『アイデア大全』という本で紹介されてる、アイデアを生み出すためのテクニックとして『ルビッチならどうする?』と問いかけるという方法があります。自分が尊敬する人物なら、ここでどう行動するだろうか?と考えるテクニックですね。
この質問で自問自答することで、自分を高めることにも役立つんじゃないかって話です。
『ルビッチならどうする?』とは
■これといった人物を1人定めておき、行き詰まったとき「彼/彼女なら、どうするだろうか?」と考えてみる。
これが、『ルビッチならどうする?』と称されるアイデア発想法です。尊敬できる人物になりきって、その人の気持ちでアイデアを見出そうと考えるわけです。この発想法は、映画監督のビリー・ワイルダーという人が、自分のオフィスに掲げていた「ルビッチならどうする?」というフレーズに由来するんだとか。
私は映画に詳しいわけではないので、ルビッチという人もワイルダーという人も知りませんでした。しかし映画監督のワイルダーといえば、スカートが捲り上がるシーンで有名なマリリン・モンローの映画「七年目の浮気」を手がけた、映画界の巨匠と呼ばれるべき人のようですね。
「メンタリストDaiGoならどうする?」
これを私なりにアレンジするなら、「メンタリストDaiGoならどうする?」となります。このブログでちらっと書いたことがありますが、私はよくメンタリストDaiGoのYouTube動画やニコニコチャンネルの動画を視聴しています。
毎日膨大な量の本を読み、それを動画を見ている人に向けてわかりやすく解説する。そのアウトプットを通じて知識を自分のものとして、講演や別の事業に役立てる…。そんな姿勢に、私は尊敬の念を抱いています。
だからこそ、仕事に行き詰まったりダラダラ過ごしてしまっている時に、「メンタリストDaiGoならどうする?」と自問自答してモチベーションを高め、仕事や勉強に向かわせることができているんですね。
尊敬できる人物を私淑することで自分を高めよう
この『ルビッチならどうする?』という手法は、中国古典の『孟子』で紹介されている「私淑(ししゅく)」という方法に通じるものがあるとのこと。直接師として仰ぐのではなく、密かに尊敬してその人から学ぼうとする態度のことですね。
私たちの身の回りには、心から尊敬して学びたいと思えるような人はほとんど存在しません。たとえ存在したとしても、自分のために時間を割いてくれるとは限らず、直接指導してもらえる機会なんてほぼ皆無でしょう。
であれば、直接身の回りの人から教えてもらおうとする態度でいるよりも、過去の偉人や有名人を先生として、学びを得ようとする方が生産的なのではないでしょうか。この方法なら、書店で買える伝記や著書を元にして「あの人ならどうする?」と問いかけられるでしょうし。
というわけで私は今後も、『ルビッチならどうする?』と問い続けることを習慣にして、自分を高めていきたいと思ったのでした。