節約を考える時によく言われることとして「消費・浪費・投資」のカテゴリに分類すべしってものがあります。
その上で浪費カテゴリに入るものを減らそうって話ですが、個人的には「投資」カテゴリに注目するべきなんじゃないかなあと思うことがよくあります。
「投資」の基準があいまいになってないか
毎月の出費のなかでどれが投資カテゴリに入るのかってのは、個人差もあって明確な指針もないので、ついあいまいになってしまうものでもあります。
「消費=生活に必要なもの」「浪費=生活に不必要なもの」と、この2つはわかりやすい。でも投資カテゴリに入るのかどうかって判断しづらいことが少なくありません。
よく「本は自己投資だ!」っていわれますけど、それがマンガ本だったら浪費カテゴリに入る可能性が高いでしょう。かといってマンガやイラストを仕事にしている人にとっては、立派な投資になる可能性もあって難しいところ。
だからこそ、本来は浪費に分類されるものに投資ラベルを貼られてしまい、節約がうまくいかないってことが多いのでしょう。
お菓子も飲み会も投資?
「家族団欒のための出費だから、このお菓子は投資だ!」 「会社の同僚とチームワークを高めるためだから、飲み会代も投資だ!」
など。浪費カテゴリに入る出費であっても、投資ラベルを貼る理由はいくらでも捻出することができそうです。本当は必要ないのに見栄を張って車を買ったとしても、「買い物の時短になって投資効果がある!」と主張できるでしょうし。
『はじめての人のための3000円投資生活』という本でも、「消費・浪費・投資」の区別がはっきりしている人ほど、お金がたまりやすいという傾向を指摘しています。
逆に、あまり成果が出ないのは、「投資」の基準が甘い人。 美容院代や飲み代など、本来「消費」や「浪費」にあたるものを、「美しくなるための投資」「人脈をつくるための投資」と考えてしまうのです。
浪費削減の前に、投資出費の見直しを
なので「消費・浪費・投資」のカテゴリで出費を記録する際には、投資に分類されるものを入念にチェックする必要があるでしょう。
これといった明確な基準を設けるのは難しいかもしれませんが、確定申告している人なら「これは経費と認められる出費か?」って考えを適用するといいかもしれません。
仕事に使うPCの購入代だったら、確実に経費として認められるので投資に分類。一方で家族のためのお菓子は、経費とは認められないだろうから浪費または消費だ…と。
投資カテゴリをしっかりと精査してから、浪費を削るなり消費を圧縮するなりといった節約に取り組みたいところですね。