ミニマリスト的な暮らしをしておりますと、「予備」ってものの存在がだんだんと鬱陶しくなってくるものです。洗剤やティッシュがいくらあってもジャマなだけだし、家賃のムダ遣いにもつながってしまう。
だけど、パソコン・スマホ・メガネといった、なければ生活が成り立たないようなものについては、積極的に予備を置くことにしています。いわば「代替機」と「ストック」の違いについて、語っていこうと思います。
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1.日用品の「予備」ってそんなに必要?
洗剤やティッシュ、歯磨き粉といった日用品の予備って、気がつけばどんどん増えていってしまうものです。自宅にあるものの量を把握していないと、ついスーパーの安売りで買い溜めしてしまうことが多いでしょう。
しかし、最寄りのコンビニでも買えるようなものを予備として持っている必要性はないと考えています。予備が増えてしまえば居住スペースを圧迫することになり、家賃をムダ遣いしていることになってしまいますから。
我が家でも日用品は最小限しか持っていなくて、ティッシュやトイレットペーパーは最後の1箱(1ロール)を開封してから新しいパックを買いますし、歯磨き粉や洗剤なんかは、最悪なしでも暮らしていけるって割り切ってストックを買わないようにしています。
というのも、自宅の一部をわざわざ倉庫にして使うよりも、最寄りのコンビニやスーパーを倉庫として利用するほうが賢いと思っているからです。コンビニやスーパーでは店員さんがせっせとホコリを払い、品質が劣化しないよう管理してくれますしね。
「災害が起こったときに必要だ!」なんて考えて不安な気持ちからストックを増やしてしまうのは理解できます。しかし、災害時に自宅にあるストックがどれだけ役に立つでしょうか。
家屋が崩れるような地震や2階まで水浸しになるような冠水では、自宅のストックを持ち出して使うってのは現実的ではないでしょう。一方で、停電や物流機能のマヒといった比較的軽いものであれば、いまの日本なら2〜3日で必要な物資が届くはず。
個人的には、こうした軽度〜重度の中間のごく限定された災害レベルでしかストックは活用されないと思っています。だったら、最初から置かなくてもいいよねっていう考えです。
2.不可欠な物資の「予備」は絶対に必要!
ただし、仕事で使うパソコンや、電話・メール・懐中電灯・ラジオなどの機能を持つスマホ、そして近視の人間にとってのメガネやコンタクトレンズといった超生活必需品は、必ず2つ以上持っておくべきです。
もし1つしかないパソコンが故障してしまったら、大事な仕事に取り組めなくなり、生活費を稼ぐのに影響が出てきます。スマホが壊れてしまったら、少なくとも2〜3日は音信不通になってしまうはず。外出先でメガネが割れてしまったりしたら、帰りにクルマを運転して帰れなくなってしまう危険性があります。
こうした大きなリスクをともなうものについては、積極的に代替機を用意しておくべきだと考えています。私は仕事上スマホを使わない人間ですが、営業職の方など電話が業務上不可欠な人は、絶対に2台分の携帯電話を持っておくべきでしょう。
なお、在宅で仕事をするフリーランスの私にとっては、パソコンとネットが生命線。予備のパソコンを所持しているのはもちろんのこと、普段利用しているWiMAX回線が故障してしまったら、SoftBankで契約しているiPhoneのテザリング機能で1ヶ月はしのげるプランにしています。
もちろんメガネも2つ常備。コンタクトレンズは使わない派なので、突然メガネが壊れてしまったらろくに外出もできませんし、仕事の効率性にも悪影響を及ぼすからです。
3.「代替機」は増やし、「ストック」は減らそう
そんなわけで、業務上・日常生活上で不可欠な予備を「代替機」、それ以外の日用品などの予備は「ストック」と考えて区別しているのであります。パソコンやスマホ、メガネなんかは2つだけといわず3つ、4つと持っていても損はありません。
だけど、洗剤が3つも4つもあると品質が低下してしまったり、どれを使うか迷ってしまったりという弊害があります。なので基本としては、代替機は増やし、ストックは減らすって方向で。
ちなみに、過去に大きな災害を経験した人とか、幼少時代あまりに貧乏な暮らしをした人にとっては、日用品や食料の予備が精神を安定させる「お守り」みたいな存在になっていることと思います。
であれば、それはその人にとっての超生活必需品(=代替機)です。それがなければ不安で夜も眠れないなら、いくらコンビニで簡単に手に入る日用品であっても、棚にしまっておくのは悪いことではありません。
まとめ
以上、絶対に必要でできれば複数持ちたい「予備」と、今すぐ捨てるべき「予備」について書いてきました。余分なストックがなく、すっきりした環境で毎日暮らすのは気持ちのいいものです。
「まだウチにあるかもしれないけど、安いからとりあえず買っとけ!」みたいな買い物も減りますんで、節約にもつながることでしょう。心当たりのある方は、ぜひお試しください。