当ブログでも何度か紹介している『Speedify』という回線結束アプリには、『Connectify』という姉妹アプリがあります。こちらはWindows10でいう「モバイルホットスポット」の機能を強化したもの。
この2つのアプリを組み合わせると、束ねたネット回線を1つのWifiとして自宅で飛ばすことができるようになります。ただしMacでは動作しませんので要注意。
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1.Speedifyとは
Connectify社からリリースされている『Speedify』は、2つ以上のネット回線を束ねて同時に接続することで、高速回線を実現するアプリです。VPN接続という仕組みを使ったサービスで、軍事レベルのセキュリティも確保できるのが強み。
私はこのSpeedifyの存在を知ってから、MacでもiPhoneでもAndroidスマホでも、アプリをインストールして高速かつ安全なネット接続を楽しんでいました。スマホではWifiとLTE回線を束ね、MacではiPhoneとAndroidとWiMAX端末をすべてUSB接続してテザリングすることで、3つの回線を束ねてネット接続しておりました。
体感的には、単純に3つの回線を足し合わせたほどのスピードは出ず、特に低速回線の遅さに引っ張られてしまう感じがしておりますが、それでもWiMAXの通信制限がかかる18時以降の作業には大変重宝していました。
2.Speedifyのデメリット
ですが、Speedifyにもちょっとした気になるポイントがありました。それは、Speedify使用中のMacがみっともないことになってしまうこと。スマホやWifiルーターをUSBで何本もつなぐんで、Macの周りがごちゃごちゃしてしまうのがイヤだったわけです。
対策としては、USBハブを購入してUSB接続の無線LAN子機を2~3個購入し、MacのWifi受信機を増設することが考えられます。それだと費用がかかってしまいますし、やっぱりMac周りが散らかってしまうので、どうにかならないかな~と思っていたのでありました。
そこで見つけたのが、同じくConnectify社がリリースしている『Connectify』というWindows向けソフトであります。
3.Connectifyについて
『Connectify』は、Windows10でいう「モバイルホットスポット」の拡張ソフトってイメージです。パソコンを親機としてWifiを飛ばして、スマホやタブレットでもWifiが使えるようにする仕組みですね。
Connectifyを使いますと、このモバイルホットスポット機能に広告ブロッカーを追加してくれて、スマホやタブレットでの広告をブロックすることが可能。さらに、Wifi Repeaterという機能で、無線LANの中継器のように使うこともできたりします。
たとえば、自宅1階にあるWifiルーターのパワーが弱くて、2階の仕事部屋にWifiが届かない…なんて場合、通常は無線LAN中継器と呼ばれる製品を使って、Wifiの電波を増幅させてあげる必要があります。この増幅機能を、Connectifyが担ってくれるというイメージです。どんな技術を使っているのか気になりますね。
4.ConnectifyでSpeedifyを飛ばしてみた
んで、同じ会社がリリースしているってだけあって、SpeedifyとConnectifyは連携させることも可能なんです。具体的には、Speedifyで束ねた3つの回線を1つにまとめ、さらにConnectifyを使ってWifiとして飛ばす…なんてことももちろんOK。
「え、それができるならMacにUSBケーブルをごちゃごちゃつながなくていいじゃん!」と思った私は、この連携機能を使うことを目当てにWindowsPCを新調。ネットで注文してセットアップが終わったら、即SpeedifyとConnectifyをインストールしてみました。
使用風景としてはこんな感じ。左でSpeedifyを起動しつつ、右でConnectifyを使っています。Speedifyのスイッチをオンにしたら、ConnectifyでWifiとして飛ばす回線を「Speedify」に設定。
あとは好きなSSIDとパスワードを設定して、「Start Hotspot」をクリックすればOK。なお、私の画面はConnectifyの有料版を使った画面ですので、無料版を使った場合の画面とは少し異なります。
Connectifyでホットスポットをオンにしますと、画面が切り替わってConnectifyへの接続状況をモニターしてくれます。Speedifyのセキュリティ機能のおかげで、IPアドレスや位置情報は守られていることがわかりますし、子機として接続している私のiPhoneもみえますね。
「Ad Blocker」となっているのが、広告のブロック機能。これが「Online」となっていれば、子機のiPhoneではほとんど広告が表示されなくなります。ブラウザはもちろん、アプリ内の広告も消してくれました。
もし広告ブロッカーのせいでWEBページの表示がおかしかったり、うまくページが読み込まれなかったりする場合には、「Online」のところをクリックすることで「Disable」(無効)という表示に変わります。
いちいちパソコンの前に戻ってきてオフにするのはめんどくさい…って人は、Ad Blockerは無効にして使うようにするといいかもしれません。
こちらはiPhoneの画面。Connectifyで設定したSSIDに接続できているのがわかります。
ちなみにこっちが、Wifi Repeater機能を使っている画面です。自宅で使っているWiMAXの電波を中継して、増幅させているところであります。広い自宅でWifiを使っているなら役立つかもしれません。なお、Wifi RepeaterモードではAd Blockerは使えませんでした。残念。
まとめ
というわけで、SpeedifyとConnectifyを使って、束ねたネット回線を1つのWifiにして飛ばす方法を紹介してきました。ソフト自体はどちらも英語になっていますし、有料版を使うためには海外サイトでPayPalやクレジットカードを使用する必要があります。
英語に自信がない方は、自分でトラブルを解決できない方にはおすすめできませんのでご注意を。
「検証用にいくつも格安SIMを契約している」「ブログを書くためにいろんなモバイルルーターを使っている」という方が使えば、もしかすると固定回線並みのクオリティを実現できるかもしれません。
興味がある方は、公式サイトからダウンロードして使ってみてください。