の無線LANルーターとして利用するためには、クレードルが必須となります。WiMAX端末だけでは、固定回線のLANケーブルを挿すことができないためですね。
WiMAXを契約する際にクレードルを申し込まなかった人の場合は、Amazonとかでクレードルを入手しないといけません。
なお、自宅専用のHOMEルーターの場合は、クレードルなしでAPモードを利用することが可能です。外に持ち運べなくなりますけどね。
5GHzと2.4GHzの併用はできない(HOMEルーター除く)
これは地味に痛いデメリットなんですが、WiMAXは5GHzまたは2.4GHz、どちらか一方のWIfiしか一度に飛ばすことができません。Kindle端末のように2.4GHzにしか対応していないデバイスがあると、5GHz帯のWifiを使いにくくなります。
5GHzと2.4GHzを比べると、我が家では明らかに5GHz帯のWifiのほうがスピードが出て安定性も高いんですけども、Kindleのために2.4GHzにしています。
ちなみにHOMEルーターの場合は、5GHzと2.4GHz、両方同時に飛ばすことが可能です。
サポートや問題への対処が難しい
APモードでWiMAX端末を使うってのは、本来のWiMAXの利用方法から外れる行為になるため、満足のいくサポートが受けられない可能性があります。
私が調べた限りでは、APモードを活用しているよって人も少ないようなので、トラブルシューティングなど情報を集めるのが困難になるかもしれません。Wifiがつながらない!ってなった場合にも、自分で原因を調べて解決できる人向けの機能といえますね。
そんなわけで、WiMAX端末を無線LANルーターとして使えるAPモードも、試してみてはいかがでしょうか〜。